[小児科医ママが解説] 頭の形。気になったら、ぜひ「セカンドオピニオン」を!
頭の形については、今まで何度かnoteで解説してきました。
直近では「ドーナツ枕では、頭の形は改善しないこと」を掲載しています。
今日は
こんなふうに思ったら、
積極的にセカンドオピニオンで、
他の医療機関を受診してくださいね。
というお話をします。
「ほっとけば治る」は「生後3カ月」まで
頭の形や、向き癖について相談すると
と言われることも、多いと思います。
ただしこれは「生後3カ月くらいまで」と思ってください。
というのも、いわゆる「向き癖」を治せるのが、「生後3〜4カ月くらいまで」だからです。
向き癖対策については、
日常生活のあらゆる「左右」を均等に、
交互にするのがポイントでしたよね。
(ドーナツ枕は医学的な効果は証明されていません。)
ただしこれらで向き癖が治るのは、
生後3〜4カ月くらいまで。
それ以後は、赤ちゃんも、
自分で首や体をしっかり動かせるようになること。
首の筋肉などがついてくること。
こうした理由から、
日常生活で気をつけるだけでは、
向き癖を治すのは難しくなってくる時期です。
3〜4カ月健診が、カギになる。
ということで、3〜4カ月健診で頭の形が気になるときに
そのうち治りますよ。
抱っこの仕方とかで工夫してね。
と言われたときは、
と思いだしていただきたいです。
こちらにも書きましたが、
ヘルメットなどの治療の対象になるような頭の変形については、
医療者よりも親御さんのほうが早く察知できる。
そんな研究報告があります。
正直、お子さんの頭蓋変形については、
医師の中でも、かなり知識のばらつきがある領域です。
と思ったら、
3〜4カ月健診の時点で、
「頭の形外来」など専門外来に紹介してもらうのがベストです。
場合によっては、6〜7カ月健診でも遅くないこともあります。
また、健診でなくても、近くのクリニックなどで相談すれば、
紹介状を書くことは可能なケースも多いです。
(対応は医療機関によって異なりますので、事前にお問い合わせの上受診してください。)
全員が「ヘルメット治療」になるわけじゃない。
頭の形外来や、頭蓋矯正ヘルメットなどを扱っている医療機関については、
こちらにまとめました。
が、「頭の形外来」に行ったからといって、
全員が強制的に、ヘルメット治療をしなければいけない!
ということはありません。
そういったことを一から診てくれるのが、「頭の形外来」です。
まずは相談だけでも、全然問題ありません。
そんな気持ちでも良いのです。
赤ちゃんとの毎日を、少しでもおだやかに過ごせるために、
役立つ医療情報を、今後も発信していきたいと思います。
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