さとみん

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さとみん

放っておくと長い文章を書きがちな人です。 その長い文章が、たまにあなたの役に立ったり、立たなかったりします。 本とお茶とチョコレートとヒヨドリとFF11と文章書きで、毎日を過ごしております。 ここにあるのは、読書感想と、周遊型謎解き感想と、その他雑多なものです。

マガジン

  • 読書関係

    読んだ本の自分の感想を中心に。

  • 考えたこと

    心にうつりゆくよしなしごとを、ってやつです。

  • 周遊型謎解き感想

    自分がプレイした、主に周遊型謎解きの感想を置いてあるところです。 たまに周遊型じゃないものも置きます。

  • 名刺代わりの12冊

    折りに触れ立ち返ったり自分が引用したくなったりする、「自分に近しい」本です。 「自分が好きな本」とはちょっと違います。 (こういう差異をうるさく言いたがる人間である)

  • 日本のお茶

    飲んだお茶の話を、色々と。

最近の記事

なぜヒトは学ぶのか 人間の条件と配られたカードと幸せと

「学校の勉強なんて役に立たないよ!」「じゃあどんな勉強なら役に立つと思っているの?」 『なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える』,安藤寿康著,講談社発行,2018年刊  安藤先生のお名前を拝見して、大学時代のことを少し思い出した。  大学時代、一応教員免許を取るべきか……と血迷っていた私は、必要な単位を色々取得していて、そのうちのひとつ「教育心理学」を担当していたのが、この本の著者・安藤寿康先生だった。  色々あって私は結局教員免許を取らず、そして「教育心理学」で勉強

    • 2024春夏は、どんな感じにする?という話

       旧暦弥生に入って、新月が過ぎて上弦も過ぎました。旧暦だとあとちょっとで夏ですよ。ほんとかよって思いたいところですが、ところどころ初夏の陽気がやってきてますよね。先人の暦というものは、やはり何だかんだで何十世代もの積み重ねを生き残っているので、ちゃんと言い当てるところは言い当てるものです。それを現代の自分が活用するかどうかは別の話として。  ムーンプランナーも春夏版に切り替わって、今期の色々な予定や夢や希望や願望が蕾のようにふくふくと膨らみ始めてきました。という訳で、ごく個

      • 『特急!ロケハントレイン!~アシスタントと奇妙な手紙~』 クリアしました

         アシスタントってこんな仕事なのか?(笑)  小田急電鉄さん、結構頻繁に周遊謎解きを開催してくれるのですが、今年は街ハック!さん製作の「特急!ロケハントレイン!」というタイトルです。  天才映画監督のアシスタントになれた主人公が、全然インスピレーションが湧かないと悶え苦しむ監督を助けるために、小田急沿線のよさげな場所を巡って映画のスクリプトのヒントを探す……というストーリー。  本編とエクストラ編に分かれていて、一応別々に遊べますが、まあ両方やるよねもちろん(笑)。  

        • ムーンプランナー2023秋冬を振り返る

           いよいよ春分後の新月が近づいてきて、切り替わりの時期に入ったので、私も今期の振り返りというものをここに置いておこうと思います。個人的な記録なので、他の人の参考にはならないと思うけど。ごめんね。  しかしもう齢○歳にしてつくづく実感したのですが、私はこの「振り返り」というやつが思考からすっぽ抜けてることが多いです。PDCAの、PDAは得意だけど、Cが全然抜けてる人。苦手とかキライとかいう以前に、「抜ける」。よほど気をつけないと、振り返りません。  これは、私が未完了・手を付

        なぜヒトは学ぶのか 人間の条件と配られたカードと幸せと

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        記事

          『人間をみつめて』 存在の仕方を先行させること 名刺代わりの12冊その1

          『人間をみつめて』,神谷美恵子著,河出書房新社発行,2014年初版(1974年『新版 人間をみつめて』朝日選書を底本) 『人間を見つめて』は、大きなくくりで言えば、いわゆる「生きがい論」に入る著作だと思う。  著者の神谷美恵子さんがこの本の前に書いた『生きがいについて』は、日本における生きがい論の先駆け中の先駆けであり、「生きがい」という言葉そのものを人口に膾炙させたとまで言われる。ストレートで人目を惹きつける扇情さがかけらもないタイトルからうかがえる通り、どこまでも誠実

          『人間をみつめて』 存在の仕方を先行させること 名刺代わりの12冊その1

          『もぐらのモールの美味しい配達員』 クリアしました

           モールくん、健気で可愛い……!  タカラッシュさんのブラックレーベル、福岡市地下鉄の周遊謎解き『もぐらのモールの美味しい配達員』。ずっとやりたくて、すでにプレイ済みの友人からも「さとみんさんぜったい好きだと思う!」と言われていたのですが、ぐずぐずしているうちに、何とこの3月いっぱいで終了というアナウンスが来てしまいました。  わーんわーん土日はもう全部予定が入っちゃってるムリだよぅ(´;ω;`)と泣いていたら、憐れんだ軽鴨の君(つれあいの仮名)が色々予定をブルドーザーの

          『もぐらのモールの美味しい配達員』 クリアしました

          叶えようとしない願いがある

           春分が近づいてきて、ムーンプランナーを使っているわれら、切り替わりが近づいたな!とソワソワしている頃ですな。  2月3月と、こんな記事がムーンプランナーさんから出されていまして。  かなり遅くなりましたが、自分のルールや「保留していること」について、ちょっと書いておきたくなったので、自分語りですがよければおつきあいください。 ★★★  自分を振り返って考えてみた時、私は、自分が生きたい・なりたい姿というものをかなりの部分、実現できているんだなぁと気付きました。  も

          叶えようとしない願いがある

          『彩り電車と思い出の宝探し』 クリアしました

          「探検!」という気持ちが蘇る。  千葉県流山電鉄の周遊謎解き『彩り電車と思い出の宝探し』、結構ギリギリになってしまったのですがクリアしてきました。  流山電鉄は、通称「流鉄(りゅうてつ)」、流山から馬橋(松戸市)をつなぐ可愛いローカル線です。二両編成の味わい深い列車がトコトコ走る姿は、ほのぼのという言葉が具現化したよう。  そんな流鉄のイメージを、まさにそのまま謎解きにしたような内容になっておりました。  流鉄は長い線ではないのですが、逆に全ての駅をフルに使う内容となって

          『彩り電車と思い出の宝探し』 クリアしました

          『鉄道探偵と氷点下2℃の幻影』 クリアしました

           最後に見えるものに一点賭けした感があります。  毎年やっている、京王線・都営線(順不同)の周遊謎解き「鉄道探偵シリーズ」の2023年版新作をプレイしてきました。  鉄道にまつわる事件や謎を解決する「鉄道探偵」、様々な変遷や代替わりを経て、今はKと助手のJの二人体制となっております。二人がそれぞれ別の事件に遭遇し、それが実は関わりが……という「待ってました!」のストーリーです。  周遊型謎解きの雄と言っても過言ではないタカラッシュさんの製作なので、手堅い作りのプログラム

          『鉄道探偵と氷点下2℃の幻影』 クリアしました

          『大和ミュージアムと呉まち歩きの謎』 クリアしました

           正統派のウェルメイド街歩き体験ができました!  実は当初、SCRAPさんが開催していた、広島市のおりづるタワー付近の周遊謎解きをプレイする予定だったのですが、広島入りする直前にこれが終了してしまった(配布キットが尽きたそうで……)のが発覚しまして。  大慌てで近隣の他の周遊謎解きを探したところ、見つけたのが、この呉市の街歩き謎解き。  という訳で、かなり直前にプレイを決めた謎解きだったのですが、やってみたらこれが大当たり! 非常によく作られた正統派街歩き謎解きで、初めか

          『大和ミュージアムと呉まち歩きの謎』 クリアしました

          『ツナグターミナル -ありがとうでつなぐ未来-』 クリアしました

           もしかしたら、ディズニーランド並みに異世界感にあふれた謎解きだったかも知れない。  広島空港開港30周年を記念した周遊謎解き、『ツナグターミナル』をプレイしてきました。  広島に行くことになって結構直前に見つけたプログラムだったので、正直あまり期待していなかったのですが、しかしこれが掘り出し物。とても面白かったです!  普段は鉄道ばかり使って移動する人間なのですが、この謎解きをプレイするために、今回飛行機で広島入りしました。広島空港に降りたったのも、もちろん初めて。  

          『ツナグターミナル -ありがとうでつなぐ未来-』 クリアしました

          『傲慢と善良』 ○○活と呼ぶことで迷走するもの

          『傲慢と善良』,辻村深月著,朝日新聞出版発行,2019年刊行  友人内で定期的に行っている読書会で、先日の課題図書になったのがこの『傲慢と善良』であった。何でも累計70万部、映画化も決定、「人生で一番刺さった小説」と絶賛する人の多い小説なのだそうだ。  この小説を読んでいて、「考える」という時間が全然なかった。  考えなかった理由は明確で、この小説は、とにかく全部説明してあるのだ。  登場人物の外見や行動や風景はもちろん、彼女らが内面で何を考えてどう感じたのかが、全部緻密

          『傲慢と善良』 ○○活と呼ぶことで迷走するもの

          『地下謎への招待状 2023』 クリアしました

           さすがの貫録、という感じです。 「開催予定です」のまま、音沙汰が全然なく、もう今年度は中止になっちゃったのかな……と思っていた「地下謎への招待状」シリーズ、無事に2023年度が開催されました。  2023、と言いつつ、2023年12月20日から開催だったので、大抵の人は恐らく2024年にプレイすることになるはず……。後から思い出す時に、ややこしくなりそうですね(笑)。  最近のSCRAPさんの周遊系謎は、面白いんだけどちょっとな……と感じる部分も多くある、という感想だ

          『地下謎への招待状 2023』 クリアしました

          『マーケットデザイン』 方法は、ある。使う決断はできるか?

           道徳を用いずに、倫理的な結果を導くにはどうすればいいのか。 『マーケットデザイン 最先端の実用的な経済学』,坂井豊貴著,筑摩書房発行,2020年第三刷(初版2013年)刊行  あるモノやサービスを、それを必要としている人のもとへ、適正な価格で、適正なコストのもとで届けるには、どうすればいいのか。  モノ(コト)を市場に出してカネと交換するというシンプルでプリミティブな方法でうまく分配が叶わない時に、どういう方法が使えるのか。あるいはどうすればシンプルな市場をより優れたも

          『マーケットデザイン』 方法は、ある。使う決断はできるか?

          『山手線謎めぐり2023』 クリアしました

           面白かったところと、厄介なところとが同居してるプログラム……。  ここ数年開催されている、JR東日本の東京の魅力発信プロジェクトFUN! TOKYO!」による、山手線周遊謎解きプログラム。2023年度は昨年に引き続き、よだかのレコードさんによる、ボリューム満点のガチ謎解きプログラムとなりました。なんと本編と続編の二部構成。  突然出会った少女から不思議な手帳を渡され、そこに書かれた都市伝説にまつわる謎を解いていくと、少女にまつわる物語が……というストーリー。  ほのぼの

          『山手線謎めぐり2023』 クリアしました

          『あやセイウチ探偵団 招待状の謎を解け』クリアしました

           あまり宣伝されてないのがもったいないプログラムでした〜!  JR常磐線綾瀬運輸区の乗務員さん、東京機械フィールドセンターの社員さんがオリジナルで作ったという、手作り感満載の周遊型謎解き、『あやセイウチ探偵団 招待所の謎を解け』。  謎解き関連のイベントはなるべくチェックしているつもりだったのですが、すっぽり抜けたのか、JR路線外には宣伝の手が伸びていないのか、終了間際に存在を知って、慌てて(笑)お休みの日に遊んできました。  綾瀬運輸区のオリジナルゆるキャラ「あやセイウ

          『あやセイウチ探偵団 招待状の謎を解け』クリアしました