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おかえりモネ 5

ドラマの舞台となった宮城県の登米という土地は、戦後にキリスト教への集団改宗が起こった土地です。登米の場合は、キリシタン後藤寿庵の墓が発見されたことと、宣教師の働きが契機となったようです。現在でもキリシタンの里祭りが行われています。

また登米は明治の一時期、ひとつの県を形成していて、内村鑑三の父親、宜之が登米県小参事をつとめています。宜之自身も内村鑑三の影響でのちに信仰を持ちます。このような背景をドラマが描くとは思いませんが、クリスチャンとして補助線をひいておくといいかもしれないです。

この時期、国内の各地でキリスト教への集団改宗は起こっていて、登米の例以外にも京都府の福知山、和歌山の龍神村のケースなどが知られています。宗教社会学的にも興味深い事例だと思われます。

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