見出し画像

【攻めのHRデザイン】生き方を選べる、スタートアップの働き方

はじめまして。小谷です。
海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」を提供している令和トラベルに2021年7月にJoinし、コーポレート部門で人事を担当しています。人事といっても様々ですが、労務を主としつつ、採用、制度設計、組織開発・・・幅広く取り組んでいます(ベンチャーあるあるです)。

「#私のあたらしいxx編」と題してスタートした「NEWT 1week Calendar」のバトンをバックエンドエンジニアのぺいさん(飯沼)から受け取り、「#縁の下から支える、スタートアップのあたらしい生き方/働き方」としてDAY 3を担当させていただきます!

イチ人事の目線から見たコーポレートについて、そして令和トラベルの人事として大切にしていること・考えていることについて書かせていただきます。そのなかで令和トラベルのカルチャーや実際の制度の一例も紹介できればと思います。

こんな方に読んでみていただけると嬉しいです。
・コーポレートメンバーではない方
 (コーポレートがどんなこと考えているか、知ってほしい!笑)
・コーポレートに興味がある方
・スタートアップへの転職に興味がある方
・そして同志であるコーポレートの方もぜひ😊

私の略歴については、こちらの記事もご覧ください😌

本編に入る前に…バイアスのかかった表現も出てきますが、特徴を伝えるためにあえて使っていることをご理解いただきつつ、読み進めていただけると嬉しいです。


コーポレートって、どんな集団?

突然ですが、「コーポレート」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

「会社」には欠かせない部門ですが、管理部門やバックオフィスとも言われ、あまり表に出てくるものではありません。そのせいか、よく「縁の下の力持ち」とか「守りの部門」というキーワードに結びつけられる印象です。

私自身、マーケティング営業から社会人生活を始めており、外からコーポレートを見たり、手続きなどで支えてもらっている立場にいたので、人事にキャリアチェンジする前は、まさにそんなイメージを持っていました。
実際に中に入ってみると、そうなんだけど、それだけじゃない。そんな組織なのかなと感じています。

「力持ち」じゃ足りない、「縁の下の怪力」の集まり

いざコーポレートの一員になってまず感じたのが、「力持ちどころじゃない」でした(特に直近、スタートアップという環境に身を置いていることで、より強く感じています)。

コーポレートは、人事、経理、財務、法務…など、専門性がガラッと異なる分野が集まっています。そして人事ひとつをとっても、採用、労務、制度設計、組織開発、育成…などなど。重なり合う部分はありつつも、異なる知識・スキルが求められます。

加えて、コーポレートは「お金を生まない部門」とも言われ少数精鋭であることが多く、担当分野でどれだけ「力持ち」であるかが重要となってきます。(特にベンチャーは様々かけ持ちしている人事も多いと思いますが、結構大変なんですよ。同志のみなさん、おつかれさまです🙌笑)

では自分の専門分野だけで「力持ち」であればよいかでいうと、そうとも限らず。コーポレート内での連携も多いので、相手側の基礎知識を最低限もっていないと有意義な会話ができず、スピード感ある対応もできません。

私は前職で初めてベンチャーという世界に飛び込んだのですが、IPO準備も相まってコーポレート内の他部門との連携が特に活発だったこともあり、自分の範囲だけ詳しくても足りないじゃないか…!を痛感させられました。

そんな環境にあるコーポレート。「縁の下の力持ち」ではなく、バランスよく筋肉をつけつつも、特に自慢の筋肉をもった「怪力」の集まりなんです。

入社当時に作成した自己紹介スライド
2021年7月、入社当時の自己紹介で「縁の下の怪力」を名乗っていました笑


「攻めのコーポレート」がより良い環境をつくる

もうひとつの例として挙げた「守りの部門」というイメージですが、この役割は非常に大きいと思っています。従業員を守る、会社の財務を守る、会社の権利を守る、法律を守る…様々な面で「守りを固める」ことは重要です。

一方で忘れてはならないのは、「攻める」ことが会社をより成長させたり、メンバーにとっての働きやすさを作り出すことができる、ということ。法令ばかり優先するなど「守り」を強くしすぎると、対応が画一的になったり、行動制限につながったりすることも少なくありません。
会社として攻めやすい環境をつくり、事業拡大につなげるためには、守るべきところを守りながら選択の幅を残せるよう、攻めの一手を考えています。

私たち人事が制度設計をする際にも法令がつきまとうのですが、令和トラベルでは遵守すべき点は抑えつつも「選択の余地、自由」を残し、働きやすさを生み出すために何ができるかを考え、かたちにすることを意識しています。これも攻めの一手と捉えています。

令和トラベルではHRポリシーを「自由と責任」と置いています。「多様なプロフェッショナルなメンバーを受容しあい、所属感を感じるチームとして、アウトプットへの責任を持ち、働きかたに可能な限り制約を設けない組織でありつづける」と掲げているので、「働き方」に関わる制度やルール、実際の運用方法を考える際には「自由」の幅を広げるようにしています。

令和トラベルのHRポリシー「自由と責任」を紹介するスライド
令和トラベルのHRポリシー「自由と責任」

例えば、Any-Any(Anytime-Anywhere)と呼んでいる「いつでも、どこでも働ける」制度では、フレックスタイム制という枠組みは置きつつも、実際に働く時間を自由度高く設定できるようにしています。働く場所についても、最低限の仕事ができる環境があることを前提とし、最大の成果が発揮できる場所であれば自宅・実家・カフェ・ワーケーション先などどこでもOK、1日のなかで変えてもOKとしています。

この働き方には「職種特性に寄り添った働き方の自由がある」「会社全体として理解があり、ライフステージに応じて働き方を柔軟に設計できる」といった声をメンバーからもらっていますし、採用のシーンでもよく質問され「今のフェーズでそこまで自由度が高いんですね」と驚かれることも少なくありません。
そして私自身も1歳半の息子を育てながら働いているので、息子の体調や育児のスケジュールに合わせて柔軟に働ける制度に助けられています。

このように、人事に限らずコーポレートのどの分野においても、攻めの一手を打つことが、その会社としての特色を出したり、成長につながることを理解したうえで、日々奮闘しています。

コーポレート、人事としてのやりがい

事業からは少し遠いところにいるコーポレート。日々の業務が、事業にわかりやすく直結するものばかりではないなかで、どんなやりがいを感じているか。私にとってのやりがいは「メンバーが心地よく働きながら、最大限の成果を出している姿を見ること」です。

人事になり、たくさんの人に出会ってきました。採用においては、自分の知らないこと、経験したことがないことが、世の中には溢れていることを思い知らされます。面接では誰ひとりとして同じ経験・経歴を語ることはないので、自分にはないタレントや経歴をもった方々からは学びや気づきをいただいてばかり。

労務では、普段仕事では関わることの少ないメンバーとも幅広く話す機会があるだけでなく、よりプライベートな一面や「生き方」にふれることも少なくありません。バックグラウンドは様々で、必要としていること・考えていること、すべて十人十色です。

そんなタレントもバックグラウンドも異なるメンバーが、のびのびと働きながら「もっているもの」を最大限発揮する、そしてその先にいるカスタマーの「旅行」という人生を豊かにする体験に繋がっていく。そう考えるだけでワクワクします。
自分が直接事業を成長させることはできなくても、その環境をつくる役割に徹すること、そしていま時間を共にしているメンバーが「令和トラベルの一員になってよかった」を感じられる状態をつくることこそが、やりがいになっています。

社内合宿の集合写真
この人数分のタレント、バックグラウンド、人生が集まっていると思うと、生半可な気持ちで働けません。

なぜそこまで「心地よく働けること」にこだわるのか、このnoteを書くにあたって改めて考えてみると、働き方と生き方が密接であると捉えているからなんだなと思いました。

働き方も含めて、「自分の人生」

よく「ライフワークバランス」と言いますが、いったい何をもって「仕事以外の生活」と「仕事」が「両立できている」とするのか、あるいは「充実している」とするのか。また「仕事以外の生活」と「仕事」は果たしてきれいに切り分けられているのか。そもそもどれだけの人が「切り分けたい」と考えているんだろう?そんなことを考えることがあります。

育児・家事・仕事、切り分けられるのか?

私は今年の4月に産休・育休から復帰しました。(入社1年経たずに産休入り、そして育休含めて1年しっかりお休みをいただきました!この場で改めて感謝の気持ちを伝えさせてください。メンバーのみなさま、その節はありがとうございました🙇‍♀️)

いざ自分のライフステージが変わってみて、「仕事以外の生活」と「仕事」という切り分けではなく、極端に言うと「家事・育児(やらなければならないこと)」と「自分」になった気がします。生きるために必要な「家事・育児」から離れたときに、仕事を含め「自分」を過ごしているイメージです。

加えて、2つが完全に独立しているのではなく、それぞれ重なり合っています。例えば「おむつを替える」「予防接種を受けさせる」のように「やらなければならないこと」は「育児」に含み、「子どもとどんなことを体験したい、どんな時間を共有したい」と考えるのは「育児」でもあり「自分」の時間でもある、そんな感覚です。

仕事以外と仕事、不必要な境界線はつくらない

このように「ライフワークバランス」で言うところの「仕事以外」と「仕事」のように明確に分割できなかったり、そもそも捉え方の区分が異なったりするのは、育児をしている人だけに言えることではないと思います。区別するからこそメリハリがつく人、区別しないで楽しみたい人、どう過ごしたいかも様々です。

だからこそ、何をしている時間もその人の人生であるなかで、どんなライフステージにいようと、「仕事以外の生活」と「仕事」のような境界線を必要以上に意識しなくてもいいようにしたい。どちらかと言うと、私はもともと「仕事以外」と「仕事」を分けられないタイプだったのですが、ライフステージの変化とともに「その線引は本当に必要なのか」「それも選択できるようにすればいいじゃないか」という想いが強くなってきました。

NEWT MATEPASSのロゴ
令和トラベルの人事制度パッケージ「NEWT MATEPASS」

先ほど紹介したAny-Anyも含め、令和トラベルでは人事制度パッケージを「NEWT MATEPASS」と読んでいます。
NEWTに関わる仲間(MATE)が自身の選択肢に向かって進めるようなPASS(制度)を会社として用意することで、それぞれが人生の旅をデザインしてほしい、そんな想いを込めて命名されました。
詳しくは、CHRO 田村のnoteもぜひご覧ください!

メンバーそれぞれがこのPASSを受け取り、あるメンバーは働きやすさのため、あるメンバーは「いま」という時間のすごしやすさのためなどと、自由に捉え、活用してくれると嬉しい。働き方/生き方において余計な心配がないからこそ、「あたらしい旅行をデザインする」ことを一丸となって楽しめる組織になれると嬉しい。そんなことを考えながら私は人事を楽しませてもらっています。

コーポレートとして次のステップへ

2022年4月にNEWT MATEPASSと同時に評価制度なども創設され、1年半以上が経ちました。それぞれ整えていくなかで感じているのは、制度や仕組みが会社のカルチャーをつくるということ。

すでにカルチャーの醸成に繋がっているものもあると思いますし、これからもっとブラッシュアップしていくもの、あたらしくつくっていくもの、たくさんあると感じています。加えて、メンバー数も増え、法的に”やらなければならないこと”も増えてくるフェーズにもなっており、守るところは守りつつ、心地よさを失わないための攻めの一手は常に大切にしながら、環境づくりをより一層楽しんでいきたいと考えています。

さて、お決まりの締めくくりに・・・令和トラベルでは、会社のカルチャーでもある制度を一緒につくってくださる方を、常に募集しています!ここでお伝えしたいのは、「人事を募集している」という意味ではありません。
様々なタレント・バックグラウンドを持った方が入ってくること自体に、組織づくりのヒントがあります。

例えば、通常は一定期間の在籍を適用条件としている短時間勤務制度について、入社と同時に適用OKとする仕組みに整え、また適用期間を延長したのも、そのような働き方/生き方を希望しているメンバーがJoinしてくれたからこそでした。

「働きやすさ」をかたちにするのは「縁の下の怪力」たちに任せてください!(今もっている筋肉だけで足りない場合は、もっと筋トレします💪)
ご自身の人生を思いっきり楽しみながら「あたらしい旅行をデザイン」してくれる方、待っています!

そして!明日の「NEWT 1Week Calendar」DAY 4はCRM担当のあさみん(豊田)がお届けします!大企業からスタートアップへ飛び込んだあさみんが流通額達成の挑戦にどう向き合っているか、スタートアップにおけるマーケティングの醍醐味について書いてくれています。お楽しみに!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?