映画「プーと大人になった僕」を見て
とある友人に勧められた映画「プーと大人になった僕」。
相変わらずの駄文だが、備忘録がてら、記していこうと思う。
ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」の実写映画。大人になった主人公のクリストファー・ロビンが、プーと再会を果たしたことをきっかけに、忘れてしまっていた大切なものを思い出していく姿を描いたもの。
1.観る事になったきっかけ
絶賛モラトリアム期の私。今は休む時期と決め、やりたい事や好きなことをすると決めたものの、不安や焦りの気持ちが押し寄せる。
「何かしていないと落ち着かない」
「予定が入っていないと不安」
「先が何も決まっていないことに対する恐れ」
多動気味の私にとっては苦しい。社会から不要とされているのではと思ってしまうのだ。
そんな時に友人は「何もしないをする。」
この映画を見てごらん。わかるよって。
2.感想
プーさんの言葉はあったかくて和む。私は幼少期に、ジブリやディズニー映画には親しんでこなかった。だから、映画としてみるのは初見だった。
それこそ、「大人になった私」にとって響いたセリフを中心に書いていく。
3.心に響いたセリフたち
3-1.「おはよう家!」「調子はいかが?」
朝起きたプーさんんの言葉。
「おはよう家!」
鏡で自分の姿を見て「調子はいかが?」
私も辛い時、何とか自分を奮い立たせようと、目覚めたらまず「おはよう私!今日も1日幸せだ!」って声を出していた。そして鏡を見て「今日も肌の調子いいね~」等とプラスの言葉を自分に聞かせるように意識していた事を思い出した。
プーさんはおうちに挨拶していた。そして調子はいかがと。なんだか、力んでいなくて、自然で、私もこんな風に言えたらなって思った。
3-2.「行ったことのないところへ進まなきゃ。ある場所に戻るんじゃなくて。」
プーさんが仲間たちを探しに行くときの言葉。
行ったことのないところへ進まなきゃ。ある場所に戻るんじゃなくて。
行ったことのない場所は誰だってこわい。いたことのある場所は、勝手がわかっているから安心。だから居続けたいし、戻りたいとも思う。
だけれど、新しい世界を見つけに行くには、飛び込む勇気が必要だという事をゆるやかに教えてくれた。
3-3.「僕は、僕でいちゃいけないの?」
プーと再会したクリストファー・ロビンがロンドン市街を走っている時、プーに静かにするように忠告する。
理由は、くまが喋る事は人間は受け入れられないし、人は自分と違うことを嫌うといったロビンに対して、プーの言葉。
僕は、僕でいちゃいけないの?
とシンプルな質問。これが刺さった。人と違うから、人にとやかく言われるのが嫌だから隠す。ぼくはぼくなのに。って。その疑問に対して小難しい事をクリストファーロビンはいうが、プーは「よくわからないや」と。
「ぼくはぼく」それ以外に何があるの?とまっすぐな疑問を投げかける。私も考えや自身の今の状態が人に受け入れられないと思い、普通を装ってしまう。シンプルに今のわたしがわたしなのだ。
3-4.「風船は持っているだけで幸せになれるよ。」
クリストファーロビンに駅で、風船を買ってもらった時の言葉。
風船は持っているだけで幸せになれるよ。持ってると幸せなんだ、君は違う?
単純に子供心をくすぐるもの。大人になると、利便性や用途ばかり考えてしまう。単純に持っているだけで、ワクワクするものってなんだっけ?みんなあるよね。私もある。自分にとっての幸せの基準を訴える言葉。
それに対してクリストファーロビンは、書類の入った鞄を大切に持っていた。プーは疑問を投げかける。
鞄はいつも持っているの?それは風船よりも大切?毛布のよう?
プーにとっては、鞄は「持っていると幸せ」には見えなかったのだろう。
3-5.「どこかへ行きたいと決まっていると、どこかのほうが来てくれる。」
プーはクリストファーロビンを探しにロンドンに来て、探しつかれて眠ると、クリストファーロビンが現れます。そして、ピグレット達とはぐれてしまい、一緒に探してほしいとクリストファーロビンに依頼します。最初はクリストファーロビンも渋りますが、結局一緒に探してくれ、無事ピグレット達と会えます。
どこかへ行きたいと決まっていると、どこかのほうが来てくれる。
夢や目標を明確に持つと自ずと、必要な事がやってくる。
3-6.「なにもしないのがいいときもあるよ」
仕事で焦っているクリストファーロビンに対しての一言。
なにもしないのがいいときもあるよ
私たちはつい、休む事=怠ける事ととらえてしまう。「行動だ!」とかいろいろ言われるけれど、そればかりだと壊れてしまう。自分自身が健康で自分らしく居られるためにも「何もしない」事がいかに大切かを教えてくれている。
3-7.「でも僕が見つけたでしょ。」
大人になって変わってしまったと言うクリストファーロビンに対して
プ「変わらないよ。(中略)いつも僕たちを助けてくれる」
ク「僕は迷子だ。」
プ「でも僕が見つけたでしょ」
プーにとって、クリストファーロビンはいくつになっても変わらぬヒーロー。はっとする一言。とっても救われる。必ず大切な誰かが手を差し伸べてくれる。勇気をくれる一言。
3-8.「心配は不安のもと。不安は混乱のもと。」
どのタイミングでのセリフだったか忘れてしまいました(笑)
だけど、とっても大切な一言だったので、残したいと思います。
今後の不安って、考え出すとどんどん出てきて、想像力豊かなアタマは、怒りもしないストーリーを描いてしまう。そして、ドツボにはまり、何もできなくなることもある。
そして不安な気持ちのままだと混乱を起こしてしまう。「自分はこれでいいのか?」見失ってしまうこともある。
自分を信じて、不安でがんじがらめにならないように、生きていきたいです。30年間生きてきた自分を信じてあげないで誰が信じるんだよ!!
3-9.「じゃあ、なぜ一緒にいないの?」
クリストファーロビンの娘、マデリンについての会話。
ク「マデリンは僕のすべてだ」
プ「じゃあ、なぜ一緒にいないの?」
将来のためと言い、マデリンを寄宿舎の学校へ進学させ、仕事で多忙で、日々の家族との時間は無かった。そして週末に家族で一緒に別荘に行く約束すら守られなかったクリストファーロビンに対して、核心をつく一言。大切だと言っているのに、まったく逆の行動を取っていたことに気づくのです。大切なら自分のそばにいるのが当たり前なのでは?ととってもシンプル。
3-10.「ぼくはいつも君が必要さ。」
.プーさんがピグレット達に伝えた言葉。
ぼくはいつも君が必要さ。
仲間を大切に思う事、心から共に居る事に喜びを感じている一言。シンプルであったかい。
3-11.「今日は何の日?」
プ「今日は何の日?」
ク「今日だよ。」
プ「僕の大好きな日!」
ク「僕もだよ。」
プ「昨日がまだ今日が”明日”だった時は、手が届かないと思ってた。」
つい先の事を考え、将来のための選択をし、「いま」をないがしろにしてしまいがち。だけど、将来は「いま」という点の連続なのだ。難しく考えすぎず、シンプルに「いま」に地に足をつけて生きていくことの大切さを教えてくれた。
4.最後に
「何もしないをする」ってどういう事だろうと思いながら観ていたが、他にも刺さるメッセージが多くて、涙がボロボロでた。
利便性や効率性を重視しすぎず、自分の中の幸せの基準を今一度大切に。
先の事を考えすぎず、「いま」我慢だけで過ごさず、いま、この瞬間をつかんで生きていこう。
幼い頃の純粋無垢な自分はとっても大切。迎えに行ってあげよう。
すぐそばにある大切なものに感謝すること。
夢や目標を自分基準でもつこと。
プーさんのシンプルであたたかい言葉から、今の私に多くのメッセージを伝えてくれた。モラトリアム期で、このままじゃ将来が。。。とか焦る気持ちもある。
だけど、ぐっとこらえて、自分との大切な「いま」を過ごしていることに感謝して生きていきたい。
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