J1第1節J2第1節プレビュー

J1第1節は山田直輝ダービーとイニエスタVSカズ&俊輔に注目だ。

2/21(金)19:00
湘南ベルマーレVS浦和レッズ(ShonanBMWスタジアム平塚)
通算対戦成績:9勝3分23敗(Hから見て)
昨季対戦成績:1勝1分(Hから見て)

記念すべき2020年Jリーグの一番最初に火蓋が切って落とされるのは湘南と浦和の一戦。
湘南と浦和といえば昨年埼スタで行われた同カードを思い起こす方も多いだろう。杉岡のゴールが認められず『世紀の大誤審』とまで呼ばれたあの試合だ。その時は湘南が山根のブザービーター弾で劇的な逆転勝利を収めたが、杉岡も山根ももういない。さて、どうなるだろうか。
過去の対戦成績では浦和が圧倒的に有利だが、2018年に湘南がJ1に復帰してからは湘南の3勝1分。どちらかというと湘南の方が得意意識を持っているかもしれない。
この一戦、最大の注目ポイントは山田直輝。ユース時代から浦和一筋を貫いてきたガラスの天才は今季から期限付き移籍先の湘南に完全移籍。以前にも期限付き移籍で湘南でプレーしていたことはあるものの、完全移籍は初。覚悟を持って浦和を離れる決断を下した。
その山田直輝が開幕戦からいきなり古巣浦和の前に立ちはだかる。両チームのファンサポーターとしても熱がこもるだろう。特に浦和サポーターにとって対戦相手として山田直輝が立ちはだかるのは初めてのこと。愛のある大ブーイングがBMWスタジアムを包むことになるだろう。
他にも、湘南には梅崎司・石原直樹・岡本拓也、浦和には武富孝介と両チームに所属経験のある選手が大勢いる。そういった点を踏まえても楽しみは尽きない。
湘南、浦和共に昨季とはフォーメーションを変えて臨む可能性がある。新たに生まれ変わった姿を見せるには絶好の機会。2月の夜はまだ寒いが両チームの熱い対戦を期待したい。

2/23(日)16:00
ヴィッセル神戸VS横浜FC(ノエビアスタジアム神戸)
通算対戦成績:5勝1分2敗(Hから見て)

ワールド軍団・ヴィッセル神戸のリーグ戦最初の対戦相手は昇格組の横浜FC。リーグ戦での対戦は2013年に神戸がJ2を戦っていた時以来となる。
注目ポイントは何と言ってもイニエスタVS三浦知良&中村俊輔。共に世界的なスーパースターを擁するだけに、この一戦は世界でも注目される試合になるだろう。イニエスタは出場が予想されるがカズと俊輔はどうか。だが、ピッチで彼らが共演すればスタジアムは歓喜の渦に包まれるはずだ。
また、ストライカー対決という点で言えば、ドウグラスとイバのぶつかり合いとなる。共に日本での実績は抜群。既にゼロックス杯やACLでもチームに溶け込む姿を見せるドウグラス。フットサル経験で培った足技を初のJ1でどれだけ披露できるか楽しみなイバ。両エースとDF陣の対決も見応えがありそうだ。
天皇杯とゼロックス杯を優勝し、ACLでも2連勝と波に乗る神戸。2度目のJ1で大暴れを狙う横浜FC。神戸は週中にACLも戦っているが、その点もどう結果を左右するか。そして、ノエスタに熱気の波を巻き起こすのは誰になるのだろうか。

J2第1節は福岡ダービーと黒川淳史ダービーに注目!

2/23(日)13:30
ギラヴァンツ北九州VSアビスパ福岡(ミクニワールドスタジアム北九州)
通算対戦成績:2勝8敗(Hから見て)

昨季J3を制し4年ぶりにJ2に復帰した北九州。その復帰後最初の対戦相手はいきなりアビスパ福岡となった。2015年以来の福岡ダービー。その結末やいかに。
注目ポイントは両監督の采配対決。北九州・小林伸二監督、福岡・長谷部茂利監督、共にまずは守備から入るタイプ。それでいて知将ぶりも発揮する両指揮官の采配を見ていくのも楽しみな点だろう。
また、福岡にはフアンマという強力なストライカーが加わった。昨季J3最小失点の北九州の守備ラインがこのスペイン人FWをいかに抑えるかも注目したい。見応え抜群のバトルが展開されるだろう。
試合当日、目と鼻の先にある西日本総合展示場ではラブライブ!のライブも行われる。ラブライバーの声援に負けない声と熱気をサポーター全員で作り上げたい。小倉をサッカー色に染め上げろ。

2/23(日)14:00
水戸ホーリーホックVS大宮アルディージャ(ケーズデンキスタジアム水戸)
通算対戦成績:5勝4分17敗(Hから見て)
昨季対戦成績:1分1敗(Hから見て)

昨季あと一歩でプレーオフ行きを逃した水戸。昨季あと一歩でJ1昇格を逃した大宮。互いに悔しさを乗り越え今季に挑む両者が開幕戦で激突する。
昨季のこの対戦は水戸が善戦するも大宮が追いついたのが一度目の対戦、同様に水戸が善戦しながら大宮が後半に逆転したのが二度目の対戦。水戸にとっては辛酸を味合わされた相手だけにリベンジに燃えるはず。大宮にとっても水戸が簡単に勝てる相手ではないことは重々承知の上で臨むことになるだろう。
注目ポイントは黒川淳史。大宮ユース最高傑作と呼ばれた若武者は2年間水戸に期限付き移籍し、前線の核としてチームを牽引。大きく成長して今年から大宮に戻ってきた。復帰後すぐに背番号10を任せられたのは信頼の証。その黒川が開幕戦でいきなりケーズに戻ってくる。黒川自身、そして水戸サポーターにとっても様々な思いを巡らせた一戦になるだろう。
また、大宮には小島幹敏、水戸には松井謙弥と両チームに所属経験のある選手がおり、水戸のスタッフである西村卓郎や冨田大介もかつて大宮でプレーしていたことがあるなど両チームの繋がりは深い。懐かしい思いを胸に秘めつつ、熱い戦いが繰り広げられるだろう。
大宮にとっては新外国人選手、水戸にとっては新監督のデビュー戦。互いにどこまでチームが作り上げられているのかの試金石にもなる。共に昇格を目指す両チーム、開幕戦は絶対に落とせない。

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