ポジティブ思考でも疲れ・ストレスに…うまくいかない時ありませんか?
仕事でポジティブになろうとして
無理に頑張っても、
かえって疲れ・ストレスになってしまう。
がんばりが結果につながらない。
そんな時ありませんか?
例えば、
*上司への報告・相談で緊張する
*接客・商談でお客さまを前に
不安に
*嫌い・苦手な人と接するのが
怖い・嫌で仕方ない など。
どんな人だって
緊張・不安・怖さなどを感じれば、
何とも不快感を感じるもの。そして、それにとらわれたら、スムーズには動きにくいものです。
「マイナス感情を打ち消したくなる」
その逆を行ったら、うまくいくのでは?
じゃあ、プラスの感情に変えよう」
そう思うのも、
人間ならムリもないことかと。
*
わたし自身も30代前半、まさに
こうやって疲れ切っていました。
上司への相談や、プレゼン・交渉。そんな時に、
「ストレスをなくそう・解消しよう」
「ネガティブになっちゃいけない。ポジティブ、前向きにならなきゃ」
そう努力はするけれど、、、
その甲斐むなしく、事態はいっこうに改善せずかえって悪循環に。
つらくてしんどいのに、
引きつった笑顔で何とか乗り切ろうと試行錯誤。
苦手な人を好きになろうと、
その人の良いところを見つけようと必死になったことも。これでは、何とも悪循環です。
*
今日は、こちらのテーマ、
「ポジティブ思考になろうと
無理してがんばりすぎると、
かえって疲れ・ストレス、
うまくくいかない時、
どう乗り切ると効果的?」
についてお話しますね。
*
読み進めていくと、こんなヒントが得られます:
*職場で嫌な感情が湧いてきた時
でも、気持ちを適切に扱って
整える習慣の基本のコツが分かります。
*仕事・人間関係の
現状に向き合い、等身大の自分で
本領を発揮しやすくなる道すじも
見出しやすくなることでしょう。
◆
ポジティブ思考になろうと
無理してがんばりすぎると、
かえって疲れ・ストレスに。
そして、うまくくいかない。
これってなぜだろう?
*
そのワケは、
【自分の気持ちと現状を、
無理やり変えようとしてしまう】から。
【起きた現実・実態を、
なかったことにしようとする】からです。
例えば、
*上司への報告・相談で緊張する場合…
「うまく伝えられないかもと思う
と、緊張してしまう。
…でも、ちゃんとやらなきゃ、
前向きに考えたら、うまくできるはず!」とか
*嫌い・苦手な人と接するのが
怖い・嫌で仕方ない場合…
「顔を合わせたくない、
正直、近づきたくないと思ってる。
…けど、嫌いになるなんてダメだ。
あの先輩は良かれと思って
アドバイスして、私を育ててくれてるんだから。仲良くしなきゃ」
こんなふうに「正直、嫌」と思う
マイナスの気持ちを、プラスに変える、
湧いてきた気持ち・起きた現状は
実際にある。なのに、なかった
ことにする。
そのままにしておくと、
がんばって努力しても、
しんどい気持ちのまま、ってことになりがちです。
さらに、「会社に行きたくない」とか、「なぜか体調を崩しやすくなる」など、
心身の不調・悪化にも
つながっていく恐れもあります。
では、何をどうすれば効果的なのか?
◆
まずは自分の感情を否定せず、いったん受けとめる
ポジティブ思考で
うまくいかない場合、
無理して前向きに変える
のをいったん脇に置いて、
こんなやり方を試してみる、
という手もあります:
*上司への報告・相談で
うまく伝えられないかもと思うと、
緊張してしまう時は…
「上司への報告・相談で、
どうも緊張してしまう…。
【今の自分は、そんな状態。】」
*嫌い・苦手な人と接するのが
怖い・嫌で仕方ない場合なら…
「あの先輩は、苦手だな。
【今は正直、近づきたくないかも。
そう思う自分がいる。】」
といったように。
つまり、自分の気持ちや現状を、
否定もせず、肯定もしない。
ただ、【そのままを、
事実としていったん受けとめる】
というのがポイント。
「緊張している」「正直、嫌」と思うなら、
緊張状態は緊張状態、
嫌なものは嫌。
そんなことも、
人間ですから
自然に起きた反応の1つです。
湧いてきた気持ち・起きた現状
か実際にあるんなら、
なかったことにせず、いったん
確かに実際ある、と捉える。
◆
大切なのは、
自分の気持ちや現状を、
「前向きに」「できるはず」と
思い込ませて歪める
⇒こじらせてしまう
これはいったんストップしてみる。
そして、自分の気持ちや現状を
まっすぐ正直に受けとめること
です。
現実って
辛い時も痛い時も確かにある。
目をつぶりたくなったり、
そむけたくなったりも。
認めるのは最初は難しい。
なので、【まずはいったん
ちょっとダケお試しに受けとめてみる】ことから、少しずつ少しずつ始めていく、という手もあります。
※注:
思ったことを言葉で言ったり、
露骨に顔に出す、あいさつすら
避けるような態度をとって
表に出してしまうと、
それは仕事上、トラブルを生む
危険性があります。
ただし、できるだけ普段と変わらないように接するけれど、
自分の中ダケで思う・感じることは自由です。
「嫌・苦手」そう思った・感じたままを、
いったん自分の中で受けとめるダケ。
これをできる範囲で、少しずつ
少しずつトライしてみる、ということです。
◆
自分の気持ちや現状を、
事実・現実としてまっすぐ観察し、
正直に受けとめていく。
実際にやっていく・続けていくと、
こんな余地・気持ちの余裕が
段々と出て来ます:
*苦手な場面で物事にむやみに
緊張しすぎたり、
苦手な相手をやみくもに嫌いに
なることは少なくなっていく
*「嫌は嫌だけど、ま、いいか。
さほど最悪・大嫌いとまでは
いかないかも」
こんなふうに
許容範囲が広がっていくことも。
最初からはうまくいかないことももちろんあるでしょう。
ただし、
自分で少しずつ試行錯誤を
(時には人の力も借りながら)
繰り返して習慣化していくと、
それまでのストレス・疲れを
こじらせることは減ります。
むやみに増えずに済むわけなんです。
◆
さらに、根本的に取り組みたい
場合、捉え方を見直すことも
大事です。
「緊張してしまう/嫌・苦手と
思ってしまうなんて、
自分はメンタルが弱いんだ…」
そう思い悩む方のお話もよく伺います。
「メンタルが弱い
=軟弱者」
「メンタルが強い
=鋼(はがね)の折れない
屈強な心の持ちよう」
というように捉える方は
とても多いように思います。
*
ただし、実際の仕事の現場で
うまくいっている人のメンタルをよく観察していくと、
「マイナスな感情を捨てる・
持たない」のではありません。
【マイナスな感情を
持ったとしても、
事にあたり対処する・
力を発揮する】
メンタルが安定して仕事を効果的にこなしている人たちに共通するのは、こんな動きをしています。
◆
「感じたくない」マイナスの感情にフタをしてなかったことにしても、
「感じたい」プラスの感情の通りには、
そう都合よくいかないことが多いもの。
(世の中ってそう甘くはないんですよね…)
それならむしろ、
現実に起こる困難な問題や、
成長する上での課題に
効果的に対処するために、
自分ができる範囲で少しずつで
いいから、現実に向き合ってみる。
そして、必要な対処をする、
行動する。
自分の感情や現状をこじらせずに、
まっすぐできるだけスムーズに
前に進むためにも、
「今の自分は緊張してる」とか、
「正直、嫌・苦手だ」と、
まずはいったん、そういう状態だと受けとめる。事実としてある・起きたことをそのままに。
*
その方が、自分の心の重荷を
いったん置けて、肩の力を抜いて楽になるでしょうし、
自分本来の力を発揮しやすく
なります。
*
マイナスな感情がある場合、
問題は、
「緊張」や「嫌・苦手」な気持ちをなくす・打ち消すことではありません。
*
【マイナスな感情があっても】
「緊張はしたけど、
上司に報告・相談できた」
「あの先輩は嫌・苦手。
でも、最低限あいさつしたり、
業務改善のアイデアを
少し話せた」
といった小さな成功体験を積む。
肝心なのは、そういうことが
できるようになることなのでは。
そう思います。
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