
2023年新人研修を担当して感じたことを率直に言葉にしてみた
しばらくご無沙汰しておりまして、大変失礼いたしました。4月から複数の会社の新人研修を担当し、有難くも忙しくさせて頂きました。
コロナが明けて対面型の研修となり、そこで感じた私なりの今年の新入社員の傾向を言語化してみました。
さ、いっくぞ~!
▼体力がない
まず率直に感じたのはこの点。人によって差はありますが、例えば終日研修をすると15時くらいの休み時間には、机にうつぶせ寝をする方が増えました。
→身体的な体力もありますが、思考の体力(集中力)ももう少し鍛えなければならないと思います。
▼抽象的なテーマに関する議論、語るのが好き
SDGsとか、夢とか、そんな類の議論です、はい。会社もそういうことを謳っているので駄目とかそんなことではないです。
→おっしゃる通りなんですが、なんかフワッとしている感が否めないです。まぁ、そもそもがフワッとしているから仕方ないんですけど。
▼良いところを見つけて他者を認めます、なので自分も認めて
自分たち出来ていたよね、と周囲への共感を求め、同質化を求めます。傷つくことを最小限にしたいです。今までの人生、叱られたことが無いので、という人が本当に多かったです。
→うーん、もうちょっと強くなってほしい。傷つくことを恐れていたら、成長しないからなぁ。
▼めちゃくちゃ素直で真面目
言われたことや指示出したことは全力で行います。その点で会社に貢献します。そして、その頑張っているプロセスを見てほしい、と願っています。
→素直な姿勢はすごく良いです!できれば、プロセスだけではなく結果にもこだわってほしいっす。
▼スタンス面では極端に分かれた
言われたことをしっかり行い組織や会社に従順な方と、今後の自身の方向性を明確に描いている、いわゆる少し尖っている方とでは、研修での取り組み姿勢に大きな差が見られました。どちらが良い悪いではありませんが、明確な差があります。
→なので、育成の方向性は少し考えたほうが良いと思います。統一的な育成や方法には少し限界が来ているのかもしれません。
▼プライベートと仕事は分けたい
数年前からの議論、引き続き。
→もう会社で必要な会食や飲み会は、残業代出したほうが良いんじゃないっすか?この議論の終止符を打つためにも。
▼東京以外の大都市の企業の採用レベルの高さ
はっきり言って、大阪や名古屋の企業の人材レベルが非常に高かった。東京の有名企業よりも。
→多分東京の学生は大手という選択ではなく、ベンチャーや起業に回っているんだろうな、と推察。会社のネームバリューだけでは、学生は響かなくなった。
▼学生の選社軸は、給料と福利厚生
→ぶっちゃけここ。金っす。ミッションやビジョンなんて後回し。採用コンサルに大金突っ込んで抽象的にモチベートするんではなく、給料を上げ福利厚生を充実したほうが良い人材来ると思いますね。ここはほぼ間違いなし、確信に近いっす。もう、ごまかしはきかないので、会社は本腰を入れるべきだと思います。
▼新卒で入った会社だとしても、条件がよければ環境を変えていく心つもり
自分に合わなければすぐに環境を変えるつもりでいます。勤務年数などは、あまり気にしていないようです。
→石の上にも三年、という言葉は死語です。この流れは止められません。これを受け入れたうえで、制度であったり風土、教育システムを考えていくべき、そんな時代になりました。
こんな感じ。
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