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掌編小説

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140字から始まる超短編小説です
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#土筆

春のつくし【掌編小説】

春のつくし【掌編小説】

暖かくなって、つくしは起きました。

まわりはきれいな花がたくさん咲いています。赤、白、黄色。

子供たちが、花を思い思いにつんでいます。花束にしたり、髪にさしたりて遊びます。
でも、花の咲かないつくしは見向きもされません。

つくしは道端に小さくなっていました。

「これ、なあに」
お母さんと歩いていた子供が、足を止めました。

「つくし」
ママは笑顔になりました。
「小さかったころに、よく集め

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