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✅20代女性【昔のウソ根に持つ母】を選択理論でコーチング人生案内#37

「20代後半の女性。学生時代から交際している彼と結婚を見据え、お互いの母親にあいさつしたいと考えているのですが、私の母は「絶対に会わない」と言うので悩んでいます。」

 学生時代に彼と2人で旅行したことで、母の信頼を失ってしまいました。「友人と行く」とウソをついてしまったからです。しばらく無視されました。ウソをついたことについては真剣に反省し、謝罪しましたが、今も母とは事務的な会話しかできません。私の話は「すべてウソくさい。いちいち勘ぐるのも疲れる」とのこと。

 母があいさつもできないままでは彼や彼のご家族にとっても円満な結婚とは言えず、私のふがいなさのために申し訳ない気持ちでいっぱいです。彼の人生の時間を奪っているのではないか、ならば彼との関係を終わらせた方が彼は幸せになれるのではないか。そんな考えが頭をよぎってつらいです。(和歌山・M子)

(2022年2月23日読売新聞朝刊)

次を参考に、相談者の答えを引き出す質問を、自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・学生時代に、自分が母にウソをついて、結婚を考えている彼と旅行したことを根に持ち、彼と絶対に会わない、と言うので悩んでいる。

・母が、自分の話は「すべてウソくさい。いちいち勘ぐるのも疲れる」と言って、今も事務的な会話しかしてくれないので、困っている。

・彼と結婚したいが、その一方で、円満な結婚ができないのであれば、関係を終わらせた方がよいのではないかという、葛藤で困っている。

相談者の「願いごと」

・母に、彼との結婚を認めてもらい、彼と彼の家族にも挨拶してもらって、彼と円満な結婚がしたい。

・母には、昔のウソのことは、真剣に反省し、謝罪したのだから、今の自分を信頼してほしい。そして、母と娘の関係を取り戻したい。

【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】

「相手の行動を変えられるのは相手本人であって、
他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。

「自分には、自分が幸せになるために行動する責任がある」
と考えてみましょう。

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

昔のウソを根に持ち、結婚したい彼と「絶対に会わない」、自分の話は「すべてウソくさい。いちいち勘ぐるのも疲れる」という母に、自分が振り回されて困っている。

【心に響く回答者(増田明美さん)の言葉】

あなたはウソをついてしまった自分を責めていますが、若い時はウソをつきながら冒険して成長していくものではないでしょうか。世代間のギャップもありますから、お母さんの言うことを理解して100%従っていては、時代に取り残されてしまうことも。結婚前に彼と旅行することは、今では「普通」ですものね。

 お母さんにしっかり謝ったのに、いつまでもあなたを信じてもらえないことには、むなしい気持ちになりますね。お母さんはあなたを独占したいのかなと思えてしまいます。

 一度もあなたの恋人に会わずに反対するのは、あなたを彼に取られてしまう寂しさからなのかもしれません。

 「彼との関係を終わらせた方が……」なんて、とんでもありません。お母さんとあなたは別の人生。あなたは自分の道を進むべきですよ。

 円満な結婚かどうかは結婚してからの長い時間で決まります。あなたが幸せな家庭を築いていけば、お母さんとの関係も少しずつ変わっていくと思います。人生は長いマラソン。今はあなたのことを信じてくれる彼と彼の家族を大切にしてくださいね。

(2022年2月23日読売新聞朝刊)

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・仮に、おかあさんが絶対に態度を変えないことがはっきりとした場合、それはそれとして、彼とはどうしても結婚したいとすれば、彼とできるだけ円満な、できるだけ周りの人が祝福してくれるような結婚をするには、これからどうしていけばよいと思いますか? お母さん以外の身近な方の意見はどうですか?

・もし、あなたのお母さんが「彼と絶対に会わない」、「結婚を認めない」という態度を取り続けたとしたら、彼は、あなたとの結婚をどうしたいと思っているのでしょうか?

・二人とも、お母さんの態度にかかわらず、互いに結婚したい、という意思が確認できたとした場合、二人が、お母さんの態度や反応にかかわらず、自分たちの方として、「お母さんに対する礼儀」としてできることとしては、結婚後のことを含め、どんなことがあるでしょうか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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