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「日常ですぐ使える心理学」パーソナルスペースを攻略する方法

「黒い心理学」って聞いたことありますか?


黒魔術ほど怪しいものではないですが、
黒い心理学とは人の心理をより深く読む力のことです。



まず結論から、人の心理にはいくつものパターンがあり、
心理学を意識的に使うことで人の行動を誘導することができるデクニックです。


この記事は、こんな方におすすめ

  • 人間関係を良くしたい

  • 好きな人を振り向かせたい

  • 仕事の成績を高めたい


黒いって言うと悪そうに聞こえるんですけど、
悪いっていうよりは世の中の人たちはこんな風に考えていて、

それを理解するだけで危険予測や恋愛なんかにも使える
スパイス的な技術のことだと思って下さい。


今回は対人関係に特化した心理学と、
人のパーソナルスペースをかけ合わせたスキルをメインに紹介しますが

日常のどんな場面でも応用ができますので、
人との距離感の取り方が苦手な方は参考にしてみてくださいね。

「日常でかなり使える心理学」パーソナルスペースを攻略する方法を紹介します


実は2千年前から人間の心理構造は変わっていません。


動物でいえばテリトリー(縄張り)、
人間でいえば個人空間(パーソナルスペース)を他人に侵入された時に
警戒心を抱くなど、

目には見えない空間領域があると考えられています。


人のパーソナルスペースは動物の「縄張り」とはまた少し違い、
自分のパーソナルスペースが保たれている時は快適であり、

逆に他人が入ってきたりすると不快に感じる空間です。


男女別パーソナルスペースの違い


パーソナルスペースは「相手を知っているか知らないか」「異性か同性か」
などによって変化することから

伸縮性を持っている事が明らかになっています。


目には見えないですが、肌感覚でわかる空間のイメージですね。


男性と女性によってパーソナルスペースの形が変わる事もそうですが、
知らない人なのかによっても変わります。


主にパーソナルスペースの形は、男性は中心を後方に置いた細長い楕円で、
女性は丸みを帯びた円に近い形だといわれており、

パーソナルスペースの男女の形は違うものだとされています。


例えば男性を中心に置いた場合、
知り合いの同性が近づいてきた時に最もパーソナルスペースが小さくなり、

知らない人が近づいて来ると大きくなる傾向があるようです。


また知らない女性が近づいてきた場合に、
一般的に言われている中心を後方に置いた細長の楕円形になると推測されます。


この円の中に他人が入ってきたら警戒しやすくなるってことだね。


電車でも分かりやすいですが、
空いている電車に乗ると席がガラガラにも関わらず、

それぞれ等間隔に一定のスペースを保っていることがよく見られます。
これは電車に乗っている間、他人から自分のパーソナルスペースに

侵入される事を防ごうとしています。
(なので端から埋まっていく傾向があるんですね)


満員電車で新たに乗客が乗り込んできた時、
自ら体を横に避けたり下がったりすると思いますが、

これは他人が自分のパーソナルスペースに侵入してきたことによる
防衛本能だと言えます。


出勤時や帰宅時のラッシュになると、
そこにはパーソナルスペースを保てるほどの距離は無くなってしまうので、

携帯を見たり広告などを見つめたりします。


これは、自らパーソナルスペースを一時的に縮小して、
不快な状況を耐えようとしている表れなのです。


パーソナルスペースを利用した接客業のテクニック

販売成績を伸ばすための心理学スキルとして、
他人のパーソナルスペースを感じることはとても大切です。


パーソナルスペースを意識することで、今の自分と相手の親密度がわかるんだね。


親密度が低い時は販売トークは少なめにして、
世間話などでスペースを埋めてみましょう。


なるべく警戒心を避けるため、
パーソナルスペースの外となる横側(出来れば心臓と反対の右側から)近づき、
適度に距離を詰めます。


こちらが近づいて相手が少し距離を取ったのなら、
まだ警戒心が強い段階なのでもう少し離れて話をしましょう。



体が半身くらいまで近づけたならほぼ警戒心は解かれているので、
次はなるべく同じ方向を向きながら会話したり、雑談をしてみましょう。
(同じ視点で話すことでさらにスペースを埋めやすくなります)


日常で使える黒い心理学を紹介します

日常生活でよく使われている代表的な心理学がこちらです。


日常のなにげない行動も、心理学的に誘導させられていることが多いんだよ。


フレーミング効果

「フレーミング効果」とは「表現の順番を変えた言い方」で、
印象はネガティブにもポジティブにもなる心理状態。


フレーミング効果は実質的には同じ意味を表す選択肢であっても、
表現方法が異なるだけで受け手の受け取り方が変わってしまう現象です。


例1 「この商品は軽くてとても疲れにくいんですが、耐久性が弱いです。」

例2 「この商品は耐久性が弱いですが、軽くてとても疲れにくいです。」



ポイントはデメリットを先に伝えてから
メリットを少し声色を高くして言うとデメリットを感じにくく出来ます。



どうしてもデメリットを相手に伝えなければいけない状況になった時は、
最後にメリットを提案することで印象を悪くすることを軽減できます。


「今話題の映画めちゃくちゃ面白いらしくて、上映時間が2時間半もあるんだけど一緒に行かない?」よりも、

「上映時間150分の今話題の映画が面白いんだって!一緒に行こうよ」
の方が印象は良くなりませんか?


デメリットを先に聞いていると、
後で聞いたメリットの印象が残りやすいんだね。


サンクコストバイアス

「サンクコストバイアス」とは「ここまでやったんだからなんとか元を取りたい」と思う心理状態。


サンクコストバイアスは何かに手を出したり買ったり、
人間関係においてお金や時間をすでにたくさん使ってしまっていると
回収不可能なため、

「もったいない」と思ってしまう心理が働き、正しい判断ができなくなる傾向のことを言います。


例1 ギャンブルで最初の負けは低額だったのに、
3万円くらい負けたあたりから取り返すために
「倍率が高く勝率の低いBET」をさらにしていく。

例2 携帯ゲームにたくさん課金していて、
もう飽きているのにやめるのがもったいなくて続けてしまう。

例3 異性にお金をたくさん貢いでしまっていて、
目標が達成できるまであとに引けない状態。


「ここまで使った労力の半分でもいいから返ってきて欲しい」と思ってやめられない状態なんだね。


サンクコストバイアスを利用することで
自己投資(習慣)を継続させることもできます。


例えば、

ダイエットや筋トレにお金と時間をかけることで
「なんとしてでも痩せる!!」とあきらめずに継続する力がつきます。


自己投資にたくさんお金をかけることで「やめない習慣」を身につけるためには良い心理効果なんだね。

ただし、整形とかお金がかかることにハマりすぎりのは危険なので
注意が必要だよ。


ゴルディロックス効果

「ゴルディロックス効果」とは
「なるべくリスクを避けて無難なものを選ぼう」とする心理状態です。


人はちょうど良いと思ったものを選択しがちになる傾向があり
これを心理学ではゴルディロックス効果といいます。


「松竹梅」で表現されることが有名ですが、
「損をしたくない」という気持ちからくる「損失の回避性」と

「無難なものを選びたい」という気持ちからくる
「極端の回避性」が真ん中のものを選ばせてしまうのです。


商売をする人はこれを熟知しているので、
1番売りたい商品を「竹」の価格に設定することが多いです。


商品販売の際には、お客さんの「欲求と金銭価値」を会話から読み取り、

どのくらいの物を欲しているのかな?と推測した中で
「松竹梅」を提案していくと良いでしょう。


誰かと交渉したい時に自分の通したい意見を真ん中に持っていくことで
要求が通りやすくなります。


「美味しくて話題のお店を3つ見つけたんだけど、食べにいくならどのお店がいいと思う?」
みたいな使い方だね。


プロスペクト理論

「プロスペクト理論」とは
「人は利益を得る場面では確実に手に入れることを優先し、
反対に損失を被る場面では最大限に回避することを優先する傾向がある」
という行動心理状態です。


例えば「期間限定」をつけたり、
「今」買わないと「損」だと思わせる「コピーライティング」などがそれですね。


世間でいう繁忙期だと「クリアランスセール」「お得割」とか
たくさん溢れていますね。

期間限定月見バーガーとかスタバの限定商品は確実に買っちゃうよね。


交渉時に「今しかできない」や「今を逃す損しちゃう」などの言葉を
要求の内容に入れれば

スムーズに要求が通りやすくなります。


例えば、

「前から言ってた商品、今が1番やすくなっててこれを逃すと損しちゃうから買ってもいいかな?」や、

「今ならまだ誰も手に入れてないから絶対に羨ましがられますよ」
などの購買意欲をかきたてるワードがよく使われます。


人は損したくない心理が強く働くんだよね。


黒い心理学をいくつにも掛け合わせたテクニックが最強

販売業における購買意欲を上げるテクニックは無数にあるのですが、

全てを取り入れるのではなく自分の特性や性分に合った方法を見つけて
強化していくことが最短でレベルアップする方法です。


ジャンルは違いますが、ボクシングと販売は同じようなものです。


インファイト(接近戦)が得意な人もいればアウトボクシング(離れて戦う)ことが得意な人もいますからね。



まずは相手はどんな特徴があって、
どう攻めるかをイメージすることから始まります。


自分はどのタイプなのか?を知ることから始めて、
スタイルがわかればそのスタイルをレベルアップさせましょう。


インファイター(すぐに仲良くなれるタイプ)がならガンガン攻めて引くところは引きましょう。

アウトボクサー(ゆっくり仲良くなるタイプ)ならしっかり観察力を高めて
行動した際は最大限の効果が出るようにしましょう。


全ては自分という存在を信頼してもらうための伏線であり、
信用されれば何を言っても受け入れてもらえるようになります。


これだけ聞いたらすごく悪いスキルだね(笑)

「日常でかなり使える心理学」パーソナルスペースを攻略する方法 まとめ


心理学は悪用すれば他人を不幸にすることもできる技術ですが、
人を幸せにする技術でもあるといえます。


特に日常心理学を知ることで危険を回避する守備力にもなりますので、
この機会にかんたんな心理学を身につけて

日常生活で活かしてみるのはいかがでしょうか?


人の心理がどのように働いているのかを理解できれば、
対人関係で悩むことが減り、自分らしく楽しく暮らすことができるようになるよ。


最後まで読んでくれてありがとね。

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