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ロジカルにブランドを選んでみる

理屈よりも感情を優先させ、多少予算オーバーでも「いい!」と思ったものを無理して買ってしまうのが、このうえなく楽しいショッピング。自分の場合、良い目の革製品や服の買い物がこれに当てはまります。付加価値の高いものほどワクワクしますよね。女性なら洋服だけでなく宝飾品も当てはまるでしょう。

でも、今日はあえて、感情よりも理屈を優先させたロジカルショッピングの話をします。

ファーストリテイリングの服
ユニクロはもともと好きなブランドなのですが、同じファーストリテイリングの傘下にある「Theory」というブランドを最近気に入っています。

きっかけは妻が仕事用によく買っていたことです。彼女は営業職ではないのですが、顧客と時間を共にする機会があるため、きちんとした印象の服が求められます。彼女の買い物に付き合ううちにだんだんとセオリーの服の特徴がわかってきました。デザインもシンプルで、生地に高級感があるけれど、かしこまりすぎておらず、家でも洗える実用性。

メンズもあるのでみたところ、こちらも落ち着いた上質な服という感じで好感がもてます。また、同等の品質やデザインの海外の高級ブランドに比べると3−4割ぐらい安く感じます。

なぜだろう? その理由をかんがえてみました。

当然といえば、当然なのですがファーストリテイリング傘下であるため、ユニクロの巨大ビジネスで培った以下の領域をTheoryは最大限に有効活用できます。

強力なサプライチェーンの共有
ファーストリテイリングは、グローバル規模で効率的なサプライチェーンを構築しています。このネットワークをTheoryも利用できるため、原材料の調達コストや生産コストを削減しつつ、品質の高い素材を手に入れられるでしょう。

例えば、同社がユニクロ用に年間数億円規模の購買契約をしている生地サプライヤーからは、セオリー向けに高級生地を他の高級ブランドに比べて有利な価格で調達することも可能でしょう。そのため、競合に比べて、質の高い商品をよりリーズナブルな価格で提供することが可能になると推察できます。

技術や素材の共有
ユニクロは、ヒートテックやエアリズムなどの独自の技術や機能性素材の開発に力を入れています。Theoryはユニクロで培ったこれらの技術を活用出来ます。例えば、自宅で洗濯が可能といった機能性と洗練されたデザインを両立させることで、他の高級ブランドにはない差別化をはかれます。

資金力による開発の柔軟性
ファーストリテイリングは、巨大企業であり、豊富な資金力を備えています。これによりTheoryは競合する中小規模の高級ブランドに比べて、新素材の開発やマーケティングへの投資に柔軟に対応できます。特に長期的な成長戦略を描く余裕があります。例えばTheoryだけでは短期的には利益が出にくい、新進気鋭のデザイナーを抜擢したプロジェクトでも、ユニクロの高い収益力をテコに、リスクを取ることも可能になります。

デジタル技術の共有
ユーザーインターフェイスが優れていて使いやすいユニクロオンラインで培ったノウハウをTheoryにもおそらく活用していると思われます。理由はTheoryのオンラインサイトは高級感がありながら、見やすく扱いやすからです。競合の高級ブランドでこのような最先端のデジタル技術に投資したり、取り入れるための経営力を備えた企業は限られているため、Theoryは有利な環境にあります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
以上の理由から、Theoryは他の高級ブランドに比べて、高品質ながらより適正な価格で提供されていると考えるようになりました。論理的にブランドや企業のビジネスを分析した上で、費用対効果を最大化できる買い物の満足感は、直感で選ぶ買い物とはまた違った喜びがあります。ぜひ、状況に応じて、直感と論理をうまく使い分けて買い物を楽しんで見てください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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Satoshi
ありがとうございます😄