歴史_

Salmonsの歴史② カンガとの出会い

初めてのダルエスサラームの街に心躍る私達。

そんな中、私たちが目を奪われたのが、「カンガ」。

人々の生活に溶け込む、色鮮やかなファブリックでした。

これ程までに心をガシっと鷲掴みにされた瞬間は、

今までありませんでした。

伝統的なものだからとか、アフリカ特有のものだからとか、

そんな小難しい理由ではなく、ただ純粋にカンガはとても鮮やかで、

エネルギッシュで、美しく、「綺麗!!」と思えるものだったのです。

カンガマーケットには、鮮やかなカンガがぎっしりとぶらさがり、

一つ一つの布には、カンガセイイングと呼ばれるスワヒリ語の諺が書いてあります。

デザインも様々で、伝統的なモチーフもあれば、

当時のオバマアメリカ大統領の顔をプリントしたものもありました。

タンザニアの女性はカラフルでお洒落な服を着ている人も多く、

時にはカンガをスカート代わりに巻いたり、

カンガでワンピースなどを仕立てることもあるとのこと。

私達も、仕立て屋さんでカバンや服を仕立ててもらいました。

伝え方が悪かったのか、体に巻き付けられるくらい巨大なショルダーバッグが出来上がってきたり、

ダイエット必須のスリムなワンピースができたりしましたが、

そんな楽しいトラブルも含め、

タンザニアの日常にちょっと足を踏み入れられたような、忘れられない時間。

カンガが溶け込むタンザニア文化にすっかり魅了された私たちは、

「この興奮をどうにかして伝えたい!」

「この気持ちをエネルギーに何かでっかいことができないか??」

そんな夢を旅の間、毎晩のように語りあいます。

そして、ダルエスサラーム最後の夜、安宿”Jumbo inn”で、

「世の中に一石をを投じる”何か”をしよう!」と、決めたのです。