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家無し宿暮らしな「新生活」-Week 3

2018〜22年まで続けた苦行系共同生活を生き延び、晴れて自由の身となった私の家無し宿暮らしもWeek 3に突入。ここまで生き延びてこれたのは、ひとえに私を庇護下に置いてくれた人々と屋根屋根のおかげです。さて、今回は重要なことに気付きました。コンフォートゾーンを出てみないと自分がズルしてることにさえ気づかないってことに。

Day 20~の様子

Week 3は三鷹・吉祥寺エリアでスタート。これにより東東京への依存を自覚。私はWeek 1にてこんなことを言っていた。

この新生活は、自分を見つめ直すというより街を見つめ直すという側面が強いのかもしれない。元々住んでいた街に、突然よそ者の体裁で泊まり始めたわけなのだから。

家無し宿暮らしな「新生活」-Week1

上記の考え方自体に誤りはないのだが、気付けていない重要なポイントがあった。それが「東東京への依存」である。「街を見つめ直す」なんていう一見素敵極まりないテーマを胸に抱き不敵な笑みを浮かべて執筆していたが、ただの癒着である可能性さえ浮上している。つまり、馴れ合った街で流浪ごっこをしているだけなのだ。

そんなごっこ遊びを、たかだか記録することで何やら高尚なものに仕立てあげようとしている。私は、ズルをしているのかもしれない…。

三鷹・吉祥寺エリアでの一泊は、私に痛みをもたらした。それは「ここでは暮らせない」「ここに自分に居場所はない」という拒絶反応にも似たものである。そもそも浜町に住む前は吉祥寺に住んでいたのだが、浜町に住み始め東東京を拠点にしてからの直近4年に比べ、"自分である必要のない生活"をしていた時期でもある。自分ではなくてもいい仕事をし、自分ではなくてもいい友人や恋人になり、自分ではなくてもいい発言をし、自分ではなくなっていた。

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しかし、コンフォートゾーンを抜け出してストレスを感じなければ、自分を見つめ直そうとさえ思えない。「街を見つめ直す過程を通して自分を見つめ直す」というリニアなプロセスを思い描いていたが、快適な街を抜け出すことでしか街を見つめ直すことも、ひいては自分を見つめ直すこともできないのではないか。物事は大抵二筋縄か三筋縄で成り立っている。

そんなDay 20は東東京から離れて一気に危険を察知する感度が高まり、朝の4時頃から夜の23時まで仕事をした。「このままでは危ない」という気持ちになった結果、仕事に精が出てしまった。それ自体は良い事だとしても、モチベーションは根源的な拒絶反応に基づいている。そんな危機察知でドーピングして締め切りを乗り切るのってどうなのよ。

今後もこの「東東京への依存」というテーマは、私が宿を変える度に重くのしかかってくるだろう。

そして私は、ネットカフェに手を出した。初めて泊まってみたが、快適でも不快でもなかった。ただし、トゥイートしたように違和感はある。得体は知れている隔絶感である。つまりは、近未来的とさえ言えそうな整然と並ぶ個室群に、不要なPCの存在、無機質な接客、決して目も合わない他者たち、諸要素によって私は隔絶された。

隔絶ちゃん

でも多分カプセルホテルでは、そう感じないんじゃないか。ちなみにライフスタイルホテルに関しては今後宿泊していく中で分かっていくことも多いと思うので、ツイートの続きは特に深掘りしない。気になった方は続きを読んでみてほしい。相変わらず、私は私をお前と呼んでいて当たり障りしかないやり取りをしているから。

※Week 4ではカプセルホテルにも泊まることになる。そしてWeek 3の考えが甘かったことに気付かされる…

世は元同居人の新居全盛時代。元同居人が現同居人のようにさえ思える不思議な期間を過ごした。ズブズブに癒着。でも実はこの期間、私と同居人のみで泊まった日は一日としてない。常に他に誰かがいた。鬼に金棒。やっぱり二人だと緊張するし。転ばぬ先の金棒。

さて、ここらで今一度元同居人の現状を整理しておこう。

・某PR会社に勤務する29歳
・11月末より浅草橋で一人暮らし
・真実の愛(仮)を見つけている
・新居には特異なシャワーがある
・12月半ばに冷蔵庫を搬入
・タコスを作る

彼は冷蔵庫をジモティ経由で購入したが、受け取りには当然のごとく遅刻。30分遅れると連絡をしてちゃんと60分遅れてて偉かった

れいぞう君

「青森県八戸市(私の出身地)から上京してきたばかりで道に迷った」という言い訳まで考えたが、冷蔵庫提供者との会話は希薄で無駄がなく、道中練りに練った言い訳の出番はなし。でもいつか、二人で頑張って考え抜いた言い訳を活かすチャンスがあるって、私は本気で信じてるから。それまで、お互いにできることを頑張ろうな。

多分火曜日は毎週怠惰な気分になっているんでしょうね。昨週は「寿司だ」事件がありましたが、本週は絵文字とGIF画像なんていう飛び道具頼み。酷い有様。

まぁトロント・ラプターズが負けたせいってのもある。家も無いくせに一丁前に異国のプロスポーツチームなんて応援するとか何様。

W杯直後に言うのもあれですけど、スポーツに熱入れするとマジで身を滅ぼしますね。一日の気分を筋肉隆々赤乃他人集団に左右されるとか、あまりに非効率だな。

※この記事を執筆した12月22日、ラプターズは晴れて6連敗を脱出。慰めの言葉なんてもう要らないんだから。

観察と感想

本ウィークは、結構な歩数を歩いたし結構な距離を移動した気がする。色々と気付かされる場面があるも、ハイライトとしてはやはり、コインランドリーでの洗濯の快適さでしょうか。誰もが心を奪われてしまう、乾燥後の衣服の温かく甘やかな香り。

うっとりですよ。コインランドリーに関してはいつか丸々一記事を費やして述べることになりそう。乞うご期待。

さて、Week 4はクリスマスを含んでいる。それ自体がどうということはないが、クリスマスという凶暴なイベントを乗り越えた先に、年末の京都・年始の長野滞在が待ち受けている。家賃を払う必要のない私にとって、旅先の宿代は休暇のための痛い出費などではない。つまりジーザスくそ野郎の誕生をうわべだけ祝ったらもう、私の勝ちは確定したも同然なのだ。

24・25日にカップルで幡ヶ谷Sanita Tokyoに来てくれた方は、もれなくイルミネーションで亀甲縛りです!


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