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前編・「クオリティ」だけじゃない。名詞Qualityを使って英会話の幅を広げよう 【英語の勉強 #9】

Qualityという単語にはどんな意味があるでしょうか。カタカナでクオリティ、もしくはと訳すことがほとんどだと思いますが、実はクオリティ以外にも、モノの特色を表す使い方があります。今日はhave a quality to itという口語表現をご紹介します。できる限りたくさんの例文をご用意しましたので、ニュアンスを掴んでいただければと思います。

そして、同じ形を持ついくつかの似た表現もご紹介しますよ。想定よりも文量が多くなってしまったので、前・後編2つの記事に分けてお届けします!今回は前編です。最後までお付き合いいただければ幸いです。

↓『名詞+to it』という形はこちらの記事でも紹介しています。↓



特色/雰囲気を表す have a quality to it

Have a quality to it は、qualityの前に形容詞などを伴って「〜みたいな感じ」「〜的な雰囲気」という意味を表します。クオリティ/質を表すのではなく、モノの特色/雰囲気を表す口語表現です。まずは一つ、例文をみてみましょう。

Wow, this hotel has a magical quality to it.
うわ、このホテルはとても魅力的だね。

ホテル(this hotel)を主語にして、has a magical quality to it と続けます。どんな特色/雰囲気なのかを具体的に表すために、magical「魅力的な」という形容詞を用いています。

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口語的なこの表現、少し文法的にも面白いところがあります。最後のto it は不要とは言いませんが、慣用的に付随するものです (to it がないと意味が伝わらない、と考えるネイティブの方もいるようです)。あえて訳すなら、to は「〜について」といった意味で捉えるといいでしょう。主語が複数形ならhas a quality to them になりますよ。

さらに例文をみてみましょう。

That comedy film has a little bit of quirky quality to it and I'm sure that you'll love it.
あのコメディ映画はちょっと変わった感じなんだけど、君なら絶対気に入ると思うよ。

形容詞quirky は「一風変わった」「癖のある」といった意味を持ちます。

Her beauty has an incandescent quality to it.
彼女はまばゆいくらいに美しい。

形容詞incandescent は「まばゆい」「光り輝く」といった意味を持ちます。


形容詞以外を伴って have a quality to it

より口語的に使うなら、形容詞でなくても次のような表現が可能です。

The story has a little bit of Romeo and Juliet kind of quality to it.
「ロミオとジュリエット」みたいな雰囲気の物語だね。
The photography has an art-like quality to it.
その写真はまるで芸術作品みたいだ。

kind やlike といった単語を使えば、簡単に「〜的」「〜風」といった表現を作ることができますね。

This video game has a quality to it that may possibly not have been intentional.
このゲームは、もともと意図されてなさそうな部分まで面白いね。

関係代名詞でa quality を後ろから修飾してあげれば、そのモノがどんな特色/雰囲気を持っているのか、より詳しく説明できますね。

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混同しないように注意 add quality to it

add ~ to ... という形は、「~を...に加える」というイディオムです。

The soccer team doesn't need to change its formation.  They just need to add quality to it.
そのサッカーチームはフォーメーションを変える必要はないね。もう少し連携を改善するだけでいいでしょう。

add だけでなく、bring やgive でも同じことが言えます。have a quality to it と意味を混同しないように注意が必要です。

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似た形の表現を探そう have a ●●● to it

Have a quality to it と似た形の口語表現はたくさん存在します。私が出会ったことがある物を、いくつか挙げてみます。

(1) have a purity to it
(2) have a feel to it
(3) have a sensation/sense to it
(4) have a taste to it
(5) have a ring to it
(6) have a color to it

...と、前編はここまで。後編では上に挙げた(1)~(6)の表現をもっと詳しく、例文と共にご紹介します。


まとめ

前編のまとめです。今回は、have a quality to it という表現を学びました。日常会話で積極的に使っていきたいですね。

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後編もぜひご覧ください。



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