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酔いどれ雑記 183 夏の花


すっかりいつの間にか初夏ですね。冬から町の花壇に植えられているパンジーたちはまだまだ元気に咲いていたりするわけですが、耳をすませば
「わたしたち、もうそろそろペチュニアに居場所を奪われちゃうのかしら?」というささやきが聞こえてきそうです。

パンジーもペチュニアも特別好きな花ではありませんので、自分で植えたことはないのですが、植物全般大好きですので道端やよそのお宅で植えられているのを見るのは好きです。特に黒いパンジーを見つけるとなんか嬉しいです。こちら、写真があれですが実際はもっとはっきり黒いです。こんなに紫強めではないです。あとどうしても濃色でしかも単色の花は水滴跡が目立ってしまいますね......。

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最近あまり見かけないような気がしますが、オシロイバナを見ると「夏だなぁ」と思うと同時に懐かしさを憶えます。小学生の頃通学路にたくさん生えていて。ちょうど帰り、午後4時ごろに咲いていた濃いピンクと黄色の絞りの花。種をつぶして白粉ごっこした思い出。

高校生の頃、トケイソウを「気持ち悪い、怖い」と言っていたクラスメイトがいたっけなぁ......。わたくしは平気ですが、なんとなく分かります。好きでも嫌いでもないけど植えたいとは思いません。由来はものすごく興味深いのですがね......。「キリストの受難の花」だなんて。

去年の秋に植えた百合、黄色いカサブランカ(コンカドール)がもうすぐ咲きそうです。何故か晩年の母が毎年手入れをしていたという花。父曰く母の死後はほったらかしていたら咲かなくなってしまったと(当たり前だろ......いくら植えっぱなしでも平気な球根でも、放置と植えっぱなしは全く違うのですよ)。つぼみが5つついているので、きっと5輪咲くのでしょうーーわたくしが死んだら手入れをする人がいなくなる花。やっぱりわたくしにはワンシーズンで枯れる植物が合っているのでしょう。

映画『レオン』、レオンが「俺と同じで根がない」と言って育てていた観葉植物をマチルダが学校の敷地に植えるシーンで終わりますが、あれ、強烈なインパクトでしたね。ゲイリー・オールドマンの演技よりなにより。