管理部門にこそ優秀な人材を配置すべき理由とは?①
こんにちは。
平山聡(ひらやまさとし)です。
管理部門へ異動させるケース
よく、営業能力が低く、現場でパフォーマンスを上げることができない従業員を管理部門(総務部など)に異動させるケースを見かけます。
これって、本当に会社のためになっているのでしょうか?
営業職としてパフォーマンスを発揮できない人材を、厄介払いのような感じで管理部門に異動させることはおススメしません。
もちろん、適材適所という言葉があるように、営業職として成果を出せない人材が他の部署でパフォーマンスを発揮するケースもありますが、残念ながらそうならないケースの方が圧倒的に多いです。
今回は、なぜ管理部門にこそ優秀な人材を配置すべきなのか、その理由を見ていきましょう。
全社的に影響が及ぶ
管理部門の業務内容は、全社的な影響を及ぼします。
例えば、総務部門は従業員が効率的に業務を遂行するために備品や設備を整えますし、人事部門は採用を通じてすべての部署に人材を供給します。
また、法務部門は自社で使用する契約書を整備したり、各部署から上がってくる取引先のひな形契約書をチェックしたりします。
このような業務を優秀でない人材が担った場合、会社や従業員は悲惨なことになります。
備品が切れていたり、設備が故障していたりするのに対処が遅い総務部や、会社のニーズを把握しないまま採用活動をした結果、スキルもカルチャーもミスマッチな人材しか採用しない人事部なんてありえないですよね(でも実際はよく見かけます)。
契約書のチェックスピードがすごく遅かったり、取引先とのwin-winな関係構築を考えず、無茶な条件を取引先にゴリ押ししようとしたりする法務部門もありえないですよね(でも実際はやっぱりこんな人います)。
管理部門はその言動が全社的な影響力を発揮するため、仕事のできないメンバーに任せると会社全体の足を引っ張ってしまいます(実際、そのようなケースをけっこう見てきました)。
高度な専門知識が求められる
管理部門の業務には、高度な専門知識が求められるものが少なくありません。
例えば、経理部門では税法に関する知識が求められますし、法務部門では民法、会社法などの知識が求められます。
未経験者が専門知識の求められる部署に異動になった場合、最初は、顧問の税理士や弁護士等の専門家に色々聞いたり、書籍を購入して勉強したりしながら必要な知識を身に付けていくのですが、このような専門分野に関し一定レベルの知識を身に付けるには、やはり最低限のポテンシャルのある人間を配置することが必要です。
(②に続きます)
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