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『推し、燃ゆ』と『コンビニ人間』は読む人を選ぶ芥川賞受賞作

暇になってからやっと読むようになった芥川賞受賞作品たち。田舎の図書館はベストセラーでも開架で手に入るのでありがたいです。そうでなければ読んでなかった…

『推し、燃ゆ』はタイトルの通り、推しのアイドルが炎上して、ファンである主人公が揺れ動く話。『コンビニ人間』はコンビニバイトに捧げた主人公が途中で入ってきたアルバイトのヤバい奴にこれまた揺さぶられる話。2冊とも薄くてテンポが良いのですぐに読めてしまいます。


私の中ではこの二冊は評価高めなのですが、2冊ともいろんな捉え方をする人が多そうだなと思いました。

丹羽宇一郎さんの『死ぬほど読書』(この本よかったです!)の中で、「コンビニの小説はいまいちだった」とありますが、丹羽さんが言うように「その人ごとに響く本は違う」ためだと思います。特にこの2冊は読む人にとっては大きくダメージを与え、別の人にとっては薄気味悪く感じ、また別の人にとっては何も後に残らずにスッと読めるのではないでしょうか。何が良いのか理解できない人も多く居るだろうなと思います。


私のスタンスは、「あ〜〜〜これは私は軽症で済んだけど、グサグサ来てる人多そうだな」と、ダメージは受けないけれど怪我人の心配なら出来るという感じです。

いろんな人の感想が聞きたくなる2冊です。「アイドルの追っかけしてるから共感できる!」とか「コンビニ店員してるから分かる〜!」とかそういうのではなく。

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