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嬉しいこと

職場の人間関係でとても悩んでいた
新人スタッフ

食べれない・寝れない状態で
出逢った時は入社して3ヶ月目。
入社してから体重は6㎏も減っていた。

こんなに痩せてしまっては
体力的にもきついし
ポジティブな思考で物事を
考えられなくなることは当たり前。

長い時間をかけてカウンセリングを行い
まずは、食べれるようになること
眠れるようになること

生きていく上で大切な基盤や
生活のベースを取り戻すことから
カウンセリングをスタートした。

固形物を摂取すると
吐き気があったので
固形物以外のモノを食べるようになることで
「食べれる」という感覚と自信を
取り戻すことからスタートし

本人の職場でのストレスを一つずつ
改善できるよう生活と仕事を見直していった

彼女とのカウンセリングで
印象的だったこと

今まで学生時代など
どんなふうに自分と合わない人と
向き合ってきたのか?

「じゃがいもだと思って
 気にしないようにしてきた」

じゃがいもか~!!
すごいじゃん、それでいこうよ。
職場で合わない人は、じゃがいもだよ。

そこから、合わない人がいると
二人で、じゃがいもだね。って
笑いあえるようになってきた。

職場でも「じゃがいもだ」って思って
相手のことを観たら笑ってしまって

自分が笑顔でいるから
周りが優しくなった・・・


彼女はそう言うけれど
最初から、もしかしたら
「合わない人」って思っていたこと自体
彼女の思い込みだったかもしれないし

彼女は、体調が悪かったので
すべての現象をマイナスに
受け止めていただけだったかもしれない。

そんなことは、後から想像するだけで
原因を探すことより、今、彼女が
楽になっているなら、それでいい。

彼女を追い込んだ
「犯人捜し」や「原因探し」をすることより
その人ともうまくやれよう
「共存できること」が
これからの彼女の社会人生で大事なこと。

合言葉が、「じゃがいも」でもいい(笑)

そんな風に、少しずつ彼女なりの
心の整理の仕方にフォーカスして
毎日のようにLINEで連絡を取り合っていた。

【彼女からの報告のLINE】
・今日は、お昼御飯が少し食べれた
・ヨーグルトが食べれた
・10時にベットに入って寝れた
・寝る前に携帯を観なかった
・ベットでゲームしなかった。
「すごいね!」
「素晴らしいね!」
「さすがだね」

と、LINEに返信し
常に彼女の心の状態を把握し
気持ちが落ちることがないか
職場のTOPとも連携を取りながら
サポートを進めていた。


スモールステップを組み
少しずつ、前と同じように
仕事ができるようになった
そうなればカウンセリングも“終結”だ。

終結を迎えた日、彼女は

良くなったら会えなくなる
と話し始める。
「先生に会えなくなることと
話せなくなること寂しすぎる」

「私も同じ気持ちだよ。
でもね、もう大丈夫。自信を持って。
何かあったらいつでもここに戻ってくればいい」

「途中で何かあったらいけないから
1週間に1回はLINEしておいでね」

そんなやり取りをしながら
終結したカウンセリング。

鳴らなくなったLINE。


昨日、久しぶりに彼女からLINEが入る。

先生!
連絡するはずがこんな日になってしまい
すみません!
先生にLINEすること忘れてました!
〇〇がんばってます。
〇〇無理のない程度に頑張ります!

このLINE…
言葉で言い表せられないくらい
嬉しかった。

彼女は、毎日、あんなに何度も
LINEを送ってくれて
カウンセリングの日を指折り待っていて

あんなに苦しんでいたのに
私に連絡するのを忘れていたなんて。

忘れるくらい「今」が充実しているんだ

カウンセリング受けていたことなんて
過去になればいい。
忘れればいい。


最後の彼女のカウンセリングの日
逞しくなった背中を見せながら
笑顔で「先生ありがと」って

カウンセリングを卒業した日の
彼女の清々しい顔が目に浮かぶ。

本当に良かった。

彼女の笑顔が今日も守られていること
彼女が無理しないで続けていること
離れていても感じます。

彼女からのLINE
幸せをもらいました。

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