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好きな仕事を、好きなまま続けるために。

最近、「好きなことを仕事にしたい」とよく耳にします。そうしたセミナーもあふれていますし、「好きを仕事に」した人の書いた本もよく読まれています。たしかに、好きなことを仕事にするのは実に幸せなことです。

私は苦手なことがとても多い人間なので、自分に向いていない業務をこなさなければいけない会社員の一時期はとても大変でした。自分の存在価値までもを否定したくなるほどに、追い詰められてしまうことも少なくなかったのです。(本当は、その業務が向いていないだけで、自分を否定する必要などないことなのですが。)

そんなわけで、「好きを仕事にする」を目指すことに異論はありません。

しかし、見落としがちなことがひとつあります。
それは、「好きな仕事を、好きなまま続ける」難しさです。
私は文章を書くのも、読むのも大好きで、ライターという仕事を選びました。この仕事は、私に合っているし、楽しい。そして、楽しさは今のところずっと継続しています。

しかし、ライターという仕事を好きでい続けるためには、それ相応の努力というか、自分の中でのルールを決めていかないといけないと思うんです。こんなことを思ったのは、つい最近ですが。
ライターという仕事には、定年退職もなければ、異動もない。だからこそ、死ぬまでライターをするためには、持続可能な方法を考えていかなければいけないと思うんです。

例えば、私が決めている「好きな仕事を、好きなまま続ける」ためのルールは、3つあります。

1つ目は、「お金ありき(損得)」で動かないこと。
お金はとても大事なものです。特に、最近お金の大事さを感じることがあって(これはまた別の機会に書きますね)、自分が生きたいように生きるために、稼げるようになりたいと思うようになりました。
だから、お金の価値は決して否定しません。
しかし、仕事が「お金ありき」になった瞬間、「好きなこと」という仕事へのモチベーションがなくなってしまうとも思っています。だから、「お金ありき」で仕事は受けません。
お仕事のご相談をいただいた時には、心が動くかどうかを大事にしています。

2つ目は、「自分の名前が出るのは避けたい」という仕事はしないこと。
「この記事に私の名前出してほしくないな」とか「この人の言葉を広く広めていいのかな…」とか思う仕事は、しない方がいい。
すでに仕事がスタートして、関係者と関わりはじめてしまったら、仕切り直すのは難しいんだけれど。だから、最初の時点での自分の心が大事。少しでも疑問に思うことがあれば、いいたいことを飲み込まずに尋ねて納得することが重要だと思うのです。

3つ目は、常に新たな風を吹き込ませること。
黙々とライティングをしているのは楽しいけれど、それだけでは持続しないような気もします。というか、意欲でいうと、維持や後退してしまいかねない。また、自分がやっていることにどんな意味があるのか、迷子になってしまう可能性もあるでしょう。
だから、新たな刺激を入れていくことは大事だと思うのです。例えば、私はライターの先輩やライター仲間と会う時間を大事にしたいと思っています。お互いに仕事のことを話していると、原稿との向き合い方を思い出せる気がします。
また、講座を受講したり、塾に行ったりもします。他にも、まったく異なる分野で活躍している方の話を聞くなどしています。(ライターという仕事は、そうした方々と多く出会えるというメリットもありますね。)
そうすると、執筆への意欲を持ち直し、スキルを高めていこうと思うことができるのです。

もうひとつ。
持続可能な仕事をするために大事だけれど、できていないこととしては、自分のベストのペースで仕事をすることです。しかし、私の場合、どうしても頼まれると、仕事を詰め込んでしまうクセが炸裂してしまうんですよね。
だから、ベストペースで仕事をすることは、今年の目標に据えています。
好きなことを仕事にしようと考えた後には、その仕事をどうやったら好きでい続けられるかも考えていくといいと思うんです。せっかく好きなことを仕事にしたのであれば、疲れ切って倒れてしまう前に、持続可能になるマイルールを作っていけるといいですよね。以上、自戒を込めて。

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