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「ひまわりの見た夢」2

第2章

エレベーターの到着するような音「チーン」
晩御飯を食べている、護、静子、勉。
明日香の席と今日子の席が空いている。

護   「・・・」
勉   「・・・」
静子  「・・・」
護   「最近は何をやってるんだ?」
勉   「何も」
護   「何もって。何もしてないわけでもないだろ?」
勉   「モンハン」
護   「モンハン?」
勉   「モンスターたちを狩っていくゲーム」
護   「狩る?」
勉   「僕が事件を起こす前から流行ってたやつ。今でも流行ってるらしいよ。明日香も好きでよくやってたな」
護   「え?」
勉   「明日香も好きだったゲームだよ」

明日香という言葉を平然と言う勉に驚く両親。

護   「・・・へえ」
静子  「・・・勉、おかわりは?」
勉   「いらない。ごちそうさま」
静子  「お粗末様でした」

部屋へ戻る勉。それを見送る静子。
折り紙を流しに片付ける。

護   「勉、明日香のことを喋ったな・・・」
静子  「・・・そうね」
護   「俺たちに気を遣ってくれてるのか」
静子  「あの子は優しいから」

チャイムが鳴る。

静子  「誰かしら?(と玄関方向へ)」

来客は田口敏彦。

静子  「どちらさまでしょうか」
田口  「田口と申します。明日香さんにお線香をあげさせていただけませんか」
静子  「あ、あっちゃんの・・・」
田口  「ちょっとした友人です」
静子  「どうぞ・・・」
田口  「こんばんは、あれ?お食事中でしたか。すいません」
護   「明日香とはどんなご関係で・・・」
田口  「あの、明日香さんは?」
静子  「こちらです(と奥の間に案内する)」

田口、奥の間にある仏壇にお線香をあげる間があって戻ってくる。

護   「ありがとうございます」
田口  「あの、勉さんはお戻りですかね」
護   「どちらさまですか」
田口  「あ、週刊ポストの田口と申します(と名刺を探すが出てこない)」
護   「週刊ポスト、お引取り願えますか」
田口  「勉さん、出所したんですよね。あれからもう十二年も経つんですねえ。長いような短いような、ですよねえ。御出所おめでとうございます」
静子  「勉はおりません」
田口  「そうですか。それにしてもあの時はご両親もびっくりでしたよねえ。まさか自分の息子が自分の娘を殺しちゃうなんて。想像もしなかったことですもんねえ。心中お察しいたします。あのときはマスコミもあることないこと書き立てちゃって、酷い内容の記事もいっぱい出回りましたよね。いや可哀想でしたね明日香さん。死人に口なしとばかりに散々叩かれて・・・その上家族にまであんな手記を書かれて・・・さぞかし無念だったでしょうねえ。被害者なのに明日香さんばかりが攻撃されて・・・思い返してみてもおかしな話ですよ」
護   「私たちはあんたたちマスコミの散々好き放題にされて食い散らかされたんだ。私がまだ穏やかに話ができるうちに帰ってください」
田口  「いえお気遣いなく。ウチはお宅のことを憶測で書いたりしてませんから。警察から発表された事実と、明日香さんのお友達の証言をそのまま出しただけですから。他に比べてセンセーショナルじゃなかったんで部数は伸びませんでしたし、明日香さんを擁護する記事を出したって叩かれたくらいです。でも書きたい事実はいっぱいあった。あなたたち家族に関して書きたいことはいっぱいあったんです。でも書かなかった。何故だかわかりますかご主人?」
護   「分かりません。分かろうとも思いません」
田口  「人が死んでるからですよ。お宅の!娘さんが!亡くなったからですよ」
静子  「お気遣いありがとうございます」
護   「いいからもう帰ってください。我々のことはほっといていただけませんか。もうすべて終わったことです。今更マスコミの悪趣味に付き合うつもりはありません。大体十二年も前のことなんて記事にもならないんじゃないですか」
田口  「勉くーん!いるんですよね?勉くーん!」
護   「勉は出かけています」
田口  「そうですか。分かりました。今日のところは引き取らせていただきます。でもねご主人、この事件が終わったことだっておっしゃいましたけど、大きな間違いじゃないですかね」
護   「大きな間違い?」
田口  「あなたたち家族がこの十二年間、何を思い、何を感じてきたか、そういうことですよ」
護   「私たちの苦労も知らないでよくもそんなことを」

今日子が帰ってくる。

今日子 「ただいま、お客さん?」
田口  「こんばんは、今日子さん」
護   「いいから帰りたまえ」
田口  「じゃあ今日子さん、またゆっくり。あ、名刺あった。置いておきますね」

出て行く田口。

今日子 「誰?」
護   「マスコミだ」
今日子 「勉は?大丈夫?」
護   「大丈夫だ」
今日子 「それにしても何でいまさら・・・」
護   「知るか」

明神弁護士が入ってくる。
エレベーターの到着するような音「チーン」
添削をした手紙を読み始める。

明神  「ええ・・・兄妹の関係は決して険悪というものではありませんでした。しかし、明日香の他を顧みない自由奔放な性格と言動が、家族から理解されていなかったのは事実です。明日香のこうした生活態度を見ているうちに、勉は妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないかと思います。勉の性格は、優しく、家族に対して暴力を振るったことは一度もありませんでした。しかし妹の明日香は気が強く、絶対と言っていいくらい自分から非を認め謝ることのできない子供でした。明日香があのとき兄に謝っていてくれたら、兄も我に返りこのような凶行に至らずに済んだのではないか、と今更ながら詮無い繰言を繰り返す日々でございます・・・うん。分かり易い、いい手記だと思います」
護   「ありがとうございます」
今日子 「すごい。悪いのは明日香みたく聞こえる。明日香が生意気だから殺されて当たり前みたいに思われちゃうんだ。勉は明日香に暴力を振るったことはない・・・ふーん」
明神  「お母さまはどう思われますか」
静子  「明日香は私たちにとってかけがえのない可愛い娘だということを書いていただくことはできないでしょうか。この文章が世の中に出るのは明日香が可哀想で」
明神  「叙情的なことならこの後に書き加えましょう。事実関係としては勉君が明日香ちゃんをいじめていたなんて書かないほうがいいです」
今日子 「本当のことなのにね」
明神  「本当のことだとしてもです。全ては勉君の罪を軽くするためです。前にもいいましたよね。誰かが泥を被らなくちゃならないって」
今日子 「まさに死人に口なし」
静子  「明日香・・・」
明神  「今日子さん、それがあなた方家族が幸せになれる唯一の方法なんです」
今日子 「末っ子の明日香に泥を被ってもらうことが私たち家族が幸せになれる唯一の方法ねー」
明神  「そうですよ」
護   「今日子、勉を守ってやれるのは俺たち家族だけなんだ」
今日子 「誰か明日香を守ってあげたっけ?」
護   「明日香は死んだんだ・・・今更どうしろというんだ」
今日子 「別に」
明神  「よろしいですか」
護   「結構です」
明神  「分かりました。一つだけご両親に確認をさせてください」
静子  「確認ですか」
明神  「この手記は、この勉君擁護に偏った手記は、世論から揶揄されてしまう可能性が高いです。但し裁判には必ず勉君に有利なものになります。それを理解してください」
護   「分かりました。覚悟はできていますから」
明神  「お母さんも、いいですね」
静子  「はい・・・勉のためですから」
今日子 「(両親をクールに見る)」
明神  「さ、この裁判、絶対に勝ち取りましょう。勉くんだって、明日香ちゃんだってそう願ってるんです。今の気持ちに負けないで、自分たちが何をすべきか、どうしたらいいのかを履き違えないでくださいね。私は皆さんの幸せのために働かせていただきます」
静子  「そうですよね。私たちのことを一番分かってらっしゃるのは明神先生ですもの」
護   「よろしくおねがいします。明神先生」
今日子 「お願いします」
明神  「これまで加藤さんには家族同様にお付き合いしていただきました。そしてこれからは私が皆さんに恩返しをさせていただきます」

明日香、奥の扉から入ってくる。

明日香 「ちょっと待ってよ。どうして私が悪者にならなくちゃいけないんだよ。明神先生、先生言ってたじゃん。ずっと私の味方をしてくれるって。明日香の言ってることは間違ってないって、言ってたじゃん。いつか家族のみんなに分かってもらえるように話してくれるって・・・そう言ってたじゃん・・・なんで私が家族の元凶になっちゃうんだよ。そんなの嫌だよ・・・私はいつだって正々堂々とやってきたじゃんか。何でこんなことになるんだよ!何でだよ!」

明日香の声に気付くことなく、捌けて行く明神と家族たち。取り残される明日香。
暗転。
エレベーターの停車するような音「チーン」
そこは公園のベンチ。人待ち顔の明日香。
そこに急ぎ現れる田口。

明日香 「遅い」
田口  「ごめんごめん。仕事が終わらなくて。で、どうした?」
明日香 「(小さなプレゼントを出して)ありがとう」
田口  「お、え、なんで?」
明日香 「助けてくれたから」
田口  「あ、ああ。でもそれは明日香ちゃんがちゃんと自分でそう思って出した決断でしょ。俺は別に思ったことを言っただけだし」
明日香 「私、ダメなんだよね。弱い人に弱いから・・・自分がなんとかしてこの人を助けなくちゃって思っちゃうから」
田口  「それは悪いことじゃない。ただそのことで明日香ちゃん自身がどんどんダメになっていくのを自分でも分かってるのに、それでも突き進んで行っちゃう・・・そこがダメだってこと。今は分かるよね」
明日香 「結局何も分かって貰えなかった。ただの便利な女だと思われちゃってた・・・本当にバカだ私・・・」
田口  「でもちゃんと自分でケリをつけた、それでいいんだよ」
明日香 「うん、私頑張った」
田口  「うん、頑張った・・・偉い。これ、ありがとうね」
明日香 「大事にしてよね」
田口  「本当は俺が明日香ちゃんにプレゼントしなくちゃいけないのにね」
明日香 「え?なんで?」
田口  「俺はさ、どうしても明日香ちゃんにはいい人生を送って欲しかっただけだから。俺のわがままみたいなものだったからね」
明日香 「どういうこと?」
田口  「俺、前に自分の大切な人を助けられなかったことがあったから」
明日香 「そっか・・・それを私でリベンジしたってことか。よかったね」
田口  「だから俺も嬉しいんだ。ありがとね」
明日香 「うん。じゃあプレゼント待ってる」
田口  「そう来るか」
明日香 「田口さん、私って面倒臭い?」
田口  「どうして?」
明日香 「分かってるんだ。細かいことが気になっちゃってしょうがない自分。いちいち上げ足を取ったり、上手くいかないと勝手に凹んだりして、素直に話せることなんて滅多にない。田口さんにだってずっとそうだったでしょう」
田口  「ああ、否定はできない」
明日香 「でもね、どうでもいい人にはそんなことないんだ。大切な人だと思うから、全てを分かり合いたいって思うんだと思う」
田口  「じゃあ俺のことも大切だと思ってくれてるってことだ」
明日香 「大切だよ」
田口  「マジで?」
明日香 「大切に決まってるじゃん」
田口  「そうだったのか」
明日香 「私は、私のことが好きな人が好きなの」
田口  「じゃあ・・・付き合っちゃう?俺たち・・・」
明日香 「なんで?」
田口  「え?だって今の話の流れ的に・・・」
明日香 「そうか、そうだね。ごめん」
田口  「いや別にそういう」
明日香 「田口さんはちょっと違うんだなあ」
田口  「分からん。明日香ちゃんのセンスがわからん」
明日香 「一緒に歩いててもワクワクしないっていうのかな」
田口  「ワクワクしないのかー」
明日香 「ワクワクしたことない。でも考えてみるね。さ、行こう!」
田口  「ワクワクしないのか・・・」

去っていく明日香。明日香を追う田口。
エレベーターの停車するような音「チーン」
奥に入ってきて皿のセッティングをし始める静子。
入ってくる今日子。

今日子 「何か手伝おうか?」
静子  「大丈夫、座ってて頂戴」
今日子 「勉は?」
静子  「今日も一日部屋に閉じこもったまま」
今日子 「ふーん。何がしたいんだか」
静子  「ねえ、クリニックで働かせるわけにはいかないかしら」
今日子 「ちょっと何言ってるの?有り得ないでしょう」
静子  「でも勉は歯医者になるのが夢だったから」
今日子 「もう三十三だよ。そんな夢あるわけないじゃん」
静子  「そう、そうよね」
今日子 「勉だっていつまでも子供じゃないんだから」

そこに入ってくる勉。

静子  「あら勉。ごはんもうちょっとだから、座ってて」
勉   「ああ」

テレビのスイッチを入れると火曜サスペンス劇場の殺人シーン。
三人とも全く意に介さず。

今日子 「勉、あんたこれからどうするか決めた?」
勉   「え?どうするって」
今日子 「働くなら働く、そうじゃないなら何か決めなさいよ」
静子  「いいのよ、ゆっくり決めればいいことなんだから」
今日子 「お母さん!」
勉   「・・・大学に行こうと思ってる」
静子  「いいんじゃない、大学。勉がしたいことをすればいいのよ」
今日子 「・・・大学ってどこの?」
勉   「歯科大に決まってんだろ」
今日子 「歯科大?あんたまさか、まだうちを継ごうと思ってるの?」
勉   「は?当たり前だろ。何言ってんだよ」
静子  「きょんちゃん・・・」
今日子 「・・・で、受験するつもりなんだ」
勉   「ああ」
静子  「私は賛成よ。勉は昔っから歯医者になりたいって思ってくれてたんだから」
今日子 「まあ好きにしたら」
勉   「好きにするよ」

チャイムが鳴る。

静子  「出るわ」

静子、玄関のほうへ。玄関で少し揉めている。

田口声 「明日香さんにお線香をあげに来ました」
静子声 「あなた先日の・・・お帰り下さい」
田口声 「いますよね勉君」
静子声 「勉はいません」
田口声 「じゃあいいじゃないですか」
静子声 「いないって言ってるじゃないですか」
田口声 「この靴は誰のです?」(などあって)

入ってきたのは田口、後ろから静子。

田口  「いた!勉さん。お帰りなさい」
静子  「あれは勉じゃないです」
田口  「勉君ですよね?」
勉   「誰?」
静子  「勉じゃないって言ってるじゃないですか」
田口  「週刊ポストの田口です。いやあ勉さん、十二年のお勤めご苦労様でした。十二年とか言ってどれくらいの長さか分からないくらい長い長い十二年だと思ってたのに、過ぎてしまえばあっという間みたいな感じですねえ。勉さんにとってもあっという間じゃないですか?反省なんてする間もなく出てきちゃったとか」
今日子 「何ですかやぶからぼうに。帰って下さい」
田口  「ね、今日子さんにとっても迷惑な話でしたよね。自分の弟が自分の妹を殺しちゃったわけですからね。殺人犯一家の一員ですもんね」
静子  「な、何言ってるんですか」
今日子 「殺人犯一家・・・そうですね」
田口  「いやー今日子さん、あなた本当にこの弟のことが迷惑だったんじゃないですか。もしかしたら殺したいくらいに。あのときに付き合ってた彼氏さん、あっという間にいなくなりましたもんねえ」
今日子 「よく調べてますねえ」
田口  「優しい友達もいっぱいいましたし、あなたは『人殺しの姉』というレッテルに関しては大きな問題じゃないと自分に言い聞かせてたみたいですね」
今日子 「だって関係ないじゃないですか」
田口  「関係ない?」
今日子 「確かに私は殺人犯のいる家庭の一員ですけど。その前に私は私ですから」
田口  「・・・なるほど。確かにあなたは家族の一員である前に一個人だ。ところで今日子さんの友達、何人か結婚なさったみたいですがご存知でした?」
今日子 「知ってますよ」
田口  「じゃあ当然結婚式にもご招待された?」
今日子 「招待はされました。仕事があったんで行きませんでしたけど」
田口  「自分の家が経営してる歯医者、融通が利かないわけないですよね」
今日子 「そんなに簡単なものじゃないです。医者なんですから」
田口  「まあいいでしょう。で、今日子さん、今は彼氏は?」
今日子 「いませんよ」
田口  「彼氏いない暦十二年ですよね。十二年、勉さんはどう思います?」
勉   「何とも思ってませんけど」
田口  「弟が殺人犯だと恋もままならない。当然結婚なんてできるはずもない。これって全部、殺人犯の姉だからなんじゃないですか」
今日子 「私には今、恋が必要ないだけです」
田口  「今日子さん、あなたはこれっぽっちも悪くない。綺麗だし、スタイルもいいし、一生懸命勉強して家族が希望する歯医者になった」
今日子 「だから何ですか?世間が私のことを殺人犯の姉だと思ったって全然構いませんよ。本当のことなんですから。そのことで誰もが傷つくとでも思ってるんですか。バカバカしい」
田口  「・・・そういうことじゃないんですよ」
勉   「あなたなんなんですか。家族のことに土足で踏み込んできて」
田口  「君のせいでこの家族がどれだけ不幸になったのか分かってるんですか」
静子  「やめてください。勉がやったことは謝ります。世間に顔向けできないことだって分かってます。勉がやっと帰ってきたんです。やっとこれから家族をやり直そうと思ってるんです」
今日子 「お母さん、謝る必要なんてないよ。私たちはこの人に何も悪いことなんてしてないんだから」
田口  「・・・ええ。謝る必要はないです。ただあなたたちは、明日香ちゃんが元からいなかったことにして家族をやり直そうと思ってるんですか?」
静子  「明日香はいます」
田口  「どこに?」
静子  「私たちの心の中にはいつも」
田口  「あなたたちの心の中に明日香ちゃんはいないでしょう。あの手記を発表したときから。一審の証人尋問のときにあなたたち家族は明日香ちゃんを捨てたじゃないですか。明日香ちゃんの最後の尊厳を、プライドをズタズタにしたじゃないですか」
今日子 「(思い当たる)それは・・・」
静子  「あなたに何がわかるんですか!」
田口  「何が?」
静子  「家族のことなんです。二人とも私がおなかを痛めて生んだ子供なんです。あなたわかったようなことばかりおっしゃいますけど、私たち家族はあなたの百倍はこのことで苦しんできたんです。あの手記のことだって私たちがどんな思いで出したか、あなたなんかに分かってもらいたくもないです」
田口  「分かってますよ。勉さんがいなかった十二年、明日香さんがいなかったこの十二年、あなたたちが何もしてなかったことくらい」
今日子 「出て行ってください」
田口  「あんたたちはずっと勉くんの帰りを待ってた。それだけです」

出て行く田口。

今日子 「何なの一体?」
静子  「勉、私が必ずあなたを守るから。誰にも勉を責めさせたりしないからね」
勉   「あ、ああ」
静子  「(勉にニッコリと微笑む)」

暗転。


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