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まわりまわってon the way

まわりまわって、ベトナムに住んでいる。

大層な人生は歩んでいないが、今までの人生、自分の選択ではないこと、流れに身を任せた結果のほうが、結果的にはうまくいっている。

「うまくいった」の捉え方は色々ある。
少々刹那的で、将来のことを積み上げ式に考えることのできない、資本主義社会に適合していないであろう私にとって、
「うまくいった」の意味は、キャリアアップだとか成長につながったとか、そういうことではなく、「人生として味があった」ということなのだと思う。
思い通りに行かなかったことに対して自分を納得させているだけ、という可能性もあるが、人間にしても物や景色、出来事にしても、「味がある」ことに価値を感じるから、この見方は自分自身ではしっくりきている。

映画は”to be continued”だから美しく終われる。
幸せや苦しみは結局のところ、どの時点で区切るか次第。「続きは分からない」ことの余白が、映画の美しさであると思う。

あらゆることは予測不可能であり(もしくは全てが決まっていることかもしれないけれど、それでも何が起こるかは知らされない)、正解不正解の定義も解釈次第であり、人生のゴールも分からないし、ゴールがゴールなのかもわからない。
何歳になってもどんな立場に置かれようと、on the wayで、全ての出来事は解釈次第。
映画の中の、味のある人生を。