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読書会と日本シリーズが重なった話

  仕事せず恋だけしてるひとがいて
  私の書いた話のなかに
 
 読書会の日時を決めるとき、毎回必ずスケジュール帳を開く。そこに書いてあるのは美容室や歯医者の予定などで、まさか日本シリーズ第6戦などとは書き込まない。だから、今回のようなことが起きる。時間も丸かぶりである。もちろん読書会のほうが先約なのだが、毎年行われる日本シリーズのほうが先約と言えなくもない。

 ごちゃごちゃ書いたが、私はもちろん読書会のほうを選ぶ。太宰治の作品だって読んだし、その後みんなでワードウルフをするのが待ち遠しくてたまらない。しかし、問題は日本シリーズだ。スポーツ中継を録画で見ることほどつまらないことはない。しかも最近はうっかりネットを開くとあっという間に情報が飛び込んでくるから、先に試合結果を知ってしまう恐れもある。本当に悩ましい。それだけではない。次の月曜は声朗堂メンバーと互いの作品を読み合う約束をしている。日本シリーズは最大で第8戦まで行われる。もしそうなればちょうどその日が丸かぶり。もうどちらかのチームに連勝してもらって、日曜日で決着をつけるしか方法はなさそうだな。

【きょうの書き出し短歌】
 私は恋愛ものが苦手だ。正しくは恋愛一色の小説や漫画、映画が苦手だ。仕事もろくにせず、たまに仕事の描写があるときは必ず恋愛の展開に関係があるようなそんな話。実家の家族、じいちゃんばあちゃんがまるで出てこない、こじゃれた話が苦手だ。こんな人生嘘っぱちやん、って思う。

 今、私の書いてる小説は恋愛一色。主人公の仕事も謎のまま、もう10000字を超えてしまった。家族もじいちゃんばあちゃんも全然出てこない。
 自分の苦手なものを自分で生み出すのって恐怖ですね。もうどこをどう直せばいいのかわからなくなっている。いっそ初めから書き直そうか。


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