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✅20代男性「父急死 海外派遣に迷い」を選択理論でコーチング人生案内#22

20代半ばの男性。自分の道の選択に迷っています。中学生の頃から「貧困で苦しむ海外の現場に行って力になりたい」と思っており、新卒で入った会社を辞めて、海外派遣の団体で選考を通過しました。

しかし2020年春、コロナ禍によって派遣は延期に。

 アルバイトで食いつなぎ、21年になってようやく、再び海外派遣の見通しが立ちました。ところが派遣前の研修が始まる直前、父が急死。派遣はいったん延期させてもらいました。そして今度こそ、予定通りなら今春に日本を離れることになります。

 ただ、母に心配をかけてしまうのではないか。仕事を辞めて海外に行くと言っても応援してくれた親を、今度は僕が支えたい。母は「自分のやりたいことを優先しろ」と後押ししてくれますが、母のそばにいたい気持ちと、20代のうちに挑戦したい気持ちで心が乱れています。(千葉・N男)

(2022年2月5日読売新聞)

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

母のそばに居て支えたい気持ちと、20代のうちに、海外で活躍したい気持ちとの、かっとうで困っている。

相談者の願いごと

・かっとうを乗越えて、どちらかに決心したい。
・よりよい考え方、方向性が見い出せればありがたい。(推測)

【ふだん使いのコーチングモデルで考えます】

「自分の考え方や見方、行動は、自分が
変えようと思えばいつでも変えられる」
と考えてみましょう

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・母のそばに居て支えたい気持ちと、20代のうちに、海外で活躍したい気持ちとの、かっとうで困っている

【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】

深い悲しみで心の整理がつかない今、お母様を日本に残して海外派遣に出ることをためらうのも無理からぬことと思います。

・ご両親のお気持ちはどうでしょうか。新卒で入職した会社を辞めてまで海外での支援活動に尽くしたいというあなたを傍らで見守ってくださったのです。あなたの将来を心配する以上に、中学生の頃からの夢を追い続けるあなたの信念を思い、その確かな歩みを誇りとされているのではないでしょうか。

・海外派遣は二転三転するかもしれません。いずれ落ち着いて本当に決定した時、一歩踏み出すことを親のために諦めないでほしいと天国のお父様は願っていらっしゃるように思います。いつもそばにいることだけが孝行ではありません。親を思うあなたの気持ちを知るだけで、お母様もお幸せだと思います。

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・「自分のやりたいことを優先しなさい」と後押ししてしてくれるお母さんに、「一人で大丈夫ですか?」と聞いたとしたら、どういう理由で大丈夫と言ってくれそうですか?

・もし、お母さんを支えたいからと、あなたが、夢だった海外派遣をとりやめたとしたら、お母さんが、「私が息子の夢をつぶしてしまった」という罪悪感を、ずっと感じられる可能性は、どのくらいありそうですか?

・20代の間に海外派遣に行きながらも、海外から、精一杯、お母さんの支えになれるようにするには、どんなことができそうですか? お母さんは、海外に居るあなたに、できればどういうことをしてほしい望まれるでしょうか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。

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