使われなかったストローと、受けつがれた性分
この間、舞台講演のライブ・ビューイングに行って来ました。そこで、事件が。
心配性の私は、1時間ほど前に会場に到着し、おにぎりを食べ、30分前には映画館の中に入って、座って待っていました。しかし、何かがおかしい……
チケットに書いてある番号の所に行っても、誰もいないのです。変だなぁと思いながらも時間になったので、飲み物を買い、受付の人に聞いて、入口に行きました。でも、案内されたのは、やっぱりチケットと違う場所でした。扉の前で、係の人と話しているお客さんがいました。どうやら会場を間違えてしまったようです。
「あ……」
今までの違和感の正体がわかりました。
私が予約していたのは、名前が似ている別の映画館だったのです。しかし、その時はすでに開演5分前でした。
絶望的……
私はもぎりの人に半券を返してもらい、すぐに映画館を出ました。しかし、手には、さっき買ったゆずソーダが。走ったらこぼれてしまうし、他の映画館には持ち込めません。どうしよう。飲むしかない!
私はゆずソーダのフタを開け、がぶ飲みしながら歩きました。向かいから歩いてくる人に、見られました。せっかくのゆずソーダが、ただの水分補給になりました。炭酸がピリピリしました。飲み終わると、まだ氷とゆずの皮が残っているコップをカバンに突っ込んで、私はダッシュしました。
しかし、地下鉄に乗ろうとしたら、ホームは反対側でした。そして映画館の建物にようやくたどり着いたら「反対側の入口からお入りください」という看板が。
日頃の行いが悪いせいでしょう。
映画館の入口に着いた頃には、もう開演から20分以上経っていました。
もう、入れないかも……でもダメ元で聞いてみよう……
私が受付の人に説明すると「大丈夫ですね。どうぞ」との声が。
ありがとうございます。と、思いながら映画館に入って行きました。
幸い、私の席は通路側だったので、誰も乗り越えずに座ることができました。でも、怪しい動きで席を探していたので、集中力が途切れた方もいらっしゃったやも。あのときは、ほんとにすみません。そして舞台関係者の皆様、申し訳ありません。
その後は、汗だくで見ました。途中、がぶ飲みしたせいで、トイレに行きたくなりましたが、だんだん物語に引き込まれていき、最後のシーンでは、感動しました。
あんなに待ち時間があったのに、なんで映画館の名前をちゃんと確認しなかったのか。とても悔やまれます。
そして今日、母がワクチンを打ちに行きました。帰ってきてどうだったか聞いたところ、「予約してた病院、間違えてた」と言っていました。
名前が一文字違いの、全然かかりつけじゃない病院に予約してしまっていたようです。看護師さんに言われ、病院に着いた時には予約時間の1分前だったとか。
おんなじことしてる……
でも母は1分前に着いたので、日頃の行いが良かったのでしょう。
母も「変だなぁ」となんとなく感じていたのに、確かめなかったそうです。
雰囲気で判断して、思い込んでしまう。心配性のくせに、めんどくさがり屋。そんな性格が、受け継がれてしまったようです。
気をつけなければ。