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ハロー!ジャパニーズメタル その5

イー・ジー・オー(E・Z・O)は日本のスラッシュメタル、ハードロックなバンドでした。1980年代はじめより旧バンド名「フラットバッカー」で活動を開始。メジャーデビューし「世界を目指すべく」アメリカに活動拠点を移してバンド名も改名し活動をしていましたが、惜しまれつつ1990年にバンドは解散しました。メンバーはそれぞの道を歩まれているようです。

「キッス オブ ファイアー」(KISS OF FIRE)は「イー・ジー・オー」(E・Z・O)というアルバムに入っている曲です。


ところで、メンバーは北海道出身でそのままメンバー全員でアメリカへ移動し活動するパターンはどこかで聞いたことがあるようなないような。G LAYの来歴に似ているのかもしれないですね。G LAYは函館市から東京都へですが。GLAYはジャパニーズメタルの北海道変種型DNAを引き継いているのかも。

フラットバッカーとファストドローは音楽性が似てましたよね。両方ともびっくりするようなタイトルの曲名がたくさんありました。歌詞の内容も。

イー・ジー・オーはミディアムテンポの曲に魅力あり
イー・ジー・オーはジャパニーズメタルのなかでミディアムテンポの曲を演奏させれば世界一です。

日本のジャパニーズメタルの曲でミディアムテンポの名曲はなかなか見出し難いと思いませんか。

グランドスラム(Grand Slam)がゴールデンバット名義でリリースしたEPの2曲目がそれにあたる程度ではないでしょうか。とは言えカバー曲です。手元資料が無いため2曲目の曲名書けないのですが。

至宝の一曲「キッス オブ ファイアー」

ギターのバッキングはパワーコードの刻みではなく、不安定な二つの音の行ったり来たりのリフから始まる。

すぐさま不安定を打ち消すようにベースとドラムが安定をつくる。イー・ジー・オーはギターがボーカルのバッキングに徹するというよりも、一緒に歌うことがおおいです。

和音系の楽器のギターが歌い出すと音がスカスカになりがちですが、ベースがバッキングにまわり、ドラムはシンプルで骨太のリズムを刻むことで、そこをうまく解消しています。

ボーカルは一息が長く、ささやくような地を這う歌い方をします。対してギターは音数の多いメロディを奏でる。

この曲調はジャズによくあります。サラ・ボーンやビリー・ホリディとピアノ伴奏の関係のように、歌は歌で伸びやかな歌声を響かせてピアノが後ろでコード進行しつつ歯切れ良く右手はアドリブを弾きまくる。

曲は、ボーカルとギターの伸びやかさと切れ味を組み合わせて進んでいきます。サビの「KISS OF FIRE」で力感が入ります。

ささやきの歌唱からパワーが込められれた歌声へかわります。ジャパニーズメタルでサビ部分でダメ押しする歌い方や曲はイー・ジー・オーしか作れなかったと思います。一言ひとことを長く伸ばしながら歌い、ギターも歌ってしまう。

イー・ジー・オー「キッス オブ ファイアー」1991年リリース、アルバム「イー・ジー・オー」の一曲


ハロー!ジャパニーズメタル

シティポップが海外から注目されています。70年代後半から80年代の日本のポップス音楽です。特徴は都会的な雰囲気です。

同時代に流れた音楽にジャパニーズメタルがあります。特徴は世界を目指す音楽です。こちらだって起源はイギリス、アメリカで洋楽志向。ブルース、ロック、ハードロック、ヘビーメタルと様式起源は異なるけれども、同じように日本語に乗せるのに苦労している。ジャパニーズメタルの至宝の曲をどうぞ。

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