歳時記を紐解く女
昨日、とある俳人のかたが主宰する、一般市民向け句会に参加してきました。
10連休を全力で引きこもっていた今年のゴールデンウィーク、あまりにも眠れない夜にあきらめてスマホをいじっていたら、
なぜかたどり着いたのが、この句会のページ。(おそらく、お一人様で楽しめる趣味、みたいなページをみていたのだと思われます笑)
定期開催されているらしいこの句会の、次回開催場所がご近所であることに運命を感じ、
鬱々とした日常に新風を吹き込むのは俳句かもしれない!という真夜中特有のテンションで、一睡もしてない午前4時に申し込みしたのでした。
私の鬱々の源泉である普段の仕事が、創作や文学とかけ離れた内容なので、全くの異世界を求めていたのかもしれません…
句会は、30数名の参加者のうち、初心者が私含めて3名程度のようで(初参加の人は冒頭簡単な自己紹介を求められた)、句会というものの進行も俳句界の常識も知らない身としては、なかなかの緊張感。
句会の中で、皆が他の人が詠んだ句の中で良いと思ったものを選び、その句について先生がコメントしながら作者に句の背景などを尋ねる場面があるのですが、
詠みなれている人の句では過去に見た風景から切り取った一瞬をよんでいることも多く、絵画や写真に似た芸術なのかなという印象を強く受けました。
受講者は20代から70代後半くらいまで(見た感じ)幅広かったのですが、印象的だったのが、歳時記と呼ばれる、季語などが載っている紙の辞典を年代問わず皆が紐解いている姿。
人が紙の辞書をひく、という行為を久しぶりに見たなあと思うのと同時に、隣の席の上品な女性(おそらく40代後半くらいか…)が歳時記をひいている姿がなんともいえず色っぽく、むしろこれが俳句になりそうだなあと思いながら、4時間半(!)の句会を過ごしていたのでした。
隣の女性、ミステリアスでめちゃくちゃ気になる…
というのが一番心に残っているあたり、やっぱり私って集中力ないな、と実感した次第です。
俳句を趣味とするには、あともう少し気合いが必要かな…?!