SATO MORITA

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マガジン

  • Salmons森田の日々

    • 3本

    東北生活を経て、東京のメーカーで働く、Salmonsメンバー、森田怜(もりた・さと)が日々感じていることを書く日記。 好きなものはロックバンド「銀杏BOYZ」。ノスタルジックな世界観と心を抉られる野生味に心酔している。

  • About Salmons

    • 6本

    アフリカの布カンガの魅力を伝える写真展、アフリカの枠を超えて異文化との向き合い方を考えるウェブマガジン……などなど、なんでこんなことをしようと思ったのか。 私たちが心奪われたもの、違和感を持ったものは、なんだったのか。 振り返ってみました。

  • POWER OF BEAUTY

    2013年、東京の街中で、カンガの美しさを表現した写真展を開催しました。

最近の記事

まわりまわってon the way

まわりまわって、ベトナムに住んでいる。 大層な人生は歩んでいないが、今までの人生、自分の選択ではないこと、流れに身を任せた結果のほうが、結果的にはうまくいっている。 「うまくいった」の捉え方は色々ある。 少々刹那的で、将来のことを積み上げ式に考えることのできない、資本主義社会に適合していないであろう私にとって、 「うまくいった」の意味は、キャリアアップだとか成長につながったとか、そういうことではなく、「人生として味があった」ということなのだと思う。 思い通りに行かなかった

    • カオスへの愛着

      先日、大好きな番組『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日)で、気になるYouTubeチャンネルが紹介されていた。 Lyle Hiroshi Saxonさんという日本在住アメリカ人のチャンネルで、1990年代から東京の日常風景を撮影し続けていて、それをYouTubeにアップしているらしい。 https://www.youtube.com/watch?v=xDcyg9DIceQ&t=3s 番組で紹介されていたのは、1991年当時の新宿などの映像。再開発前の新宿JR東南口などが映っ

      • 曖昧に生きたい

        2年前から存在を知ってはいたものの、タイトルからなんとなく敬遠していた本を先週読んでみた。 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』花田菜々子・著(河出文庫) ヴィレッジヴァンガードから始まり、蔦屋家電や「パン屋の本屋」など、ユニークな書店の店長をつとめてきた花田菜々子さんによるエッセイだ。今は「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長らしい。  離婚(しようと思って家出してネットカフェ暮らし)という人生の

        • 非日常と日常のはざまで

          東京で外出自粛が呼びかけられて2度目の週末、買い出しのため飲食店が並ぶ大通りを通って駅前に向かうと、営業中のチェーン居酒屋が目に入りました。目立つ場所にあるガラス張りの店舗なので、店内の様子も外からよく見えます。 既に営業自粛したことが報じられていた記憶があったので、あれ、ここは対象店舗ではないのか、それにしてもお客ひとりもいない・・と思っていると、一番奥の席に7、80代とおぼしき老夫婦一組だけが座って食事をしています。 お客が一組しかいないため、5、6人の従業員が総出で

        まわりまわってon the way

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        記事

          トリップの意味とアフリカの手

           お盆休みで混雑する空港を映し出すニュース映像をみて、ふと思い出したこと。 私は旅行先で買い物三昧、みたいなことをしたことがなく、ハワイのショッピングセンターに入り浸るとか免税店に時間をさくとか、国内でも避暑地に行ってアウトレットで買い物、という行動を純粋に不思議に思っていた。 せっかく異国なり目新しい環境にやってきているのに、どこでもできるような行動に時間を割くことが、私なら勿体なくてできないなあ、という感覚だったのだが、 旅先で買い物三昧できる人は、軸足が日常にちゃ

          トリップの意味とアフリカの手

          歳時記を紐解く女

          昨日、とある俳人のかたが主宰する、一般市民向け句会に参加してきました。 10連休を全力で引きこもっていた今年のゴールデンウィーク、あまりにも眠れない夜にあきらめてスマホをいじっていたら、 なぜかたどり着いたのが、この句会のページ。(おそらく、お一人様で楽しめる趣味、みたいなページをみていたのだと思われます笑) 定期開催されているらしいこの句会の、次回開催場所がご近所であることに運命を感じ、 鬱々とした日常に新風を吹き込むのは俳句かもしれない!という真夜中特有のテンショ

          歳時記を紐解く女

          salmonsの歴史⑤ 3拠点時代

          アフリカになんとなく後ろ髪を引かれる思いはありつつも、社会人になった私たち。 東京、宮城、愛知の3拠点に散らばったこともあり、頻繁に会ってアフリカについて話す機会は学生時代に比べて格段に少なくなりました。 それぞれがそれぞれの場所で新しい仕事に奮闘し、サラリーマンとして目の前の仕事に忙殺される日々。 そんな中でも、ふとした瞬間にアフリカでの光景を思い出しアフリカへの思いを募らせていきました。 完全に「アフリカの手」に掴まれている状態!(詳しくは前回のブログで) この

          salmonsの歴史⑤ 3拠点時代

          Salmonsの歴史④ アフリカの手

          Salmonsの歴史シリーズ第4回。 タンザニアにすっかり魅せられた前回に続き、日本に帰ってきてからの悶々とした日々のお話です。 前回はこちら 一度アフリカに行った者は、アフリカの手に掴まれる ゼミで読んだ伊集院静さんの『アフリカの王』(講談社文庫)という小説の冒頭の一節です。 小説の筋は忘れてしまっても、頭から離れなかったこの一節は、アフリカ行きを決めた理由のひとつだったように思います。 アフリカに行くためにアルバイトに明け暮れていたときにも、合言葉のように口にし

          Salmonsの歴史④ アフリカの手

          salmonsの歴史③ アフリカの手触り

          今回は、Salmonsの歴史シリーズ第3回。 前回はこちら。 帰国した私たちは、 旅で感じた感動や興奮を周りの人に伝えたくて、 友人や家族、周囲の人たちに、話をします。 旅がどんなに楽しかったか、 カンガが映えるダルエスサラームの街並みが どんなに魅力的か。 イスラム教徒が多いけれど 戒律には比較的緩めで、 普通に外食ができたダルエスサラームのラマダン (お店のメニューはちょっと少なめ)。  ダルエスサラームの後に滞在した、 キリマンジャロを望む田舎町。 鶏の鳴き声

          salmonsの歴史③ アフリカの手触り

          Salmonsの歴史② カンガとの出会い

          初めてのダルエスサラームの街に心躍る私達。 そんな中、私たちが目を奪われたのが、「カンガ」。 人々の生活に溶け込む、色鮮やかなファブリックでした。 これ程までに心をガシっと鷲掴みにされた瞬間は、 今までありませんでした。 伝統的なものだからとか、アフリカ特有のものだからとか、 そんな小難しい理由ではなく、ただ純粋にカンガはとても鮮やかで、 エネルギッシュで、美しく、「綺麗!!」と思えるものだったのです。 カンガマーケットには、鮮やかなカンガがぎっしりとぶらさが

          Salmonsの歴史② カンガとの出会い

          Salmonsの歴史① アフリカ上陸

          今年で結成10年(!)のSalmons。 最近よく不思議がられるのが、「なんでそんなに長い時間一緒にやれてるの??そのモチベーションどこからくるの?」ということ(笑) そこで、私たち自身もあまりよくわかっていないその理由を紐解くべく、Salmonsのこれまでの歴史を書いていこうと思います! さかのぼること10年前、アメリカでは年初にオバマ大統領が就任し、日本では民主党が初めて政権を取った2009年夏。 私たちは生まれて初めて、赤土のアフリカに降り立ちました。 私たち

          Salmonsの歴史① アフリカ上陸