空からの「おめでとう」【掌編小説】
「あなたのウェディング姿を見るまでは死ねない」と言った祖母は、私が彼と挨拶にいく前に逝ってしまった。
結婚式の日。教会のドアをあけて、ライスシャワーをあびながら階段を下りた時。
ピールリー……
すんだ鳥の鳴き声。
「あ」
涙がこぼれた。祖母の好きなオオルリだった。
見に来てくれたのだ。
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こちらはTwitterの 140字小説( https://twitter.com/asakawario/status/1349296584337412098?s=19 ) を再掲したものです。
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