蒸し暑い夏は『ハッカ』ミントを上手に活用しよう【漢方的セルフケア】
夏になると僕が住む山梨県のような田舎町では沢山のお野菜をお客様や知り合いの方からいただきます。
田舎あるあるで帰宅すると玄関前に野菜が文字通り『ドサッ』とおいてあることもしばしば
（いろいろドサッといただきます）
特に夏野菜の時期、きゅうりやナス、トマト、いんげん豆などは出だすとどんどんなるので、連日のようにいただきます。
本当にありがたいですね。
ちなみにうちの母ちゃんが郵便局などに歩いていくと、行きに帰りに
『奥さん、これ持っていって』
と近所の奥様から声をかけられて野菜をぶら下げて帰ってくることもしばしば
田舎って本当に幸せですね。
さて、そんな野菜の収穫も真っ盛りの時期ですが、毎日蒸し暑く、気温も急上昇して来ており心もカラダもさっぱりしない日が続きます。
そんな日におすすめなのが今回のテーマ
『ハッカ』
を使った養生です。
蒸し暑い夏は『ハッカ』ミントを上手に活用しよう【漢方的セルフケア】
というテーマでお届けいたします。
☆ハーブの代名詞『ハッカ・ミント』の働きとは？
今回の主役『ハッカ』はハーブの『ミント』としても知られておりいろいろなところで活用されていますが、実は漢方の生薬としても活用されています。
中医学で薄荷は風邪薬としてもよく使われており
消炎、鎮痛、健胃・整腸、かゆみ止め、抗菌など様々な薬理作用があります。
風邪薬として使われるときは、喉の痛みなど炎症系の痛みの緩和につかわれてます。
外用薬としても痛みやかゆみを抑える効果があると言われており幅広く活用されています。
また
疏肝解鬱（そかんげうつ）
と言ってストレスで気持ちが鬱々としたような時にスッキリとさせてくれる働きがあります。
熱や炎症も冷まし、気持ちもスッキリさせてくれる、まさに蒸し暑い夏にはおすすめの生薬・ハーブと言えると思います。
☆そんなハッカの名産地と言えば・・・
そんなハッカで有名な街が北海道の北見市です。焼き肉も有名ですよね。
みなさんも北海道物産展で北見市の会社・ハッカ通商さんの『ハッカ飴』や『ハッカ油』を見たことがあるとおもいます。
ちなみになぜ北見市のハッカが有名かと言うと北見市はその昔、世界中で使われている薄荷の約7割を生産していた、薄荷の一大生産地だったそうです。
現在では安い海外産と合成メントールに押され、商業用に生産される和種薄荷はほぼゼロの状態が長らく続いてたそうです。
『薄荷と言えば北見。北見と言えば薄荷。』
と言われるぐらいの知名度を誇りながら、僕らが手にすることが出来るのは海外産のペパーミントばかり。
しかし最近では北見の薄荷を復活させよう、という動きが活発になっているそうで、薄荷小売りの最大手企業も、北見周辺でとれた和種薄荷から作られたハッカ油の販売を始めたそうです。
頑張って欲しいですね。
今回の北見の薄荷についての内容は北海道北見市出身の漢方家、櫻井大典先生のブログから引用させていただきました。
質の良いハッカが市場にまた復活していることは嬉しいですね。
北見のハッカについては今回の内容でも引用させていただいた櫻井大典先生のブログをぜひご覧ください。
☆そんなハッカの活用法とは？
さて、そんなハッカですが、ハッカ油に関しては僕も先日たまたまツイッターでツイートしたのですが、コロナ禍ならでは活用法が人気です。
それはハッカ油をマスクにシュシュと振りかける使い方です。
こうすると爽やかな香りで鼻の通りが良くなったり、清涼感で気分も涼しなり、さらにハッカのかおりでマスクを長時間すると気になる匂いの予防などにもなります。
夏のマスクは拷問に近いものがあるので、ぜひハッカ油、ハッカ通商さんの物もネットで買えますし、ドラッグストアなどでも普通に買えるものがあるので、スプレー式のものだと活用しやすいので、よかったらお試しください。
また、ハッカはこれからの時期におすすめの理由がもう一つあります。
それは『虫よけ』
もともとハッカ、ミントは虫よけとしても活用されていました。
マスクやハンカチ、手首あたりにシュシュとスプレーすることで虫除けにもなります。
それ以外にもハッカ油は口の消臭、部屋のソファー、ベッドなどの消臭にもおすすめです。
お風呂に入れてミント湯なども楽しめます。
寝室やお風呂で活用するとハッカが持っているリラックス効果で寝苦しい夏の安眠をサポートしてくれます。
また、コロンのかわりに手首のあたりにハッカ油をシュッシュッしてもひんやりとした冷感と爽やかな香りで涼しさを感じることが出来るのでおすすめです。
※直接肌につける際はご注意ください。肌の調子や体調によってはアレルギー症状など出る場合がありますのでご注意ください。
ハッカ油の活用法はハッカ油を製造しているメーカーさんのHPなどでも見ることができます。
（健栄製薬HP）
☆ハッカ油を使う際の注意点
最後にマスクなどにハッカ油をシュシュするときの注意点ですが、目に近い場所にシュシュするとかなりの確率で目が
『スースー感』
でやられてしまうので、マスクの端っこの方にシュシュしたり、マスクのゴムにちょっとシュシュする程度にしましょうね。
あまりたくさんシュシュするとかなりスースー感にやられるので、少しずつシュシュしましょう。
鼻詰まりの方はハッカのスースー感で鼻の通りが良くなるので、マスクの口元やハンカチなどにシュシュして点鼻薬のかわりに使っても良いと思います。
鼻シュシュこと点鼻薬はたくさんやりすぎると薬剤性の鼻炎をお越し鼻炎が悪化するので、鼻シュシュがくせになっていような方はハッカ油活用しても良いと思います。
今回はこれからの時期におすすめの養生アイテム『ハッカ』についてお届けしました。
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