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✅50代女性【夫に嫌気…でも離婚は不安】を選択理論でコーチング人生案内#56

「50代前半のパート女性。子どもは独立し、主人との時間がとても苦痛です。暴力を振るうなどするわけではありませんが、発言に嫌気がさしています。」

 子どもがなかなかできなかったのですが、生まれた子のことを「調べろ」と言いました。私の母のことを「あんなの」と言い、子どもが結婚した相手の家族とは「付き合う気はない!」です。

 自分のことを言われるのは我慢できますが、子どもや親のことを言われるのは我慢がなりません。もちろん私にも悪いところはたくさんありますが、ストレスがたまります。

 でも、私はお金がないので、離婚すると将来が不安です。以前、離婚が話に出た時に、夫婦の資産は私には「1円たりとも渡さない」と言われました。この不安はどうしたら解消されるのでしょうか。ご教示ください。(神奈川・K子)

(2022年3月15日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・自分のことはともかく、子どもや親のことに関する夫の言動ががまんできず、主人との時間がとても苦痛で、ストレスがたまって、困っている。

・離婚が話に出た時に、夫婦の資産は私には「1円たりとも渡さない」と言われ、離婚することになると、将来が不安であり、困っている。

相談者の「願いごと」

・夫の言動を変えさせたいのか、自分のストレスを何とかしたいのかが不明確。

・「財産分与や、自分に経済力があれば、離婚したいと思っている」のかどうか、が不明確。

【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」 と考えてみましょう。
②「自分には、自分が幸せになるために行動する
責任がある」と考えてみましょう。

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・自分のことや、子どもや親のことに関する夫の言動ががまんできず、ストレスがたまって、困っている。(相手の言動に振り回されて困っている)

・もし、離婚になったら、自分に経済力が無く、将来が不安で困っている。
(離婚したいのか、したくないのか、経済力を付けたいのかなど、何を願っているのかが、不明確) 

以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(佐貫葉子さん)の言葉】

ご夫君が、お子さんやあなたの親御さんに関して暴言を吐くのは、あなたがそれを最も嫌がると分かっているからだと思います。そんな関係になってしまったのは、いろいろな事情の積み重ねがあったと思いますが、今となっては修復はなかなか難しそうですね。

 離婚した場合の経済的不安はよく分かります。まずはご夫婦の資産について財産分与という形できっちり清算することが肝心です。原則として結婚後に築いた財産の半分は妻のものと考えられています。ご夫君が「1円たりとも渡さない」と息巻いても、財産分与はあなたの権利分を主張するのであり、ご夫君にお願いするものではありません。

 ご夫君名義となっている預金や不動産を正確に把握してください。また、年金の分割も求めることができます。この点は、近くの年金事務所などに相談してみてください。財産分与を巡ってもめるようであれば、家庭裁判所に調停を求めてもよいかもしれません。

 離婚後は、すべての時間があなただけのものになります。土日に仕事をしたっていいのです。何より、気の合わない夫と暮らす精神的苦痛を感じなくて済みます。年齢的にも、第二の人生を踏み出すのにちょうどよいのではありませんか。

(2022年3月15日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・あなたは、何がどうなったらよいと願っていらっしゃるのでしょうか。叶うかどうかはともかくとして、今、困っていることに対して、それぞれ、何を願っていらっしゃるのかを、具体的に明確にしてみましょう。

・ご主人の言動をどうすれば、変えさせることができそうですか? どんな方法が考えられそうですか?

・ご主人を変えることは至難の業と思いますが、もし、万が一、ご主人の言動の問題がなくなってしまったとしたら、そのとき、あなた生活や人生は、どのように変わっていそうですか?
 具体的に、どんな生活や、したい行動をしていますか。 どんなことをして、生活や人生を楽しんでいますか? ご夫婦の関係はどう変化していますか? できるだけ、したいことを挙げてみてください。そして、そのうち、今からでもできそうなことを、いくつか、してみませんか。

・仮に、離婚するとなった場合には、財産分与が認められると思いますが、あなたは離婚したいのですか? それとも、御主人の言動のことは、それはそれとして、あなたのこれからの人生や生活のことを、今までよりもよくしたいことに関心があるのですか?
 この二つのことを、それぞれ具体的に明確になるように考えることが出来たとしたら、今の状態と、どのような違いが出てくるでしょうか?


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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