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エッセイ

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サブカルや日常のあれこれをキリスト教の視点から書いています。
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#登米市

おかえりモネ 3

おかえりモネ 3

ドラマに「登米能」が出てきました。登米能が演じられる「森舞台」を作ったのは建築家の隈研吾氏。高輪ゲートウェイ駅をデザインされた方ですね。カトリックの修道会、イエズス会が母体となって誕生した栄光学園の卒業生です。医師であった祖父がクリスチャンだったからでしょうか。
学生時代に倫理のクラスを担当して下さった大木章次郎神父から大きな影響を受けたと言っておられます。
森舞台に描かれた松の絵を描いたのは画家

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おかえりモネ 5

おかえりモネ 5

ドラマの舞台となった宮城県の登米という土地は、戦後にキリスト教への集団改宗が起こった土地です。登米の場合は、キリシタン後藤寿庵の墓が発見されたことと、宣教師の働きが契機となったようです。現在でもキリシタンの里祭りが行われています。

また登米は明治の一時期、ひとつの県を形成していて、内村鑑三の父親、宜之が登米県小参事をつとめています。宜之自身も内村鑑三の影響でのちに信仰を持ちます。このような背景を

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おかえりモネのモデル

おかえりモネのモデル

ドラマでは東京と宮城県の登米を往復する若い医師が重要な役割を演じます。実はこの医師には実在のモデルがいます。ドラマの医事考証もしておられる「やまと在宅診療所登米」の田上佑輔医師です。
都市と地方を繋ぐ「循環型医療」のひとつのモデルとして地域医療に貢献しておられます。東大病院を飛び出して地方の地域医療に関心をもたれたきっかけは東日本大震災だったそうです。地方の医師不足の現実や医療格差の課題に気づかさ

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