役に立つ『禅の言葉』95個目。

　毎日役に立つ「禅の言葉」を紹介します。禅とは、自然や身近にある恵みに気づいて感謝すること。心を軽くする言葉を紹介致します。

「やりたいことを一つにしぼる。」

あれもやろう、これもやろうと流行を見て、
手当たり次第に手を出せば、結局は何も身に付かない。
「少水の常に流るれば、よく石を穿つが如し」

これは非常に考えさせられる言葉です。
「石の上にも三年」
「雨垂れ、石をも穿つ」と言われます。

非常に日本人の好きな言葉だと思います。
コツコツ頑張る人が評価される。

ここで対比されるのが、欧米流の
「とりあずやってみて、ダメなら変えたらいい」
というフットワークの軽さです。
果たしてどちらがいいのか？

答えは、自分にとって良い方、ですね。
石の上にも三年と言えど、
自分が消耗して疲労するのは良くないです。
逆に変化することがストレスなら、
同じように生きればよい。

禅は後者で「あれこれやらない」
というのが推奨のようですね。
目移りするのは望ましくないという発想。

No.95　「やりたいことを一つにしぼる。」

道元「禅」の言葉―ゆっくり読む、ゆっくり生きる (知的生きかた文庫)

『禅の言葉』まとめ。