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【自分を作品に投影する】

2018年2月11日。
第一子が誕生しました。

父親になったことで、新たに表現したいことが生まれました。

佐藤太一郎企画その23『お母さんいません』は、子どもになった父と、子どもでいられなくなった娘の物語。

脚本は中野劇団の中野守さんとタッグを組んで、一から作り上げました。
今までの佐藤太一郎企画では、既存の脚本を演じたり、新作の場合も先にキャストを決めて、あてがきをしてもらったりしていました。

しかし『お母さんいません』は、打ち合わせをしながら、プロットは僕が作り、そのプロットを中野さんのアイデアや笑いを加えて脚本にしてもらいました。

中野さんは、エチュード(即興劇)で脚本のアイデアを得ながら書いていくタイプで、台本が出来上がるまで、何度もプロット版のようにエチュードを重ねて、台本を作り上げていきました。

新喜劇は、座長と作家が打ち合わせをして、台本を作り上げていきます。
極新喜劇や新喜劇のイベントなどでリーダーをやらせていただいたことがあり、その時の経験が大いに役に立ちました。

今までは作品に自分を投影していましたが、『お母さんいません』は、自分を作品に投影しました。
自分の中にある、いろんな愛を作品にしました。

中野さんや共演者、スタッフの皆さんのおかげで、笑って感動して元気になれる、素敵な作品に仕上がりました。

この作品を少しでもたくさんの人に観てもらいたい!
東京でもこの作品を上演したいと思いましたが、キャストも8人で、セットも大掛かりです。
移動費、宿泊費、輸送費など、チケット代だけでは経費を賄うことはできません。
そこで、東京・大阪2大都市ツアーを実現させるために、クラウドファンディングに挑戦しました。

200万円以上の支援が集まり、2大都市ツアーを実現することができました。
この作品は、『グッド・コマーシャル』のように、これからもずっと演じ続けていきたい大切な作品になりました。

つづく



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