沢木遥@ミッドライフ研究会

物書き。書籍編集者。人生は旅のようなもの。「人生をリゾートに」「華麗に加齢!」と、ミッ…

沢木遥@ミッドライフ研究会

物書き。書籍編集者。人生は旅のようなもの。「人生をリゾートに」「華麗に加齢!」と、ミッドライフチャレンジ中。山や温泉、旅の記録もします。自著は『幸せ力をつけるお金持ち練習帳』(幻冬舎)、『世界で一番やさしいお金のつくりかた』(ダイヤモンド社)。都内のとある出版社に潜伏中。

最近の記事

「1日に1万円稼げるネタ」を仕込んでおく

サラリーマンの仕事は、大人数のチームプレー。みんなで力を合わせて企業の大きな売上と利益を作る。「評価基準」をみると分かるけれど、求められるスキルは上に行くほど高度で抽象的になる。キャリアを積んでエラくなるほど実務も少なくなるので、自分のスキル・ポートフォリオのなかで、ある組織特有のスキルのウエイトが高くなる。スキルに無駄なものは一つもないとはいえ、応用が効かないある会社の社内スキルにかたよると、スキルのバランスが悪くなる。油断していると、サラリーマン人生を終えたとき、明治維新

    • 「なりわい暮らし」という生きかた

      「なりわい」ということば なりわい、という言葉がさかんに言われたのは、東日本大震災後の復興のころだったと思う。震災復興というとハード面の建て直しが急がれるけれど、同時にそこで暮らしを営んでいた人々の生活、暮らし、いとなみーー「なりわい」を取り戻そう、と。 「なりわい」……ずいぶん古式ゆかしい言葉が出てきたなあと思ったけれど、この言葉はきらいではない。「働く場所」とか「雇用創出」とか「賃金を稼ぐ」といった、資本主義的、現代的世界観とは違う、どこか地に足のついた、暮らしの実感と

      • 人生最後に残るのは思い出だけ。今しかできないことは、今やっちゃえ。

        友だちがSNSで紹介していた『Die with zero 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社)を一気読み。自分がこのところ感じていた気持ちとあまりにも近くて、「これだ!」と声を上げてしまった。これはミッドライフ研究会の課題図書にします。みなさんしっかり読んでおくように。 人生を楽しむのも、「期限」がある ミッドライフに差しかかったら――いや、ほんとうはもっと若いうちに気づくべきなんだけど――最優先でするべきこと、それは、全力で人生を楽しむこと。 「老後資

        • 大切な人生の時間を、自由に軽やかに生きる

          定年後の生き方を考える女性向けのSNSグループに参加している。先日のある方の投稿に心打たれ、考えさせられてしまった。 「かなうなら、60代をもう一度」 投稿者は、現在70歳代の女性で、一般企業への女性の就活が大変な時代になんとか就職をし、正社員として勤め上げ60歳で定年。両親は他界、子供も卒業し、それからは自分のために生きると決めた。専門学校の通信で資格を取り、行政の仕事やNPOなどの仕事をし、65歳になってから夢だった大学院へ入学。勉強は楽しく充実した日々を過ごした。同

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          国の「手に職」給付制度、すごくいいかもしれない

          新年です。今年こそは何かを学ぼう、新しいことにチャレンジしようという気持ちが高まっている人も多いのではないでしょうか。 そんな時にぜひ検討したいのが、厚労省の「教育訓練給付制度」です。20年くらい前には受講料のうち7割負担などとバブっていたのですが、英会話学校などが乱用して問題になったこともあって(それだけではないですが)、一気に受講料の2割にしぼみ、対象講座も縮小してしまいました。ハローワークでの手続きも煩雑で、特に美味しい制度でもなくなっていました。 それが、昨今の国を

          国の「手に職」給付制度、すごくいいかもしれない

          「65歳以降」を考えている人、考えていない人

          ちょっと前まで、サラリーマンの「定年」といえば還暦=60歳で、年金もらって悠々自適……だった(らしい)けど、年金受給開始年齢はどんどん遠ざかり、60歳で余生、なんていうと高齢化社会のなかではむしろ「〇〇さん、FIREですか? うらやましい」と言われそう。 政府の圧力で、大企業では「定年延長」「再雇用」などと称し、しぶしぶながら65歳までは「いさせてくれる」ようになってきた。お給料が下がったり、役職につけなかったり、昭和の鬼ごっこの「みそっこ」的な立場になることも多いけど、プ

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          【名湯】台湾の温泉を満喫するための、転ばぬ先のマナーまとめ♨

          台湾は火山国なので、日本同様温泉がとても豊富、白硫、青硫、ラジウムと泉質の良い温泉が豊富に楽しめます。 「カフェスイーツや夜市メシなどグルメもいいけど、なんといっても台湾は温泉が素晴らしいよ~!」と、台湾通の先輩から聞いて以来、気になっていた温泉に一人旅で行ってきました。 今回訪れたのは、新北投温泉と烏来温泉です。どちらも泉質が素晴らしく、湯めぐりをしたり、宿の温泉を何度も出たり入ったりと満喫しました。 しかし、日台で微妙に温泉マナーが違っていて、思いがけず台湾のおばちゃんた

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          必死でもがくよりも、力を抜いたほうが、案外沈まなかったりするもの

          なぜか、人生って、がんばればがんばるほど、うまくいかないことがある。もがくほど深みにはまるということがある。 星回りなのか、生まれつき不器用なのか、日ごろの行いのせいなのか……。 無理したせいで、かえって状況が悪化。ジタバタしたせいで下手を打つ。自分のがんばりが、周囲にはありがた迷惑、ということもある。 それなのに、呪いのように浮かぶこの言葉。 つらいときこそがんばりどき。努力は裏切らない。あきらめるにはまだ早いーー なにこれ? だれが言っているの? 「学問のすすめ」がかけ

          必死でもがくよりも、力を抜いたほうが、案外沈まなかったりするもの

          船旅でたっぷりマインドフルネスになるーーおがさわら丸トリップ記

          沖縄も北海道も、行こうと思えば日帰りできる時代。いま、東京から最も「遠い」場所が、小笠原諸島(東京都だけど)ではないか。 広大な海原を片道約1000キロ、片道約24時間の船旅。同じ船が年間50数往復しているので、行って帰ってくるのに最短でも5泊6日は必要。いつかは乗ってみたいと思いながら、早幾年……。 「『いつか』は今だ!」。2022年暮れ、思い切って父島へひとり旅した。 意外とカジュアルな船内 私が乗船した時はコロナ中とあって、乗船の前日に港区の竹芝港でPCR検査を受け

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          人生、どうにもうまくいかない時には、腰を低くして、ゆっくり進む

          先日、長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳に行ってきた。日本百名山のひとつで、2千数百メートルのところまでバスで行けて、登山初心者でも3千メートル級の山歩きを味わえる。前々から登山ツアーを予約して、楽しみにしていた。 荒天のなかを登る 秋のはじめ、下界はいいお天気だったのに、山の上はあいにくの荒天だった。霧であたりは真っ白で、強風が吹き、断続的に雨が降っていた。山は天気によって全然違う顔になる。私たちの少し前に上ったパーティーは中断して下山したという。ガイドさんもわれわれも中止

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          カップ麺、コンビニ飯にちょこっと足しでちょこっとおいしくするワザ3つ

          コンビニごはんやカップ麺を食べるとき、なぜか「まあ、今日はしょうがないか」という気持ちになります。忙しいから、料理する元気がないから、外食は高いから……と、無意識に心の中で言い訳していたりします。コンビニでもカップ麺でも食事は食事。おいしく食べないのは人生の無駄遣い。できるだけおいしく食べたい。ということで、今回はひそかにやっていることを恥ずかしながら、特別公開。健康がいちばん大事~といつも言ってますが、今回は懐かしの「青春(セイシュン)の食卓」ふうのジャンキーな話です。超簡

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          中高年こそ、全力で「今」を生きるしかない--映画「春に散る」を観て

          軽やかな〝負け犬〟おじいさんたち 遅ればせながら映画「春に散る」を観た。沢木耕太郎氏の原作(同名、朝日新聞出版刊)は新聞連載中から人気沸騰だった小説だ。主人公・広岡仁一を、私は勝手に沢木耕太郎さんのイメージで脳内変換して読んでいたが、佐藤浩市演じる広岡も渋くてよかった。彼を含め3人の元ボクサーのおじいさん三羽がらす(原作では4人いて四天王)が、なんともすがすがしくていい。特に子どものボクシング教室を運営する鶴太郎はいいなあ。ジムを経営する白木葉子もとい、山口智子もいい雰囲気

          中高年こそ、全力で「今」を生きるしかない--映画「春に散る」を観て

          50歳オーバーで寿司職人になれる?

          飲食店やりたい!……としたら、業態は? 人生一度きり、なんか全然違うこともやってみたいよね……なぞと、よくあるミッドライフ的なパッションが最近むくむくしてきて、あれやこれやと妄想中。空間を自分なりに「編集」できる飲食店に憧れる編集者って、意外に多いんじゃないかな。コンセプトを決めて、業態、立地、ビジネスモデル、店内レイアウト、メニュー……考えているだけでワクワク。 しかし、チコちゃんは知っています。飲食業って、すごく難しい商売だということを。ラーメン店などは開業5年で6割が

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          ノストラダムスの子どもたち

          「恐怖の大王」の正体80年代、「1999年に地球が滅亡する」と心配していた人がたくさんいた……と言っても若い人は信じないかもしれない。ベストセラーになった『ノストラダムスの大予言』という本に、「1999年7の月に空から恐怖の大王が降ってくる」と書かれていたことが、日本中(の子供や若者)を震え上がらせたものだ。 このノストラダムスの予言、正体は星占い。ノストラダムスは15世紀のフランスの医師・占星術師だった。当時はまだ占星術と天文学が未分離で、人は星の動きを見ることで、災害や

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          星から読み解くゴーン氏の人物と人生

          なんだかんだ話題の日産元会長のカルロス・ゴーン氏の星を見てみました。 まず、太陽はじめ金星、水星が魚座。人あたりはやわらかく、同情心がある人でしょう。経営についてのインタビューでしばしば「共感力」と語っているのは魚座のなぜるわざ。本人に直接出会った人はおそらく、「えらそうではなく、よく気遣いをしてくれるし、意外にフレンドリー」といった印象を受けたのではないでしょうか。 月の牡牛座は、住環境など居心地のよさを非常に重視する星座です。財産を築いて、別荘も高級ホテルでもなく、世

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          なぜ、猫動画がはやるのか?

          最近、よく猫動画や猫画像を見ている。猫を飼いだしてからというもの、猫がかわいくてたまらない。おもしろかわいくて、アホ。ねえ君たちさ、犬やカラス並みの知能あるんでしょ? ほんとなの? あ、寝ちゃったよ、もう。 猫の飼い主というのは不思議で、自分の猫でなくても猫たちがいとおしくなり、いろんな猫ちゃんが見たくなる。猫動画や猫画像にはまる。写真家の岩合光昭さんの猫シリーズは、いいなあ。 「猫の手も借りたい」というくらい、猫は人様の役には立たない生き物だ。番犬のように番猫はできない

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