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聴く、とは

昨日とあるイベントを主催しました。イベントを終えて、感じたことを忘れないうちに書き留めておこうと思います。

タイトルは、「聴く」について語る会。
コーチングをしていると「聴く」について概念や手法など凝り固まりがちのような気がして、色んな方の「聴く」について聞きたくて開催しました。

話し役・聴き役の方に10分間お話していただいて、その後みんなでディスカッションをするというスタイルを2回転。
突然話し役と聴き役というロールプレイ?のようなやや粗暴な振りにも快く応えてくださった皆さんに感謝です。

「聴く」に対するイメージも人それぞれの形があるなぁと改めて感じると共に、とても印象的だったのが、「リスペクト」というワードです。
参加してくださった皆さんそれがベースにあるからか、イベント中聴いているところ・話しているところを見ても気持ちの良いものだし、そのやり取りももっと聞きたいな・見たいな、と思う温かいものでした。

このリスペクト、どう構築され、表現されるものなんでしょうか。
これを言語化するのはなかなか難しいように感じています。一方で、何か定義して固定しても全てに汎用できるものでもない気がしていて。

コーチングを実践していてもある程度の型はあれど、良いセッションだったなと思える時はこのリスペクトをベースとした信頼関係があるからこその本音の会話によるものが大きいなと感じています。

信頼関係ができるからこそ、違いも受け容れられるようになる。
じゃあその信頼関係を作るには?
自己開示?傾聴?
家族とかだと信頼はしているけど聴くができていなかったりするのは(素直になれないとかそういうレベル?)また別問題?

自分をオープンにして、フラットにして、相手の言いたいことを探してみる。
その言いたいことが、自分自身にグサッとくる時、フラットでいるには?
話を聴いた結果、決裂してしまう時もあるし、よく分からないというグレーゾーンに保留するのもあり。
適度な距離感もきっと大切。

コーチングやカウンセリングの類の話す側の割合が偏るコミュニケーションにおいても、根掘り葉掘りという連鎖ではなく、この距離感を保ちながらフラットに進めていくところに安心が生まれるのかな、と思います。
何かしらで「あなたを変えようとしているのではないのです、あなたのことを知りたいのんです」というメッセージが伝わるといいのかな。
この受け止めてもらえる感覚がリスペクトなんでしょうか。

だとすると、ある種の自己対話であるコーチングの中でクライアントにとっては「あなた」は「自分」。自分で「自分を変えようとしているのではないのです、自分のことを知りたいんです」というメッセージがコーチを通して間接的に体感できた時、自己受容の端っこをお手伝いできたりするのかな、そしてそこが変わっていく(変わりたいと思うなら)スタート地点になるのかな。そこがコーチングの一つの意義なのかなと。

色んな人と話をするとき、丁寧に聴いていくと必ず「あ、なるほど!」という瞬間が訪れて、「あなたも同じ人間だったんですね」と嬉しくなる?ような温かく感じる気持ちになる時があります。
その時って、不思議と相手も同じような感覚になっているように感じます。
何とも言えない安心感。聴くのも勇気、話すのも勇気ですものね。

やっぱり聴くには価値があるんだ、と思って進んでいきたい。
相変わらずあちこちに思考がいってしまいましたが、また色んな角度から色んな方とお話できると嬉しいなと思った時間でした。


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