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言葉の収穫期がやってきた

 明日はお月見。今日も眩しいくらいの月明かりで思わず見とれてしまう。北海道では急に秋が深まって気づけば肌寒いくらいになってきた。ずいぶん涼しい日があって嬉しいなと思っていたのも束の間、また暑くなったと思ったら、大雨の日を境にずっと涼しい日が続いて、しまいには少し寒いくらいになってきた。行きつ戻りつしながらも確実に季節はすすんでいく。いつも仕事に行く前に寄っているパン屋さんには栗やじゃがいもなど秋の食材を使ったおいしそうなパンが出始めた。

 娘の言葉もまるで実りの秋がやってきたみたいだ。2歳になる少し前くらいからずっと、言葉の爆発期なるものがいつ来るのかとワクワクしていた。言葉の爆発期だなんてものすごいネーミングだけれど、どちらかといえば今までの言葉の種まきが実りの時を迎えたという方が感覚的にはしっくりくる。気づけば普通に会話が成立しているようになった。「炊き込みご飯おいしいね」「おいひいねー」「秋用の新しいお洋服だよ、かわいいね」「かーいい」「テレビはもう終わりだよ」「めっ」「おんも行く?どこ行こっか?」「こーえん」

 今になって思うのは、今まではしゃべっていなかったけれど全部聞いていて少しずつ理解していたんだなということ。最初は手応えが感じられないようなことでも毎日毎日少しづつ続けていけば、少しだけできるようになったり、やっぱり全然できなかったりしながら、気づけば自然と次の段階にすすんでいるものなんだなと思う。

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