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パートタイマーにも年次有給休暇を付与するの?

こんにちは。

平山聡(ひらやまさとし)です。

今回はパートタイマー(※)と年次有給休暇の関係についてお伝えしたいと思います。

※ パートタイマー・・・「1週間の所定労働時間」が「同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間」に比べて短い労働者

そもそも年次有給休暇とは?

年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる休暇のことです。

年次有給休暇が付与される要件は2つあります。
 (1)雇い入れの日から6か月経過していること
 (2)その期間の全労働日の8割以上出勤したこと

この要件を満たした労働者は、10労働日の年次有給休暇が付与されます。

また、最初に年次有給休暇が付与された日から1年を経過した日に、過去1年間にわたり全労働日の8割以上出勤していれば、11労働日の年次有給休暇が付与されます(その後も、勤続期間に応じて最大20日まで付与されます)。

パートタイマーにも年次有給休暇を付与するのか?

パートタイマーなど、所定労働日数が少ない労働者についても年次有給暇は付与されます。

ただし、以下の要件を全て満たす場合、パートタイマーの「週所定労働日数」(年間の所定労働日数)等に応じた日数の年次有給休暇が比例的に付与されます。
 (1)週所定労働時間が30時間未満
 (2)週所定労働日数が4日以下、又は1年間の所定労働日数が48日から216日まで

最後に

パートタイマーには年次有給休暇の付与義務はない、とたまに勘違いされている方がいらっしゃいますが、上記要件を満たす場合には付与義務が発生するので気を付けてくださいね。

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