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今夜も死後硬直|その4【とんずら】

知らないヒトのために言っておきますけど
「とんずら」の意味は、
途中で逃げちゃうこと。ですね。
「ずらかる」(これもすでに死語か。仮死語)
の強調型ですかね。

というわけで、
話はここから始めなければなりますまい。

歴史は意外と新しく、京都太秦撮影所での
大部屋俳優さんたちが発祥だとされています。

そもそも、「ずら」とはカツラのことですが、
「仮のツラ」→「カツラ」という意味です。
(おお。これはひょっとして真実かもしれん)

これがすぐ「ズレる」ところから、
なまって「ずら」。

特に下積みの彼らに与えられる「ずら」は
安物なのですぐズレる。

彼らの役は、もっぱら切られ役ですから。
せっかく回ってきた出番で、
ズラがずれてNG出してはシャレになりません。

しっかり固定するワザを
身につけていたと言われています。

これが逆に、すぐに逃げ出したいやつは
いつでも取れるようにしておいたわけですね。

逃げ出して、四条河原町でズラつけてたら
舞妓さんに笑われますから。
MKタクシーにも乗せてもらえません。

これは撮影所の方でも、
大きな問題となっていました。で、
不定期に抜き打ち検査するようになりました。

(いわゆる「ズラ狩り」。ずらかるの語源)

やりかたはカンタン。
座禅の「喝!」みたいに、カタナのさやで
肩をとん、とたたくわけです。

そうするとズラが、ずれる。ばれる。
とん。ずら。ずれ。ばれ。

最初にそうやって逃げようとしたオトコが
豚づらだった。ということも、
話に深みを与えています。(意味不明)

あ、今日のはちょっとホントっぽかったけど、
ぜんぶウソですから。信用しないように。
そんなひといないか・・・

う~ん。死語硬直・・・

ではまた

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