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〜ハプニング〜 自然や植物の大いなるネットワーク

“木々や植物は会話している”

実際に話しているわけではなく、木々は炭素・窒素・リン・水・防御信号・アレル化物質・ホルモンなどを言葉として「会話」をしているという。

たとえば、ある一本の木の寿命がつきようとだんだんと枯れていっているとすると、
その木は近くに生息している他の木にむけてのこりの栄養素を分け与えたりするという。
あるいは群生している場所では限られた日光を奪い合うのではなく、シェアできるように成長の方向を伝えあいうまく調整していくのだともいう。

日本ではよく山全体でひとつのものとして捉えたりすることがあるが、(神社の御身体など)
本当に木々や植物たちは種をとわず群生し共生し、ひとつのネットワークをつくりだしているのだなと思えた。

植物の方が人間よりよっぽどお互いに調和し共に生きているといえるのではないか……そんな風に感じたりもする。



“ハプニング”   M•ナイトシャマラン監督

ある日突然信じられない行動をする人が現れた。
それも一人ではない⁈たくさんの人々が一斉に!

そんなシーンから映画ははじまる。

ある場所では高いビルから次々と飛び降りていく。
またある場所では、何人も何人も車の前に飛び出していく。

ある時一斉にいきなりはじまった自滅行為。
まったく何がなんだかわからない中、それでもなんとか家族や友人とともに街を逃げだしていく主人公。

軍事基地から化学物質がもれだして、
それを摂取してしまった人が化学物質に反応してそんな行為をしてしまったのでは…?そんな情報まで飛び交う。


運転手が車を運転しているといきなりスピードをだして、建物などに突進してしまう。
そんな自滅行為があるために車にのることもできない。
列をなして歩いて避難していくしかない。

軍事施設があるとされる街から離れていってもいつだれが自滅行為をはじめるのか不明のままだ。

怯えながらもひたすらに歩いていく。

そしていつのまにか気がつくとまた一斉に人々が……。


家族をなんとか守りたい。
身代わりとなっていくのを見つめるしかない。
そんな精神的に追い詰められた状況。

ある時、その行為の共通点に気がついた主人公。

窓をしめきった部屋にいると普通だ。
ここになくて外にあるものが原因なのか?

しかもそれは目には見えないもの。……



フィクションである映画と現実の科学的根拠の融合

これは映画のストーリーではあるけれど、
実際に植物はいろいろな伝達物質によりコミュニケーションをしている。  

決してフィクションの中だけの話しではない。。。

ある植物が群生しているところに、
むやみやたらに踏み込んでいくと、危機を感じた植物が排除しようとして化学物質を出して退けようとすることもあるという。


これまでの人間の振る舞いにより地球環境が激変している昨今、地球の多くの面積を占めている植物が人間に対してそんな判断をしたとしたら……。
映画をみるとそんなことまで考えてしまう。

そして身近な存在である植物のポテンシャルの凄さ、まだまだ植物や自然には未知な部分がたくさんあるのだということを改めて思った。

歩いている時には、街路樹の木々が今も会話をしているのかなと思ったり、
山をトレッキングしている時には、
たくさんの木々がコミュニケーションをとっているのかと思うとなんだかワクワクもしてくる。



この地球には全てのものに限りがある。


“よく地球を守るために”と言う言葉をきくが、
私は人間が滅びようが絶滅の苦境に立たされようが地球自体はただそこに存在している。
地球にとっては別に良いも悪いもないんじゃないかなと思っている。

だから私は”地球を守るために”というよりも
”人間が人間らしくお互いに尊重しあい生きていくために” 誠実に思いやりを持って地球環境や他の生命と調和して共生していきたいと思う。

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