見出し画像

「苦しみ」と「漠然とした不安」を乗り越える唯一の方法

「令和の時代になったから、気持ちもすぐに切り替わる」
そんな機能が人間に備わっていればいいのに。現実は、心はどこまでも地続きで、悩みや苦しみは継続する。もちろん、幸せも続くんだけれどね。

* * *

友人が失恋をした。とても素敵な女性だから、まだまだ他の人がいるよと心から思うが、それは本人がもうちょっと先に進まないとわからないことでもある。まったく自慢にもならないが、この年になれば、私も何度となく失恋をしてきている。彼女の気持ちと同一化することはできないけれど、自分の心が出血多量で死ぬんじゃないかと思った失恋の数々を思い返し、寄り添いたいという気持ちになる。

私も多くの友達に支えられて、あまりに痛すぎる恋を乗り越えてきた。
だから、彼女に何か私が乗り越えるのに使った薬を渡したい……と思ったのだが、残念ながら失恋への特効薬は、ない。

* * *

しかし、ヒントにできそうなことはあって。その方法を話したいと思った。
そのヒントとは、「タスク化をする」ということだ。何を隠そう、最近の私もそうして少しずつトンネルを抜け出そうとしている。
悩みや苦しみは、「どうしていいかわからない」「先が見えない」という心の状態から生まれやすい。
「この会社にずっとい続けるのだろうか……」「いつになったら、私は結婚できるの……?」みたいな悶々感。この時期が一番、苦しい。
だから、漠然とした不安を、「見える化」した課題にしていくとよい。課題になれば、解決の方法はいくつか出てくるものだ。

少し話がズレるが、このnoteを書きながら、ロジカルシンキングがなぜこれほどまでに必要とされたのかを考えはじめた。
それは、人生の迷路を少しでも歩みやすくするためだったのかもしれない。つまり、ロジカルシンキングはビジネスや学問のためではなく、生きるために必要だったのだ。(と、ここでは言い切ってみたい。)

* * *

私は、その彼女に、やるべきことややりたいことを書き出すことを勧めた。失恋期間を仕事に打ち込んで乗り切ったという人は、少なくないだろう。この状態は、仕事という明確化されたタスクに取り組めたから起こりうる。
「仕事をして乗り切った」という状態を、自分自身でつくり出そうというのが私のオススメの方法だ。
できている人は私がいうまでもなく、自然にできている。しかし、案外、「悩み」という壺の中に入ってしまったら、ただただ感情に溺れてしまうという人も少なくない。私も、問題解決が得意な友人に相談に乗ってもらい、この方法にたどり着いた。

例えば、失恋であるならば「新たによい人と出会うためにはどうしたらいいか?」という課題にまで落とし込む。そうすれば、「出会いの場に行く」「自分を磨く」などのアプローチが見えてくる。で、スケジュールにじゃんじゃん出会いの機会を書き込めるようにタスク化すればよい。
仕事の行く末に悩んでいるのであれば、「憧れの仕事についている人に連絡を取る」「資格の勉強をする」「上司に相談する」などのアプローチと、それに伴うタスクを洗い出す。

不思議と、人は当面1週間程度のすべきことが決まり、前進している感覚を持てると安心する。タスクのクリアが順調に勧めば、ズタズタになった心に達成感が宿ることさえある。
最も大切なのは、「自分で、自分を幸せにする」という覚悟。そのベースさえ持ていれば、暗いトンネルから抜け出すアプローチをきっと見出すことができるはずだ。

<ツマミにこちらもどうぞ>


いつもありがとうございます!スキもコメントもとても励みになります。応援してくださったみなさんに、私の体験や思考から生まれた文章で恩返しをさせてください。