糸瓜曜子

諦めが早くて飽き性で野球とゴルフと麻雀がすきで文章を書いてると自分が何者かどんな風に物…

糸瓜曜子

諦めが早くて飽き性で野球とゴルフと麻雀がすきで文章を書いてると自分が何者かどんな風に物を考えたり感じたりしてるのか解き明かせるかもしれないという一縷の望みを抱いて書いている。ここでは日記を書く。備忘録としての。(2022.9.21)

最近の記事

ハスキーボイスになりたかった

 一年に一度ぐらい、ひどい風邪を引く。熱は下がっても喉は痛いままで、かすれ声の日々だ。  そういうときは迷わず歌う。「翼の折れたエンジェル」を。職場でまったく仲がよくない同僚を選んで目の前で歌う。意外とウケる。風邪を引いているとき、身体はしんどいが他はけっこうハイなのだ。ナチュラルハイともいえるだろう。駅のホームで歌うこともある。暑い時期なら「夏をあきらめて」。寒い時期なら「白い恋人達」でどうだ。完璧だ。  フィンガー5でもいい。カラオケに行きたくなってきた。もう寝ろ。

    • 待たせてごめん

      以前「何も考えない」という日記のなかで、 待ち合わせのときに音楽を聴いたり、本を読んだりすることが苦手だと書いた。ウォークマンも文庫本も小道具のように思えて、待っている自分を演出しているようで落ち着かない、と。 最近、久々に待ち合わせをした。私の乗るバスが遅れて相手を10分ほど待たせたのだが、その人は近くにあるベンチには座らず立ったまま本を読んでいた。集中している。近づいていっても全く気づかない。肩をポンとたたいて「お待たせ」と声をかけると、ついに顔を上げ、慌てて文庫本を閉

      • 一寸先はたぶん光

        堰を切ったように、という表現がある。流れをせき止めていたものが何かの拍子に壊れて一気に溢れだすことのたとえだ。 先日、ある人の文章を読んで堰を切ったように涙が溢れ出た。まったく初めての経験だった。 それは前向きとかそういうのではなく、 ただ風に吹かれているような文章だった。 逆風に立ち向かうとかそういうのでもなく、 今いる場所に吹いてくる風にただそよがれているような文章だった。 途中まで読んで、いったん読むのをやめ、初めからもう一度声に出して読んだ。なかなか先に進まな

        • 感激

          Jさんが私の記事をnote内で取り上げてくださいました。 どうもありがとうございます。 とっても嬉しいです。  

        ハスキーボイスになりたかった

          ( )はいつでも照れ隠し

           言葉に傷つけられることもあるけど、言葉に救われることもあって、だから言葉を捨てなかったのか、人間は。と思う朝です(もう昼)。  ある人の書いた文章を読んで、7年ぶりに涙がポロポロ出た、止まらない、今泣きすぎて頭がガンガンしています。これからもどんなに伝わらなくっても決して言葉を投げ出さないようにしようと思ったのさ、ベイビー(花輪くん)。

          ( )はいつでも照れ隠し

          新メンバー加入

           昨夜は月に一度のオンライン会合「10000字の会by声朗堂」が開かれた。ひと月に2000字前後の文章を書いて持ち寄る会で、私の末恐ろしい恋愛小説ももちろん読んで感想をいただける。  今回、新メンバーの彼女が話す感想が端的で、的を得ていてちょっと震えた。他のメンバーもよかった点は褒め、気になる点は率直に指摘していて、大変バランスがよい。  昨日気づいたこと。私はよかった点を言うのは得意だが、改善点を言うのは苦手だということ。苦手というのは、人に意見するときの言い方が難しくて

          新メンバー加入

          余談ですが

           昨夜の読書会は大いに盛り上がった。酒が進みすぎて後半はもはや恋バナに。太宰の話から中原中也の話になり、ジャニーズへ寄り道してからの秋元康の、ゴールデンカムイの、再びの太宰というようなまったく本題の進まない会となった。話は脱線するほど愉快になり、内容が浅いとか深いとか勉強になるとかならないとか、そんなのは正直どうでもいいと全員が思ってる気がした。  次回の課題本は谷崎潤一郎の『刺青』に決まった。次は一体どのようなルートで本題から外れていくのかとても楽しみだ。

          余談ですが

          読書会と日本シリーズが重なった話

            仕事せず恋だけしてるひとがいて   私の書いた話のなかに    読書会の日時を決めるとき、毎回必ずスケジュール帳を開く。そこに書いてあるのは美容室や歯医者の予定などで、まさか日本シリーズ第6戦などとは書き込まない。だから、今回のようなことが起きる。時間も丸かぶりである。もちろん読書会のほうが先約なのだが、毎年行われる日本シリーズのほうが先約と言えなくもない。  ごちゃごちゃ書いたが、私はもちろん読書会のほうを選ぶ。太宰治の作品だって読んだし、その後みんなでワードウルフを

          読書会と日本シリーズが重なった話

          ほんだらけ

           毎晩くたくたになって帰宅する姉がしょっちゅう短歌の本を買ってくる。ありがとう。もう何から読んだらいいかわからないぐらい家がほんだらけ。

          ほんだらけ

          ガラスの靴は下駄箱のなか

            ねばねばとしたもの全部大好物   納豆おくらめかぶに約束  文学フリマが終わり、今の私はまるで舞踏会帰りのシンデレラのように呆けている。皿を洗うスピードはのろくなり(元々早くはない)、料理には時間がかかり(いつものことではある)、家事以外の色々もたまってきた。おまけに、ガラスの靴を履いたまんま電車に乗って帰ってきたから、誰も探しにきてくれない。 【きょうの書き出し短歌】  読書会の課題本を読まねば。小説を書き進めねば。手紙を書かねば。荷物を送らねば。ねばねばねばーー。

          ガラスの靴は下駄箱のなか

          化粧をしたら

            ゴミ出しの空を仰いで父ちゃんが   見つけたそれはダブルレインボー     文学フリマの日、数年ぶりにちゃんと化粧をした。鏡をまじまじと見て思ったことはひとつ。年相応になったなあ、ということだ。私はすっぴんだと28歳ぐらいにも18歳ぐらいにも、何なら8歳ぐらいにも見える童顔美女なのだが(言わせておけば)、久々の化粧ではっきりと実年齢を思い出した。そうだ、私はアラフォーであった。いや、それどころかそろそろフォーであったと。これからは化粧せないかんわと、現実に立ち返った次第で

          化粧をしたら

          くたくたのほかほか

            まだ人に希望を持っていたんだと   わかったことはそれだけやけど  文学フリマ福岡、無事終了。買った本は25冊ぐらい。ブックカバーや文具などを合わせると30点を超えていた。今日は完っ全に散財姉妹(姉と私は普段ちまちまと暮らしているくせに時々びっくりするぐらい散財するので、自分たちのことをそう呼んでいる)。  帰りは幸福な罪悪感に揺られながら、手がちぎれる直前に目の前の席が空いて、そのあとは記憶なし。くたくただった。あ~、楽しかった。 【きょうの書き出し短歌】  人と

          くたくたのほかほか

          明日のチラシ作り

           明日はついに文学フリマ本番。居ても立ってもいられず今さらチラシを作る私。自宅のコピー機の調子は悪いし、てんやわんやで何とか完成。今日は短歌も思い浮かばず。  情けなし、すこぶる情けなし。

          明日のチラシ作り

          あきやすのすきやす

            飽きたのよ嫌いになったわけじゃない   好きでもないわうまく言えない  タイトルは福岡の方言。飽きやすくて好きやすい。移り気な人のことをそう呼ぶ。まるで私のことじゃないかと思う。怖いのは未練のようなものがほとんど湧かないことだ。だから、一度好きになって飽きたもののことをまた好きになるということはほぼない。こういう性格なので、いわゆる「推し」と呼べる人もいない。推しと呼ぶほど熱狂する前に大体冷めてしまうからだ。まあ、努力してどうなるものでもないから、熱狂に憧れながら、これ

          あきやすのすきやす

          夏にアイスを食べ忘れ

            ボブヘアかショートの二択で生きてます   ロングヘアーは一生の夢  十月に入って、二日に一度のペースでアイスを食べている。冬にはコタツでアイスという秘技があるが、秋や春はどうだ。よほど工夫しないと、食べてる途中に悪寒がする。風呂上がりや運動のあとなどが食べるタイミングとしては妥当だろうが、風呂上がりは眠たいし、運動をする気力はないし、気温は下がる一方だ。    口のなかよりもパピコを揉む指が冷たいこの頃。しかし、しっかり揉まないとパピコは上まで上がってこない。パピコにこ

          夏にアイスを食べ忘れ

          何も考えない

            空っぽにしないと空は飛べません   ほらその顔は考えている  昨日も眠ってしまった。五七五の十七文字が浮かぶより先に睡魔がやってくる日々。昨日は「待つ」というお題が出た。待つ、というのは私の専門外。何かを待っている間、何も手につかないので、例えば待ち合わせをしていても本気で相手を待ってキョロキョロしてしまう。音楽を聴いたり、本を読んだりしたこともあるが、ウォークマンも文庫本も小道具のように思えてきて、待っている自分を演出している気分になってしまい、どうも落ち着かない。実

          何も考えない