見出し画像

星から読み解くゴーン氏の人物と人生

なんだかんだ話題の日産元会長のカルロス・ゴーン氏の星を見てみました。

まず、太陽はじめ金星、水星が魚座。人あたりはやわらかく、同情心がある人でしょう。経営についてのインタビューでしばしば「共感力」と語っているのは魚座のなぜるわざ。本人に直接出会った人はおそらく、「えらそうではなく、よく気遣いをしてくれるし、意外にフレンドリー」といった印象を受けたのではないでしょうか。

月の牡牛座は、住環境など居心地のよさを非常に重視する星座です。財産を築いて、別荘も高級ホテルでもなく、世界6カ国に「自宅」を購入しました。「ホーム」が一番いい彼にとって、拘置所の生活など最も耐えがたいものだったでしょう。

これだけだと、優男な感じですが、エネルギーの出どころは火星の射手座です。困難に立ち向かい、敵とみれば徹底的にやっつける。また、射手座はやすやすと国境を超えるので、数か国語を流ちょうに話すマルチリンガルだったというのもうなずけます。

ハングリーで「悪運」が強い

なんといっても、驚かされるのは、過酷な運勢になるハードアスペクトが多いこと。特に、太陽、火星、木星のT字スクエア、冥王星、土星、月のT字スクエアが目を引きます。幼少期から並々ならぬ苦難をかいくぐってきたことでしょう。ハングリー精神旺盛で、いわゆる「悪運」が強いタイプといえましょう。逆境になると尋常でないエネルギーが出ます。赤字企業の立て直しなどはまさに得意分野。スパイ映画のような逃走劇もやってのけてしまいました。

彼に仕える部下や側近はさぞやりにくかったと思います。外面はいいが、容易に人を信じない。指示は抽象的で分かりにくい。月の感じを見ると、不機嫌なことも多そうですし、太陽と木星、火星の角度は、怒ったら激しそう。やると言ったらどんな意見も聞く耳を持たなかったでしょう。カリスマ的存在でありながら、周囲には敵ばかりだったかもしれません。

人生最初の幸運期は、1978年に出生の木星と空の木星が重なったのをきっかけに始まります。欧州最大のタイヤメーカー、ミシュランに入社。1981年に、空の冥王星が出生の海王星に重なった時に、フランス国内のル・ピュイ工場の工場長に抜擢されます。この時の働きがその後の人生に大きな影響を与えました。

続いて1985年、空の冥王星が出生の土星に重なり、確固たる地位を得ます。ミシュラン南米の最高執行責任者(COO)に任命されました。

変革の成功でのぼりつめる

さらに変革の力を与える天王星が出生の火星に重なり、エネルギッシュな改革を繰り出します。80年代の後半には、空の天王星が出生の冥王星と吉角を描き、改革が次々成功し、絶好調です。90年代に入ると、今度は空の冥王星が出生天王星と吉角。イノベーターとして、地位を駆け上ります。1990年、35歳の若さでミシュランの北米事業部の社長兼最高経営責任者(CEO)に就任します。

変革の天王星が人生の最高点を示す位置(推定)と吉角を描いた1996年、ルノー会長(当時)からスカウトされ、ルノー入社。1999年、ルノーが日産の株式の36.8%を取得し、ゴーンはルノーの役職はそのまま、日産入社、最高責任者に。2000年、変革の天王星と拡大の木星が吉角、さまざまな改革成功。この時空の木星が出生の月に重なり、気力も充実、この時から気が大きくなったかもしれません。

絶好調に陰りが出始める

2001年から、絶好調にも少し陰りが出始めます。
空の天王星と出生の冥王星が対抗し、改革もギクシャク、反対を押し切って無理やりやりおおせることも。また、空の冥王星と出生の火星の重なりは、この時にした行為が破滅のきっかけになったことを暗示しています。

冥王星は2002年には出生の木星に重なり、勢いを止めることができず、どこまでも突っ走り、富の拡大にも手を染めていたことが伺えます。

2010年、空の天王星が出生の金星と重なり、4人の子をなした糟糠の妻と離婚。

2016年には別の相手と再婚。この時の空の土星は出生の火星に乗り、生来のエネルギーを抑えこむとともに、拡大の木星と対抗しています。星は休止と方向転換を告げています。この時にはいろいろなことがこれまでのようにうまくいかなくなり、社内の反発も強くなっていたのではないでしょうか。癒しを求めてガールフレンドと再婚しますが、あまりよいタイミングではなかったと思います。

下がる運気をはね返すように、ド派手な結婚披露宴をしますが、空の冥王星が出生の天王星が対向(これは現在までも続いています)している時で、かえって顰蹙を買ってしまいました。トラブルの火星がコミュニケーションの水星を直撃、空の木星も水星と凶角を取り、贅沢のツケは日産に負担させているのでは、自宅も日産に買わせている……といったスキャンダルも出て、非難を浴びるようになりました。

人生の試練の時、はじまる

そして、2018年11月22日、日産代表取締役解任。空の土星と経過火星が重なり、いよいよ人生の厳しい試練が始まりました。12月には、東京地検特捜部により金融商品取引法違反容疑で逮捕。1年間にわたり、保釈と再逮捕が繰り返されます。

2019年12月30日から31日の星がすごい。空の冥王星と土星が重なっていますが、その2つの星がゴーン氏の変化の星天王星と対向、宿命を表すドラゴンヘッドと重なっています。2つの大きな星は経過の太陽と吉角。意表を突いた過激な方法で、最もなじみのあるレバノンに逃れ、成功したというのを物語っているようです。

空の木星と太陽が、ゴーン氏の火星に重なっているのも、逃走には大きな力と勇気を与えたようです。

夢の中のような、ドラマの主人公のような・・・

2018年の夏ごろからずっと出生の太陽に空の海王星が載っているので、彼自身、どこかファンタジーのような、夢の中にいるようで、現実感を欠いていると思われます。

空の天王星と経過の火星が吉角ですので、彼は引き続きパワフルな存在感を示しますが、天王星と出生の土星は対向。反社会的な存在であることは変わりなく、この先まっとうな形で市民権を得ることは難しいでしょう。

2020年春に空の海王星が出生の天王星と吉角を描きますので、何か意表をついた、ドラマじみた出現の仕方をして、世の中を騒がせそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?