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初めて会う人と何を語る

 GW中に始めて半月も経っていないnoteですが、このnoteの楽しみ方が解ってきた気がしています。
 少ないながらも こんな堅い話をスキしてくれる人が居る事に感動を受けると供に、スキしてくれた人と その人がフォローしている人の中に物事を深く考える人がポツポツ見つかって楽しいです。フォローしているって事は何某かのお墨付きがあるわけで、類は友を呼ぶと言うように何か共通の価値観で繋がっている気がします。私は、感受性が高くて物事を分析的に解析的に語れる人が好物で、その様な人達が芋づる式に見つかるのが楽しいです。

 「初めて会う人と話すことがない」と怖気づいたり 人と会うことに引け目を感じている若い人は少なからず居るのではないでしょうか。それゆえに知らないコミュニティーに飛び込むことを躊躇することで、ますます自分の世界観が狭いままになり続けます。大学には新入生に対して心を開く為のオリエンテーション・イベントが用意されていますが、社会に出たら自分で心掛けるしかなくなります。

 そんな人にお勧めするのは旅行です。旅行中の予定が決められているパック旅行ではなく、できるだけ成り行きのブラリ旅です。
 私の自分企画の旅行らしい旅行はスペイン旅行でした。滞在地と移動日程を決め、飛行機と宿の手配を旅行会社に頼んだのですが、出発の一週間前に届いたのは飛行機チケットだけで「宿の手配はできなかった。空港にはホテル予約カウンターがあるからそこで予約してくれ。」という報告でした。「どうするんじゃ~!」という心の叫びを抑えつつ成田から旅立ちました。マドリッド空港内のホテル予約カウンターでマドリッド滞在に必要なホテル予約は取れたのですが、その先の予約は「空港に着いた そのときに取れ!ここでは予約できない」と言われるだけでした。大きな空港であれば大丈夫そうですが、田舎の小さな空港でもそれができるのか?は非常に不安でした。

 案の定、グラナダ空港に着くとホテル予約カウンターなど存在せず、泊まりたいと思っていたホテルに電話すると、こちらから「Hello!」と言うとガチャっと電話を切られる始末。スペインは日本と同じ様に「英語教育に失敗している国」らしく、空港や観光施設や格式の高いホテルのカウンター以外では英語での会話を断られました。
 そんなこんなでグラナダ空港で悪戦苦闘していると、そろそろ営業を終えようとしていたレンタカー屋のおじさんが「どうしたんだ?どうしたいんだ?」と相談に乗ってくれてホテルに電話してくれました。スペイン語での会話内容は理解しきれませんでしたが「満室ったって一人なんだから何とかなるだろう!何とかしろよ!」なんて風に交渉してくれて、電話の後に「泊まれるからホテルに行きな!」と私に言ってくれました。ヒヤヒヤものでしたが、こんな親切な人に出会えたり、(そのおじさんの様に)ねじ込めば何とかなるもんなんだな!という経験は後々大いに役立ちました。

 その後スキューバ・ダイビングを始めたことでパスポートの残りページがもうすぐ無くなるくらい海外旅行を繰り返し、実に様々な文化に触れると供に、日本では考えられない変な事やトラブルにも出会い 旅行経験値は上がっていきました。今まで「当たり前」と思っていた事が、実は「そうでもない」という実体験を味わうことが、クリティカル・シンキングのマインドセットの基礎醸成に役立ったのかも?と後から気付きました。

 色々な環境における様々な出来事の経験は「初めて会う人と何かを語る」ときの話のネタになります。初めて会う人と話をすることで、自分では体験できない経験を聞くことができ、その人の経験の一部を獲得できます。また、相手にも自分の経験から得た某を伝えることで何かに役立ててもらえるかもしれません。
 初めて会う人と何かを語る事を続けていると、思わぬ人との繋がりに発展することがあります。ソロモン諸島のギゾという辺境の町に2回訪れたことがあります。その後にそこを訪れたグループから「satokenさんのおかげで楽しかった!感謝してます!」という声を人伝で聞くことがありました。何のことかな?と思ったら、私がそこのダイビングショップのオーナーと色々話をする中で様々なリクエストを言っていたのを、オーナーがサービス改善に繋げた結果だったという事が後で分かりました。

 こんなwithコロナの御時世では旅行し難いのですが、初めての人に会うことはできなくもないでしょう。何れ旅行も可能になる時期は訪れるはずなので、その時までに準備だけは進めておきましょう。

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