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『見知らぬ絵日記と約束の列車』 クリアしました

 子供が遊ぶ謎解きではなく、子供の頃を思い出す謎解きである……。

 西武線が毎年夏に開催する鉄道周遊型謎解き「WEST CODE」シリーズ、今年で第6弾となっております。

 毎年夏の最中に挑み熱中症との戦いになるので、今年はちょっと早めに……と挑戦したら、後半は大雨になったでござる(笑)。
 それはさておき、今回は何とか1日で解き切りました、が……かなり苦戦しました。理不尽ではないんですが、解ければ納得できるんですが、これは人を選ぶというか何と言うか……。
 難易度表記は3なんですが、4以上というのがプレイした人の感想だと思います。

 ちなみに、タカラッシュさんのこの難易度表記、ランク付けのルールがあるなと睨んでおりまして、
 ★2以下 子供でもノーヒントで短時間に解けるなぞなぞ
 ★3 いわゆる「謎解き」で出る、手を動かして考えないと解けないパズル
 ★4 エンディングが2つ以上用意されており、プログラムの仕掛けに気付かないとトゥルーエンディングにいけない
 ★5 クリアさせるつもりはないです
という基準だと思います。このルールでは、確かにエンディングは1つなんで★3なんですが、難易度という意味ではこのルール、どうなの(笑)。


解ける人には快感、ハマると苦行になるタイプの謎

  • 今回のプログラムの大ネタは、暗号表です。この暗号表、気付く人は気付く仕掛けがありまして、それに気付けば割と早い段階で全体の謎を貫くラインみたいなものが見えると思います。

  • ただ、暗号表をプログラムの進行に従って埋めていく訳なんですが……この暗号文字の形がね……割とシビアといいますか、似たようなカタチがいっぱいあるのを間違えないように書き写す必要がありましてね……。その辺の感覚が鈍い私は、途中から暗号表がだいぶおかしなことになりました。
    一緒にプレイしたつれあいが、その辺は優れているタイプなので、途中からほぼ向こうに解いてもらうような状態になりました(苦笑)。

  • そしてプログラム佳境の一番手強い謎には工作が絡んでくるのですが、この工作がかなり厄介。やることはシンプルなんですが、色々折ったり何だりしていると紙が分厚くなっていくのと、上記の「暗号表の仕掛け」に気付いていないとできあがったモノを見ても意味不明なので、やってることが正しいのか間違ってるのかさえわからなくなるという、五里霧中感に陥ります。

  • あと、この工作に絡んだ謎に、恐らく出題者が意図していないエラーがあります。ネタバレにならないギリギリで書きますと、最短距離で云々という指示で意図されている正解ルートが、最短距離になってないです(苦笑)。何度も数えて測ったのでこれはたぶん出題ミス。まあ「最短距離言うてるけどホントはこっちなんじゃろ」という忖度力で突破できます(笑)。

  • お子さんを連れた家族連れをたくさんみかけましたが……これ子供連れにはキツい謎ですね……。よほどこういうのに興味がある上に賢いお子さんでないと、何が何だかわからなくて途中で飽きるだろうし。行く場所には、お子さんが楽しめるものが結構あるんですが、それを楽しんでると時間なくなっちゃうだろうし。お子さん向けの別ラインの謎を用意した方がいいんじゃないかな……。

周遊するスポットは、後半が特に面白いよ

  • 西武線も運行範囲が広い路線なので、毎年どこまで行くのかワクワクハラハラ(笑)するのですが、今回はそこまで移動時間が大変なことにはならないです。また座る場所を探すのも、比較的ラク。

  • 前半はおなじみの駅が多いですが、後半になると「地元なら知っているけどそうじゃないと意外と知らないスポット」が次々出てきますので、周遊の楽しみを味わえます。

  • まあ、私は日頃の行いが悪いせいなのか、大雨の中で必死に周遊することになりましたが(笑)。

  • 最後に行くところは虫よけスプレー持っていきましょうね!

  • このプログラムのための一日乗車券がありますので、使うのをオススメします。かなりたくさん乗りますので。

タカラッシュ節炸裂です

  • ストーリーは、子供の頃に描いた絵日記と幼なじみとの絆が軸になっていて、一見すると雰囲気は流鉄線の『彩り電車と思い出の宝探し』に似てるんですが、ストーリー展開はかなり違います。
    『彩り電車〜』は小学生の探検を追体験する話ですが、こちらは子供の頃の絵日記はあくまで暗号のテーマで、実際に求めるものはもっと大人の心にまつわる何かと言いますか。

  • えー、ヒントは相変わらずあてになりません。特にみんなが詰まるであろう「最後の絵日記の謎」「追加の謎」あたりは、ヒントは「自分のやってることが本当にこの方向でいいのかの確認」にしかなりません。タカラッシュさんの数少ない欠点「ヒントを出すのがうまくない」が今回も炸裂。ていうかもう、これは欠点とかじゃなくてわざとやってるのかも知れない……(苦笑)。

  • 結構豪華な賞品がかかってるせいもあるのでしょうが、解答ページは存在しないので、ヒントを見てもわからない状態で詰まるとお手上げです。1日で解こうと思わずに、わからなくなったら時間を置いてからもう一度見てみる……くらいでいいのかも。

  • エンディングも含めてほのぼのした物語と、情け容赦のない「閃かないものは死ぬが良い」なガッツリ謎、そしてヒントになってないヒントの組み合わせという、タカラッシュさんの特色をよく表している謎解きだと思います。

 謎解きとしては「苦労するけど解けたら嬉しい」手応え満点の謎で、周遊するところも面白いので、非常によくできたプログラムですが、前述の出題エラーや「わかんないとほんとわかんなくて助けももらえない」という性質上、他人に勧められるというと、かなり人を選ぶな……という印象です。
「地下謎楽しかったー^^ 他にもない?」みたいな人には絶対お出しできない謎である(笑)。
 でもわかった瞬間の「ああそういうことかーーー」というアハ体験はなかなか得難いと思うので、苦労しても「謎」をガッツリ解きたい!という人はぜひチャレンジしてみてください! 時間制限もないので、じっくり楽しめますよ!

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