見出し画像

「1日に1万円稼げるネタ」を仕込んでおく

サラリーマンの仕事は、大人数のチームプレー。みんなで力を合わせて企業の大きな売上と利益を作る。「評価基準」をみると分かるけれど、求められるスキルは上に行くほど高度で抽象的になる。キャリアを積んでエラくなるほど実務も少なくなるので、自分のスキル・ポートフォリオのなかで、ある組織特有のスキルのウエイトが高くなる。スキルに無駄なものは一つもないとはいえ、応用が効かないある会社の社内スキルにかたよると、スキルのバランスが悪くなる。油断していると、サラリーマン人生を終えたとき、明治維新で藩から禄をもらえなくなった元藩士のようになってしまう。
「芸は身を助ける」というけれど、今現在、本業や何か収入があったとしても、いざというとき、自分一人で完結できる、自分を助けてくれる「手に職」を(できれば複数)持っておくと、人生の大きな安心だし、楽しい。

目の前の人を心から喜ばせて、お金をもらえますか


「芸」にはいろいろあるけれど、「自分ひとりで、1日1万円を稼げること」をざっくり目標にするといいのではないか。いますぐ(短い回収期間で)1万円を稼げる「手に職」があれば、うんと困った時にも、当面しのげる。シンプルなものでいい、というか、シンプルであればあるほどいい。
たとえば目の前の人をパッと喜ばせて、「ありがとう」と御礼をもらえる仕事。1回で1万円でなくても、5千円✕2回でも、1日のボリューム的にそれくらいのこと。
子どものころからやっている楽器がある人は、ほんとうにうらやましい。生演奏は貴重だし、音楽はシンプルに人を幸せにできる。いろいろなところで演奏したら、道がひらけていくのではないか。 

1万円のために朝から晩までアルバイトをするというのでもいいかもしれないけど、アルバイトだと、サラリーマンに似て、ある会社の仕組みとマニュアルにそって動くことになるので、特定のスキルを身につけるための投資になるかどうかで選ぶといいと思う。たとえば将来レストランをやりたいとして、オペレーションを学ぶために飲食店でアルバイトをするとか。
仕組みとは、誰がどうやってもそこそこ成果が出るよう作られているものなので、そこに乗っかっていれば、まあなんとかなるかもしれないけど、一人で目の前のお客さんを満足させてお金をもらうのはなかなか大変。

大好きで、やっていて楽しくて、飽きないことを

これまでのキャリアを棚卸ししましょう〜とか、キャリアの延長になるようなことを〜とアドバイスされがちだけど、「手に職」はこれまでの仕事と距離があっていいと思う。特に自分のいる業界が斜陽になっている場合(出版業界のように…汗)などは、そのほうがリスクヘッジになる。

なんであってもスキルを身につけるためには、時間とお金がかかる。大事な自分の時間を使うのだから、大好きで、やっていて楽しいこと、飽きずにできることを。受講料を払い、必要な道具などをそろえてしまって、実を結ばなかったとしても、楽しかったと思えることがいい。自信がついたら副業からちょこちょこと始めたい。

さて、私的に1日1万円を稼げそうなネタを考えてみる。

・占い 
長年の趣味。西洋占星術はスクールに1年半通った。ホロスコープは日々見るようにして、時々友人知人の鑑定をする。オンライン講座を受けるなど研鑽を積んでいる。湯婆婆のように、これから歳を取るほどシワシワになって信頼も増しそうなところもいい。

・マッサージ、トリートメント関連
先日マッサージの基礎講座を受けてみたら、だれかを包みこんで癒やすというのは、自分も幸せな気持ちになってとてもいいなと実感した。これまでやってきた仕事とはまた違うプリミティブな喜びがあった。できればしっかり身につけてみたい。最初は自宅でも、どこかスペースを借るなどしてもできるところもいい。AI、ChatGPTの時代だからこそ、人と人の肌ざわりを感じるふれあいによる癒やしが価値を持ってくるのではないだろうか。

・料理
「食」も生きている限り必要で、美味しいものはだれをも幸福にする。プロの技をぜひ身につけたい。最近はシェアレストランや厨房のレンタルも増えてきた。いきなり店を出すのはハードルが高くても、イベント的に「幻レストラン」を予約制でゲリラ的に開いて、料理といいお酒とふるまうのは楽しそう。

・イラスト、まんが、動画制作
これは今の仕事に近いのだけど、絵やまんがは子どものころから好きだし、新聞や雑誌で働いていたときに記事に合わせてちょっとした挿絵を描くこともあって、ソフトを使いこなせるようになれば、副業的にできそう。場所も必要なく、仕入れやロスがないのもいい。

いろいろ妄想しつつ、スキルのポートフォリオを楽しく描いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?