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大切な人生の時間を、自由に軽やかに生きる

定年後の生き方を考える女性向けのSNSグループに参加している。先日のある方の投稿に心打たれ、考えさせられてしまった。

「かなうなら、60代をもう一度」

投稿者は、現在70歳代の女性で、一般企業への女性の就活が大変な時代になんとか就職をし、正社員として勤め上げ60歳で定年。両親は他界、子供も卒業し、それからは自分のために生きると決めた。専門学校の通信で資格を取り、行政の仕事やNPOなどの仕事をし、65歳になってから夢だった大学院へ入学。勉強は楽しく充実した日々を過ごした。同時に、仕事をしながらあちこちへ旅行するなど満喫していた。その先に70代もあるのだろうと思っていた矢先、大病をし、日常生活もままならなくなってしまったそう。大好きだった海外旅行も、もう無理ではないかと思っているとのこと。周囲を見回しても、70歳代になると、周囲にも、病気や介護など、さまざまな人生の状況で、身動きが取れなくなっている人が多いといい、過ぎてみれば、貴重な輝ける60代だった。人生最高の時だった。かなうなら、もう一度60代をやりたいーー投稿はそう結ばれていた。

人生のこの瞬間こそが「人生最高の時」かもしれない

人はいつも、「今」に追われ、なかなか先のことは想像ができないけれど、もしかしたら、人生のこの瞬間こそが、振り返ったときに「人生最高の時だった」と思えるかけがえのない時間なのかもしれない。
そして、やがて来る「老い」と「病い」の日々は、いま想像している以上に、しんどく重く、体力、精神力が落ち、行動が制限されるものなのかもしれない。
よく聞くけれど、「人生で一番若いのは、今」なのだ。

旅をする。
見たいものを見る。
会いたい人に会う。
美味しいものをお腹いっぱい食べる。
新しいスキルを身につける。
資格を取る。勉強する。
外国にロングステイする。
スポーツをする。
アウトドアで自然を満喫する。
友と歓談する。
キャリアチェンジする。

やりたいことはいくらでもあるけれど、健康な心身があってこそ。
「そのうちに」「時間ができたら」「落ち着いたら」「お金がたまったら」……なんていっていたら、大切な人生の時間はどんどん過ぎて行ってしまう。

更年期でお世話になっている主治医にも先日こんなことを言われた。
「50代はまだまだ元気で、若作りしている人なら、40代に見られるような人もいます。一番変わるのは60代。60代の10年間は、すごく個人差が出る時です。年を取る人は一気に年を取ってしまうことも多い。70以降になると年の取り方はゆるやかになる。60代をよく過ごすには、50代のころにどれだけ鍛えているかです。しっかり栄養をとって運動してくださいね」

やりたいことを先送りにしない

だれであっても、老い、病気をし、人生の時間は過ぎていってしまう。大切な心身をできるだけ長持ちするように大事にするとともに、一度しかない人生ならば、やりたいことは先送りにせず、自由に元気に動けるうちにやっておこう。行きたい時に行っておこう。学びたいことは、いま学ぼう。
時間を大切にしよう。
改めてそう思う年の始め。



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