タンザニア集合写真

Salmonsの歴史① アフリカ上陸

今年で結成10年(!)のSalmons。

最近よく不思議がられるのが、「なんでそんなに長い時間一緒にやれてるの??そのモチベーションどこからくるの?」ということ(笑)

そこで、私たち自身もあまりよくわかっていないその理由を紐解くべく、Salmonsのこれまでの歴史を書いていこうと思います!

さかのぼること10年前、アメリカでは年初にオバマ大統領が就任し、日本では民主党が初めて政権を取った2009年夏。

私たちは生まれて初めて、赤土のアフリカに降り立ちました。

私たち3人は、大学社会学部の同級生。アフリカ地域研究のゼミで出会いました。
もともと「国際協力」や「格差問題」に関心があったものの、「アフリカ」という地域に出会ったのは3年生でゼミに入ってから。

ゼミに入り、アフリカについて学び始めた私たちは、大学4年の春、横浜の赤レンガ倉庫で開催される「アフリカンフェスタ」でアフリカンダンスに出会います。

当時、氷河期の就職活動に辟易していた私たち。

ステージで繰り広げられるダンスに心を奪われ、「アフリカに行けば、鬱屈した日常が何か変わるかも!」と盛り上がり、これまでなかなか踏み出せなかったアフリカ行きを決意するのです。

それからはバイトの鬼と化します。
平日も休日も夏休みも誕生日まで、隙があればバイトを入れまくり、「アフリカに行くんだ!」というキラキラした気持ちをエネルギーに働きまくりました。

そんな中、メンバー全員が所属していた派遣会社が倒産、汗と涙の結晶が泡と消える……なんて事件があったり、
初めてのアフリカが不安過ぎて、ボディガード的に一緒に行ってくれる男性メンバーを募るも断られまくったりしながら、
毎日のように大学の生協に集まり、知人や友人の伝手をあつめ、アフリカ行きの計画をたてます。

そしてついに行先を南アフリカとタンザニアに決定。

2009年8月末、南アフリカのヨハネスブルグに降り立ったのです。

南アフリカではヨハネスブルグで大学のOBの方に案内してもらい、日系企業が出資する現地企業を訪問したり、サファリへ連れて行ってもらったり。

治安の悪い地域でもあり、なかなか自分の足で地面を踏む機会はありませんでしたが、アフリカいちのビジネス都市としての顔と、道端に座り込む失業者たちの対比が印象的な国でした。

タンザニアでは、現地でボランティアをしている友人と合流するため、まずは首都ダルエスサラームへ。

大量の電池をぶらさげて日がな売り歩くお兄さんや、焼きバナナを売り続けるおばちゃん。

日本では考えられない数と種類の「生きる手段」で構成されるダルエスサラームの街の放つ空気は、圧倒されるほどまっすぐで強いエネルギーに満ちていました。

そして、イスラムの香りが漂いながらも、ときに東南アジアにもみえる不思議な雰囲気。

これまでの海外旅行では感じたことのなかったような興奮を感じたのを覚えています。

そしてこの街で私たちは、運命的な出会いをすることになるのです。

(つづく)