見出し画像

自己紹介/佐藤彰はどんな人?

記事を読んでいただき、ありがとうございます!
こちらは、私の自己紹介のページです。

私は個人の方向けにファイナンシャルプランナー業務、法人の方向けにコーチや企業研修講師として人材育成の支援業務を中心に活動をしています。

私には、私だからこそ支援できる人々がいます。
逆に私では支援できない人々もたくさんいます。

だからこそ、支援できる人には精一杯の支援ができればと考えています。そのためには、私のことをよく知っていただく必要があると考えています。

そういった意味で、このnoteを通じて、私がどんな人物か、書いてみたいと思います。長文になりますが、ご興味のある方はお読みいただければ幸いです。


学生時代(高校生)

私は小さいとき、とてものんびり屋でした。

小学生の低学年までは、授業中に先生の話を集中して聞くことができず、頭の中でいろいろ考えごとをしていることが多い少年でした。

中学に入るとスポーツや委員会活動などを少しずつやるようになり、以前よりは協調性をもって人と関わることができるようになった気がします。(それでも本質は極度のマイペースです)

高校に入学すると、「今日中に進路を決めなさい!」と先生に言われ、そこで初めてどんな職業に就きたいか考るようになりました。

当時、進研ゼミをとっていて、付録で仕事図鑑のようなものがあり、その中に載っていた弁護士に惹かれました。

小さい頃になりたい職業は警察官だったりと、小さい時から漠然と世の中に役に立つ仕事をしたいと思っていて、当時は弁護士が一番しっくりきました。

そこで、弁護士になるためには司法試験受験が必要でそのためには法学部のある大学、中でも司法試験の合格者が多い大学に行くことが必要だと思い、受験勉強を始めました。一浪することにはなりましたが、無事、司法試験合格者の多い大学に入学しました。

学生時代(大学生)

司法試験というと、最難関国家資格の1つ。

本当に受験するかどうか、大学入学後1年間悩みました。
結局やってみなければわからない、興味あるならやってみようと思い、弁護士を目指し勉強を始めました。

法律は難解で理解するのにとても苦労しました。また、周囲のいる勉強仲間が今までに見たことのないくらい優秀で、中には「これが天才といわれる人物なんだな」と実感するような同級生もいました。

何度か不合格になった後に、ふとなぜ弁護士かもう一度考えてみました。
すると、どうして弁護士なのか、1つにこだわる理由がないことがわかりました。そんな状況で司法試験を受けていたら、筆記はできたのに面接試験で失敗してしまうショックな出来事もありました。面接で落ちるとは、根っこの部分の問題で、まさに落ちるべくして落ちてしまいました。

しばらくして、いったん民間企業も含めていろんな仕事を見てみようと思い、就職活動を始めることにしました。

実際に見てみると、ある意味でどの職業も世の中の役に立つ仕事だということがわかりました。いつのまにか試験に合格するという手段が目的で、なぜその仕事に就くのかという目的がないがしろになっていたのを痛感しました。自分の視野は本当に狭かった…。

その後、どんな形で世の中の役に立ちたいか考え、いろんな業種の会社を訪問していく中で、金融に興味を持ちました。

お金は社会に出れば、誰にとっても欠くことのできない大事なものです。しかも、金融というジャンルに奥の深さというか、面白さも感じました。

実際に金融業界の様々な会社を受験し、結果としてある大手証券会社に入社します。

証券というとお金持ち向けのビジネスですが、当時は「貯蓄から投資」ということが盛んに喧伝されていて、これから一般の人も投資をするという時代の変化を感じ、そこに魅力を感じたのです。

証券会社のビジネスモデルを知った会社員時代

入社してみると、実際には、お金持ちを相手にビジネスをする部分は変わらず、それが変わっていく兆しも感じにくい状況でした。

証券会社は営利企業です。営利企業であれば売上を上げる必要があります。
一般的に企業が売上を上げる場合に考えるのは以下の数式です。

客数×単価×購入回数

証券会社で新しくお客様を見つけるには時間もコストがかかります。その結果、たいていの証券会社は単価と販売回数の向上を意識して営業活動を行っています。

証券会社では販売した金融商品の手数料が主な収益源です。そのため、同じ金額の商品を販売するならできるだけ大きな金額で行い、同じ金額であればできるだけ手数料の高い商品を売ろうということになりがちです。

さらに、金融商品を保有しているお客さまにはそれを他の金融商品へ乗り換えを提案する営業になりがちです。もちろん、お客様の利益を考えてこれらの提案が行われるのであればそこまで問題ではないかもしれません。しかし、現状は会社の利益が先行して営業活動が行われる傾向にあります。

お客さまは昔から取引している方がばかり、しかもまとまった金額で投資ができるいわゆる富裕層と呼ばれる方だけに意識が向かっている営業活動、しかもその一部のお客さまへも資産形成という観点で必要な提案が行えていない。僕が当時感じていた現場の実態がこれでした。

証券会社での担当業務

僕は証券会社の中で、営業よりも営業の現場で不公正な営業活動が行われないようにチェックをするちょっと変わった仕事に長年携わってきました。

具体的には、金融商品販売のルールの設計、営業活動でのモニタリング、新人・若手社員の育成業務です。

これらの業務をどのようなスタンスで行っていったらよいか、長いこと悩みながら仕事をしていました。

この点、人材育成業務に関しては、いろいろと調べた上でコーチングという手法に出会い、3年かけて資格を取得しました。

一流のコーチの枠を超えた関わりに衝撃を受け、そのようなコーチおよび同時期に学んだ仲間と切磋琢磨していきました。その過程は、ただスキルを身につけるだけではなく、自分自身のあり方そのものが変わる体験でした。

その結果、人を指導する上では、「何を言うか」の前に「どうあるか」が大事であることを痛感し、私の指導方法は変化します。

以前は、モチベーションが低い、指導しても同じミスを繰り返す、そもそもコミュニケーションが成立していない状況でした。

それがコーチング学習後は、叱ったとしてもモチベーションは下がらず、指導でミスは減っていき成長していくようになりました。結果的に、所属支店が全国100店舗超ある中で表彰を受けるまでに成長しました。

しかし、金融商品販売のモニタリング等については、疑問が残ったままでした。営業サイドとしては、手数料ビジネスで収益を獲得するために、次々といろんな金融商品を販売していかないといけません。

どうしたら、このよう状況が変わるか考えたところ、個々の営業員の資質というよりも伝統的な証券会社のビジネスモデルそのものに問題があることに気がつきました。

そして、証券会社の内部から声を上げてビジネスモデルを変えていくことは可能かどうか疑問でしたし、できたとしてもあまりに時間がかかり過ぎると感じました。

何年もいろんなことを考えました。その上で、今の勤務する証券会社から他の金融機関へ転職することに思い至ります。

金融機関の中でも、伝統的な金融機関とは違ったビジネスモデルで業務推進している会社があるのではないか、そういった新勢力の金融機関がお客さまに支持され大きくなっていけば、伝統的な金融機関も変化せざるを得なくなり、結果的に変革につながるのではないか、と考えての決断でした。

その新勢力になるであろう会社を調べたところ、金融機関の中にもITを融合してビジネス展開する企業、いわゆる、フィンテック企業が増えていることを知りました。結果として転職活動を行い、何とかその新興の金融機関の1つの転職することができました。

しかし、そこでも、客数×単価×購入回数の3つの数字で営業活動を考えるというところは変わりませんでした。客数を伸ばすだけでは営業活動がうまくいかないため、結局、以前いた証券会社と徐々に似たような営業活動になっていくのを感じました。

証券会社、もっといえば、金融機関は継続的に業務を継続していく上で、お客さまにできるだけ高額かつ手数料の高い金融商品を頻繁に売り買いしていただくというビジネスモデルから脱却することは困難です。

さらに悩んだ末、お客さまに必要な資産形成のアドバイスや情報提供を行うためには金融機関の外に出るしかないという結論に至りました。

自分が今まで所属していた業界や勤務先について悪くいうことに抵抗がないわけではありません。しかし、こういう実態があることから証券会社の外部で活動することが、日本の金融機関が健全化する上でも結果的につながると考えています。

現在のお仕事

現在は個人の方向けに、ファイナンシャルプランナー業務法人の方向けに、コーチや企業研修講師として人材育成の支援業務の2つに取り組んでいます。

ファイナンシャルプランナー業務

特に現役世代の方向けの資産形成に関する業務を行っております。

具体的には、メディア執筆、セミナー、個人相談業務です。詳細はこちらをご覧ください。

メディア執筆に関しては、BUSINESS INSIDERにて毎月記事を連載し情報発信しています。

セミナー、個人相談業務に関するスタンスとしては、金融機関から中立的な立場で金融商品の販売は行わないスタンスで実施しています。

ファイナンシャルプランナーは、人によって業務のスタンスが全く違います。日本のファイナンシャルプランナーの大半はまさに上記の手数料収入で生計を立てています。具体的には、保険、金融商品、あとは不動産の仲介を行っている人もいます。

ただ私の場合は、手数料ビジネスでは売るための情報提供になってしまうという前職の反省から、そういったモデルは取っていません。相談料や講座開催などの情報提供の対価のみで生計を立てています。

正直にいうと、こういったビジネスモデルは全く儲かりません。何かしらの販売を行っているファイナンシャルプランナーがほとんどだというのがその現実を物語っています。

また、日本ではお金の相談は保険ショップ、金融機関など至る所で無料で行われています。その中で相談料そぼものを有料にすることで、一部の人にとってはハードルの高さを感じさせてしまっているかもしれません。

それでも、販売行為は行わないことには意味があると感じています。今の日本に必要なのは、金融商品販売、セールスの専門家ではなく、金融リテラシー向上の専門家であると考えています。

だからこそ、僕は相談者や講座の参加者の方のマネーリテラシー向上につながる活動として今のスタンスを継続しています。

マネーリテラシー向上したら、相談に来なくなるのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、それよりも今目の前にいる人のことを考えることが大事だと思って活動しています。

こういった活動で得た知見をまとめ、2023年には投資初心者の方向けに資産形成の手法を一冊にまとめて書籍を発行しています。これから資産形成を始めたい方はぜひご覧ください。

個別のニーズに沿った形でみなさんのお金の悩みに対して対応させていただきます。お問い合わせは以下からお気軽にご連絡ください。

企業の人材育成の支援業務

従業員向け金融教育

開業当初は、個人の方を中心に業務を推進していたのですが、そこで気がついたことがあります。

それは、個人でFP相談等を希望される方は、すでに一定のレベルにあることです。たいてい相談される前にある程度、ご自身としての方針を立て、その方針が正しいかどうかを確認するために相談される方が多いです。

それはそれで価値提供できる部分があるのですが、本当の意味で資産形成等にてお困りの方向けにサービスを提供することに難しさを感じていました。

そこで、着目したのが法人向けの金融教育です。

会社で開催するからこそ、普段、個人でFP相談等のサービスを受ける予定がない、受けることに心理的なハードルを感じている方にも、サービスを提供できるのではないかと考えました。

実際に、今までお金について誰かに話したり、相談する機会がない方にとって貴重な機会になっているように感じています。質疑応答では熱心に様々な観点でご質問をいただくことが多く、Q&Aだけでもう1つの研修を実施できるくらいの内容です。

金融リテラシー向上に企業が取り組むメリットはないと考えている方々もいらっしゃるかもしれません。

しかし、企業にとっては、人的資本経営の観点から従業員への投資が重要になってきています。開示の内容としては「多様性に関する開示」が求めらています。

直近の企業の公表状況に関する以下の統計では、マインドに関する取り組みの中に「健康」という表記があります。ここは、お金の健康も含まれているのではないか、また今後、お金を含めた健康も扱っていくのではないかと推察しています。

出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング
2023年度3月決算企業の人的資本開示に関する実態調査

またエンゲージメントを高めて、就業意欲を上げようと考えている企業も多いです。近年は、ウェルビーイングの中でも、ファイナンシャルウェルビーイングがクローズアップされてきています。

統計としても、ファイナンシャルウェルビーイング向上が従業員のエンゲージメント向上にプラスに働く可能性がある点について言及するものが出てきています。

出典:MUFG資産形成研究所ホームページ
 フィナンシャル・ウェルビーイングと 金融リテラシーとの関係

また、若い世代を中心に誤った情報をネットで得てしまったり、各種詐欺の被害に遭うケースが増えており、これらを防止するためにも有用です。

従業員のエンゲージメント向上にもお役立ていただけますので、研修等をご検討の法人の担当者様は、お気軽にご連絡ください。

従業員向け人材教育

お金の問題について考えれば考えるほど、お金と仕事は密接に関わっていることに気がつきました。

ファイナンシャルプランを立てるには、キャリアプランを立てる必要があります。ファイナンシャルプランを実現するための原資は仕事から得るわけです。

またお金の不満をヒアリングしていくと、実は働き方に関する不満であるケースもあります。人は何か不満があると、それをお金で埋めようとする傾向があります。

そこで、コーチングを生かした人材育成のメソッドを活用し、従業員の人材育成向け研修等にも現在力を入れています。

キャリアの中でもつまずきやすいのが、「新入社員」、「管理職就任前後」などの役割の変化がある時期だと考えています。これは、私自身、また、いろんなビジネスパーソンを見てきての印象です。

そこで、特に力を入れているのが、コーチングを活用した新人・若手育成およびマネジメントです。企業機密の関係上、具体的なサンプルをお見せできないのですが、登壇したウェビナーとして参考になるイベントのリンクを共有します。

また、コロナ禍の最中には、テレワークを通じたマネジメントに関して研究し、電子書籍にまとめてみました。こういった経緯もあり、IT企業の向けの人材育成業務に携わる機会が多いです。

個別の企業様が抱える問題からご提案をさせていただきますので、研修等をご検討の法人の担当者様は、お気軽にご連絡ください。

金融教育サービス

高等学校の教育指導要領で金融教育が明記されたことに伴い、最近は学校法人向けのサービスも提供する機会が増えています。

具体的には、高校生や大学生向けの金融教育の講義の実施です。

金融とはいっても、あくまで学校教育の目的の達成のための内容です。大人向けのように投資のやり方を学ぶというより、「マネーリテラシー向上」、「将来の選択肢を広げるキャリア教育」の要素を大事にして、取り組んでおります。

この点、2023年に設立された金融教育支援機構の正会員にもなり、様々なFPとの連携にて業務を進めるケースも増えてきています。その意味で、複数の専門家による一体支援さも可能です。

新規の講義等をご検討の学校法人の担当者様も、お気軽にご連絡ください。

ライフワークとしての取り組み

ライフワークとして取り組んでいるのが、金融機関の適正化に関する活動です。

上記記載に通り、金融業界には様々な問題があります。その問題を金融機関の外部から適正化していく活動も、元金融機関の職員として、やらなければならないことだと考えています。

あまりマスコミでは報道されませんが、金融機関の内部でも今の状況に危機意識を持って活動しているたくさんの人がいます。

そんな有志が集まる会にも参加をして、金融機関の適正化に関して何ができるか、様々な人たちと対話を重ねております。(適正化という言葉以外にいい表現があるかもしれませんが、他にいい言葉が思いつかず、あえてこの表現で書いています)

特に、ちいきん会では、現役の金融機関勤務の方々、金融庁などの各種政策の立案・運営に関わる方々が、立場や役職を超えて忌憚のない意見交換をしています。

また、2024年より若手銀行員向け専門誌「バンクビジネス」にて投資信託の顧客向け説明に関するコラムの連載を始めています。

金融機関では残念ながら、不適切な営業活動が度々問題となります。その状況が是正され、本当に意味での顧客への価値提供できるようにお手伝いもしていければと考えています。

加えて、金融機関と接点のある業界の方々に向けて、金融業界がどんな業界なのか、最新動向も含めて解説する講座を提供することもあります。

一般個人の方だけでなく、他業界の法人から見ても、金融業界はとっつきにくい側面があるようです。そういう他業界のみなさんに金融業界がどんな業界か、何が課題なのか、どんなことに取り組んでいるか、お伝えしています。

今後の方針

このように、今の活動を分類すれば、①学生および個人の方へは金融リテラシー向上の支援、②法人の方へは従業員教育(各種人材育成および金融教育)、③ライフワークとして金融業界の組織変革の3つです。

金融リテラシー向上は、ただの投資のテクニックを身につけることではありません。お金の知恵を身につけることで、生きる力に繋げていくことが大切です。その意味で、本質的な金融リテラシー向上に繋がる活動を大事にしていきます。

また、人材育成では、ただ研修を実施すればいいわけではありません。研修の設計が効果的になっているかどうかも大事です。その意味では、研修業務のみならず企業の組織開発に関連した活動も行っていく予定です。

2024年はこれからの10年に向けてまだ動き出す新しい1年だと考えています。

元メジャーリーグのイチローさんの言葉に、「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道」というものがあります。

10年というと先が長いですが、その道程は地道に少しずつ歩んでいくことでで進んでいくものと信じています。その意味で、1日1日を大事にしながら進んでいく所存です。

長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

自己紹介

サポートありがとうございます✨みなさんに支えていただき、今日も記事を書けています!いただいた資金は、今後の金融教育の活動資金に充てさせていただきますね📚