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企業型DCで元本確保型を選んではいけない

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

春になって新入社員の方はそろそろ同期の顔と名前を憶えてきた頃でしょうか。

この春の時期になった思うのは、一昨日のつぶやきにも書いた勤務先の企業年金を自分で選んだファンドで運用する企業型DCです。

今日はこの企業型DC、特に選んではいけない商品について書いてみます。

企業型DCで一番選ばれている金融商品は元本確保型

企業型DCは、運用成績はご自身の運用次第です。

それゆえに、上手に運用できれば大きな退職金を得ることができますし、運用に失敗すれば元本を割ることもあります。

そういった性質があるせいか、企業型DCではいわゆる元本確保型の商品を選ぶ人が以前から多い状況が続いています。

直近のデータでは、企業型DCで運用している方の何と45%がこの元本確保型で運用をしています。(下記の図の預貯金および保険)

出典:企業年金連合会ホームページ 確定拠出年金統計資料 (2021年3月末)

企業型DCで元本確保型を選んではいけない理由

しかし、これから企業型DCに加入する新入社員のみなさんは、この元本確保型を選んではいけません。

元本確保型は、運用してほぼ増えない代わりに減ることもない金融商品です。

とても手堅い金融商品なので、一見すると、これはこれで悪くない選択のようにみえます。

しかし、企業型DCは退職金の運用で、いったん掛金を拠出したら原則老後まで引き出すことができません。

言い換えれば、元本確保型を選ぶことは、引き出しできない資金を増えないままずっと放置したままにすることを意味します。

これから企業型DCで資産運用を始める新入社員のみなさんからすれば、元本確保型の商品を選ぶことは、少なくとも40年近く引き出せない資金を増えることなく放置することになります。

今急速に物価が上昇していますが、今100万円あってそのまま放置をしたら実質的に価値が下がります。

元本確保型でも物価上昇による値下がりリスクは存在します。

資産運用は自分で学ぶしかない

本来であれば、資産運用の基礎知識を丁寧に教えてから、こういった企業型DCで退職金を運用するのが望ましい姿ですが、残念ながらそうはなっていないようです。

これはこれで問題ですが、資産運用については黙っていても誰も教えてくれないのが現実です。

だからこそ、自分で進んで勉強することが大切です。

僕自身、入社した会社の退職金が企業型DCでしたが、会社からは簡単な説明があった後にパンフレットが配布されて、以後のサポートは皆無という状況でした。

社会に出ると、本来学生自体に学んでおいた方がよかったと思うことがあり、後からあせって勉強するものがいくつかありました。今回のような資産運用の知識もそのうちの1つです。

まずは、企業型DCの運用で元本確保型は選ばないということを理解していただきたいです。

商品の選び方については、明日続きを書きたいと思いますので、よかったらまた読んでみてくださいね。

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